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第38回関屋記念(GIII)
2003年8月3日(Sun) 新潟芝1,600M 3歳以上オープン 別定 (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ハレルヤサンデー 98 安田記念10着も0秒6差。能力的に遜色無い。
2 グリーンブリッツ 92 北九州記念で差して5着も相変わらず低調。  
2 3 アドマイヤマックス 104 「格落ち」で必勝態勢。位置取りも自由自在。
4 オースミコスモ 101 条件合うが牡馬相手ではもう一押し足りない。  
3 5 エイシンハリマオー 96 前走マイル連対評価も速い流れに不安残る。  
6 バンブーマリアッチ 97 距離短縮&時計勝負では流石に厳しい。  
4 7 タイキリオン 90 燃え尽き症候群。好転の兆候も見られず。  
8 ハッピーパス 99 騎手を選ぶ馬。この距離最適も詰め甘い。  
5 9 ブラザータイクーン 94 高齢だけに上積み薄いがマイルは最適。
10 キクカグロリアス 94 差して届かず多い。早め仕掛けで一発も。  
6 11 ロイヤルキャンサー 97 連対脚質が後方に傾倒しつつあるのは不満。  
12 ダイワジアン 96 スピード不足の感。苦戦は免れそうにない。  
7 13 イルバチオ 95 末脚強烈も前が止まらないと差せない。  
14 ゴーステディ 101 単騎確実で展開向く。新潟外回り4戦全勝。
8 15 ツジノワンダー 94 オープンクラスで頭打ち。少し足りない印象。  
16 クロンヌドール 75 明らかに実績不足。ここは付いて回るだけ。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 格落ち効果絶大アドマイヤマックス、侮れない先行脚質トニービン産駒
■予想構築

 新装新潟で施行されるようになってからの2回はいずれも「行った行った」で決着している。'01年2着クリスザブレイヴは1年半の休み明け、'02年2着ミデオンビットは前走NSTオープン11着といずれも狙いを下げざるを得ないような状況にあったが、このレースではノーマークでまんまと粘り込んでいる。

【新装新潟芝1,600M古馬オープンクラスの脚質性向】
レース名 頭数 上り 1着 上り 2着 上り 3着 上り
'01年関屋記念 11頭 33.8 (2-2)先 33.4 (1-1) 34.2 (6-6) 32.6
'02年関屋記念 14頭 33.8 (2-2)先 33.6 (1-1) 34.0 (5-6) 33.7
'02年京成杯AH 11頭 34.3 (3-3)先 34.0 (2-2)先 34.8 (11-11) 33.9

 上記の資料を見ると、ここ2年の関屋記念は各馬の上がりがレースの上がりとほぼ一致していて位置取りに関わらずラストまでバテずに追えていることが分かる。また後方各馬はレースの上がりを大きく上回る脚を使っても前が止まらないため差し切れないという構図が浮かび上がる。これは何故か。

 新潟芝は直線(1,000M)、内回り(1,200M、1,400M、2,200M、2,400M)、外回り(1,600M、1,800M、2,000M)の3つのコースに区別される。直線距離は内回りが359M、外回りが659M。内回りと外回りは直線距離で300Mの差がある。また内回りと外回りは直線距離だけでなくコースの起伏にも違いがある。外回りには向こう正面後半から3コーナー過ぎに渡って2Mを上り、そこから直線にかけて下っていくのだが、内回りには目立った起伏が設けられていない。

 ここ2年は前が持ったままで楽をしていたのに対し、後方各馬は直線に向くまでに追い出しを始めていた。ここで「外回り特有のアップダウンが先行勢の二の脚を誘発しているのではないか」という推測が立てられる。3コーナー過ぎから始まる下りで先行勢は行き脚がつき、後方勢は前を追いかけるため幾分仕掛けが早まる。先行勢と後方勢の上がりのギャップはこれにより結構補正されているような感じがする。

 前置きが長くなったが、逃げ馬ゴーステディは是非抑えたい。新潟芝は5戦4勝だが、負けた1回は内回りで外回りは4戦全勝。新潟外回りの形態をモノにしている点は心強い。仕上げが急ピッチで追い本数が不足している上、「新潟記念が目標」という大久保師のコメントも気になるが、展開有利と分かっている馬をみすみす見送るのは勿体無い。

 軸は安田記念からの「格落ち」の恩恵が大きく出ている最近の傾向よりアドマイヤマックスとする。対抗は前出のゴーステディ。残り2頭は同一コースに勝ち鞍があるブラザータイクーンとハレルヤサンデー。ここでは過去10年で七夕賞経由馬が【2・3・1・6】(41.7%)と好相性をみせている点、ハレルヤサンデーがアドマイヤマックスに安田記念で0秒6差をつけられている点を勘案してブラザータイクーンを上位に取る。ちなみにクロンヌドールにも新潟マイルの勝ち鞍があるが、こちらは流石に無理。

 ロイヤルキャンサーは近走の勢いこそ魅力だが、直近3走の決まり手が差し〜追込にシフトしているのが不満。エイシンハリマオーは新潟外回り適性あるがマイル未勝利。ハッピーパスは距離ベストもペリエ【3・0・0・0】(100.0%)、岡部幸雄【1・3・2・4】(40.0%)、その他【0・0・1・6】(0.0%)。いずれも評価要素と懸念要素を天秤にかけて後者のウエイトがより大きいため見送り。

◎アドマイヤマックス
○ゴーステディ
▲ブラザータイクーン
△ハレルヤサンデー


■馬券構築

 アドマイヤマックスから馬複流し。

[馬複] アドマイヤマックス−ゴーステディ 40%
[馬複] アドマイヤマックス−ブラザータイクーン 30%
[馬複] アドマイヤマックス−ハレルヤサンデー 30%


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