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第39回函館記念(GIII)
2003年7月27日(Sun) 函館芝2,000M 3歳以上オープン ハンデ (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 タイガーカフェ 95 前走2着も勝負所の手応え怪しい。上積み疑問。  
2 2 ミヤギロドリゴ 94 前走捲りの兆し不気味も過去2回は見所ナシ。  
3 アサカディフィート 100 軽快な先行力あるも二番が効かないのは不満。  
3 4 エアエミネム 102 完調手前。トップハンデ克服は微妙な情勢。  
5 イケハヤブサ 93 乗替り多く戦法不安定。重賞では歯が立たない。  
4 6 ギャンブルローズ 97 直線平坦なら結構走る。但し展開は向かない。
7 ウインブレイズ 96 堅実駆け評価。函館が合うかどうかが焦点。
5 8 ヤマノブリザード 95 2歳時のキレ見られず。勝ち負けまでは苦しいか。  
9 ヒマラヤンブルー 98 先行馬が多く上がり掛かっても粘り込みは難しい。  
6 10 タニノエタニティ 98 切れる脚持つが制御難しい。乗り替りはマイナス。  
11 クラフトマンシップ 91 同レースで2度波乱を演出するも衰えは隠せず。  
7 12 アサクサデンエン 92 好位から切れる。初めての軽ハンデで躍進も。
13 エルカミーノ 97 ハンデ重賞で健闘も間隔開いたのが気になる。  
8 14 ダイヤモンドビコー 100 牡馬混合重賞で苦戦。実績とハンデに相違あり。  
15 ブリリアントロード 103 5年連続出場。前走勝利で実力健在アピール。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 老兵未だ死せず・漁夫の利生かせブリリアントロード
■予想構築

 施行時期・条件変更の過去6年における函館記念の傾向を紐解くと以下のようになる。
  • ある程度の重賞実績は必要。ナメられた重賞勝ち馬が怖い。
    ―→連対馬12頭のうち9頭に重賞3着以内、うち6頭に勝ち鞍があった。例外は条件戦経由馬の2頭と'00年1着クラフトマンシップ。クラフトマンシップは前走(七夕賞8着)が重賞初出走だった。少なくとも複数回の出走がありながら3着以内実績が無い馬は厳しい。これによりイケハヤブサタニノエタニティが消える。
  • 函館経由馬が中心。初コースとなる馬は軒並み苦戦。
    ―→函館を経由した馬が毎年連対している。但し巴賞最先着馬は【0・0・3・3】(0.0%)とイマイチ。タイガーカフェを除きギャンブルローズヒマラヤンブルーアサクサデンエンブリリアントロードのいずれかが連対する可能性が高い。また函館芝に出走経験があった11頭のうち10頭に3着以内、8頭に勝ち鞍があった。初出走での連対は'99年2着エイシンガイモンのみ。これによりイケハヤブサウインブレイズエルカミーノダイヤモンドビコーヤマノブリザードは割引が必要。
  • GI・GII経由馬が不振。人気でぶっ飛ぶ最たるパターン。
    ―→GI・GII経由馬は別定戦時代を含む過去10年のスパンで見ても【0・0・0・19】(0.0%)と全滅。その殆どが掲示板にすら挙がれず、3番人気以内に推されても【0・0・0・8】(0.0%)という体たらく。「格落ち」はハンデを背負わされる分不利であるという推測が立てられる。エアエミネムダイヤモンドビコーは割引が必要。人気薄だがアサカディフィートは同じく過去10年で距離短縮馬が【0・0・0・12】(0.0%)と芳しくないことから見送りが賢明。
 狙いに挙がるのはミヤギロドリゴギャンブルローズヒマラヤンブルークラフトマンシップアサクサデンエンブリリアントロードの6頭。

 明確な逃げ馬こそ見当たらないが先行馬は多い。いずれもキレに乏しい馬ばかりで、上がりがかかるとはいえ粘り込みは困難。競り合いが起きてかえってペースが上がる可能性すらある。コースの性格上追い込み一気は期待薄で、中団から差せる馬が狙い目。

 上記に従い、半年以内に4角4〜6番手あたりから連対したことのある馬を抽出するとタイガーカフェ、エアエミネム、ウインブレイズ、アサクサデンエン、ダイヤモンドビコーが浮上する。中京記念で捲り(通過順12-12-4-3)をかけて2着に入ったブリリアントロードも展開が向く。

 軸はブリリアントロード。前傾ペースの鬼で、テンが速く上がりが掛かる展開なら見込みがある。同じ高齢でも既に「終わった」感のあるミヤギロドリゴやクラフトマンシップとは違い、中京記念2着や大沼S勝利で衰えを感じさせないのも心強い。

 相手は前傾ペースの中京記念でブリリアントロードと差の無い競馬を演じたギャンブルローズとウインブレイズ。ギャンブルローズは直線平坦ならよく走る。前走が4ヶ月の休養を挟んで26kg増なら叩いた上積みが見込める。但し慣性で粘り込むタイプだけに展開は向かない。ウインブレイズは中団から渋太く追えるのが魅力。初コースと57.5kgの克服がカギ。あと1頭はアサクサデンエン。前走条件戦敗退には不満が残るが、いわゆる「初めての軽ハンデ」に該当し、中団差しに磨きがかかりそうなだけに抑える。

 軸が人気薄なので総流しも辞さないが、その中でも展開が向きそうなエアエミネムとダイヤモンドビコーへは意識して流したい。エアエミネムは春先から徐々に調子を上げている点に好感が持てる。ただ調教の動きから察するとまだ7〜8分のデキで、札幌記念で万全といったところか。ダイヤモンドビコーは「牡馬混合だと走らない」という思考の裏をかけば結構美味しい。前傾ペースになった昨年の中山牝馬Sで好位から突き放して圧勝したことがあるだけに面白いかもしれない。但しあからさまな鞍上弱化とハンデが見込まれ過ぎた感があるのは気になる。

◎ブリリアントロード
○ウインブレイズ
▲アサクサデンエン
△ギャンブルローズ


■馬券構築

 ブリリアントロードから馬複流し。エアエミネム、ダイヤモンドビコーへも少々抑える。

[馬複] ブリリアントロード−ウインブレイズ 30%
[馬複] ブリリアントロード−アサクサデンエン 30%
[馬複] ブリリアントロード−ギャンブルローズ 20%
[馬複] ブリリアントロード−エアエミネム 10%
[馬複] ブリリアントロード−ダイヤモンドビコー 10%


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