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第39回新潟記念(GIII)
2003年8月31日(Sun) 新潟芝2,000M 3歳以上オープン ハンデ (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 クロンヌドール 83 極端な軽量は格下の証。実力差があり過ぎる。  
2 キングフィデリア 96 同コースで新潟大賞典勝ちあるが前走惨敗不満。  
2 3 ブルーコンコルド 86 距離実績皆無で狙いにくいが鉄砲効く父に注意。  
4 カゼニフカレテ 94 久々は問題無いが相手強化&負担増で割引。
3 5 ロードフラッグ 94 ハンデ戦初出走で能力活性化の兆し有り注目。
6 ダービーレグノ 100 近走好走も展開嵌った感あり。自力では苦しい。  
4 7 シルクサンライズ 93 同斤量で重賞2着あるがここは位置取り厳しい。  
8 ミデオンビット 99 出し抜け型逃げ馬。コーナー2つの2,000Mが課題。
5 9 エイシンハリマオー 96 差脚好調。条件ベストでここも堅実駆け濃厚。
10 ラヴァリージェニオ 94 七夕賞の内容を見る限りこの距離では反応鈍い。  
6 11 トーアカゼノオー (出走取消)
12 ゴーステディ 99 新潟外回りの鬼。但し重賞では一押し足りない。  
7 13 エスジービーム 84 最近まで500万の常連。勢い考慮しても荷が重い。  
14 カンファーベスト 97 どちらかといえば小回り向き。ここは善戦止まり。  
15 ツジノワンダー 92 前走あからさまな不利あるも凡走続きで妙味無し。  
8 16 タニノエタニティ 98 騎手選ぶ乗り難しい馬。コース替りでも一進一退。  
17 マンノチャンピオン 87 久しく勝ち負けに加われず。軽量アシストも苦しい。  
18 フライトソング 86 昇級初戦で大敗。一気の負担減も強気になれず。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 夏場は絶好の稼ぎ時・堅実に差し込むエイシンハリマオー
■予想構築

 過去10年における新潟記念の傾向を紐解くと以下のようになる。
  • 夏重賞を経由した馬が5年連続連対と堅調。2階級以上の格上挑戦馬は大抵コケる。
    ―→条件戦を経由して連対した馬は5頭いるが、いずれも1600万(準オープン)だった。1000万経由馬は【0・0・1・9】(0.0%)。ラヴァリージェニオエスジービームは厳しい。
  • 小倉・函館転戦馬が絶好調。新装後のコースでも傾向が継続している。
    ―→昨年の勝ち馬を出した函館経由は【3・1・1・7】(33.3%)、一昨年の勝ち馬を出した小倉経由は【3・1・2・5】(36.4%)。函館経由のタニノエタニティ、小倉経由のダービーレグノに注目。
  • 前走大敗馬の一変は見込み薄。連対馬20頭中18頭が該当する敗戦差0秒7以内が目安。
    ―→前走敗戦差1秒0以上馬は【0・1・1・34】(2.8%)となり、近走の調子優先の傾向が出ている。敗戦差1秒0以上のクロンヌドールキングフィデリアブルーコンコルドシルクサンライズツジノワンダータニノエタニティマンノチャンピオンフライトソングは見送りが妥当。
  • 負担斤量56kg以上牡馬が堅調。軽ハンデが売りの牡馬はまず要らない。
    ―→負担斤量56kg以上牡馬は【4・3・3・11】(33.3%)となり、重ハンデ馬が活躍する傾向にある。一方で負担斤量52kg以下牡馬は【0・0・1・19】(0.0%)。クロンヌドールマンノチャンピオンは圏外。
 狙いに挙がるのはカゼニフカレテ、ロードフラッグ、ダービーレグノ、ミデオンビット、エイシンハリマオー、ゴーステディ、カンファーベストの7頭。

 軸は距離延長歓迎のエイシンハリマオー。関屋記念こそ一気の追い込みだったが、差し脚質で安定しているのは魅力。新潟経験浅い鞍上の仕掛けミスが怖いが、距離&コース実績に長けているだけに中心視は当然。同様に差し脚質で安定し、愛知杯でエイシンハリマオーに先着しているカゼニフカレテも圏内とみる。

【新装新潟芝2,000M古馬オープンクラスの脚質性向】
レース名 頭数 上り 1着 上り 2着 上り 3着 上り
'01年新潟記念 13頭 34.6 (3-3)先 34.4 (5-5) 34.5 (9-10) 34.5
'01年秋野S 10頭 35.0 (10-8) 34.5 (3-3)先 34.7 (6-6) 34.7
'02年新潟大賞典 15頭 35.0 (2-2)先 35.0 (10-10) 34.6 (14-14) 34.4
'02新潟記念 15頭 34.6 (3-3)先 34.0 (6-5) 34.1 (8-8) 34.0
'03新潟大賞典 16頭 34.8 (14-14) 33.7 (10-9) 34.2 (3-3)先 34.9

 同コースにおける脚質性向を探ると、差し・追い込み馬に2〜3番手追走馬が絡む決着が多いことに気付く。単騎逃げが見込まれるゴーステディは新潟外回り5戦4勝と抜群の相性を誇る上、久々の関屋記念を叩いてここ目標という点に好感が持てるが、直後の「マーク屋」ミデオンビットの存在が厄介。ミデオンビットは明確な逃げ馬の直後につけた場合に俄然強さを発揮する(=逃げ馬を潰す)だけにゴーステディの粘り込みは相当厳しいと思われる。人気度合いからしてゴーステディを消し、ミデオンビットを抑える。

 後方待機馬の比重が大きいため先行勢が妙味。ミデオンビットの他で面白そうなのはロードフラッグ。同馬はハンデ戦初出走で自動的に「初めての軽ハンデ」に該当。前々走の巴賞で僅差の3着、前走の朱鷺Sでハイペースを経験した後ということからして能力活性化の余地がある。

 ちなみにエスジービームもハンデ戦初出走で「初めての軽ハンデ」に該当するが、能力活性化の下地が無い。前走の上がり33秒5が評価されがちだが、これがレース最速ではない上に1,000M通過が61秒0のスロー。ここではゴーステディが織り成す速い流れに翻弄され、直線で置かれる公算大。

 ダービーレグノは北九州記念こそ56kgを背負って2着したが、先行集団が粘りが無い馬ばかりで展開利が大きかった感は否めない。函館・小倉開催替りの馬が好調な傾向をもってしてもここは狙いが下がる。カンファーベストも悪くないが3ヶ月以上も間隔が開いたのが気になる。

◎エイシンハリマオー
○ミデオンビット
▲カゼニフカレテ
△ロードフラッグ


■馬券構築

 エイシンハリマオーから馬複流し。ダービーレグノとカンファーベストへも軽く抑える。

[馬複] エイシンハリマオー−ミデオンビット 40%
[馬複] エイシンハリマオー−カゼニフカレテ 30%
[馬複] エイシンハリマオー−ロードフラッグ 10%
[馬複] エイシンハリマオー−ダービーレグノ 10%
[馬複] エイシンハリマオー−カンファーベスト 10%


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