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第8回ユニコーンS(GIII)
2003年6月7日(Sat) 東京ダート1,600M 3歳オープン 別定 (混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 センリツ 86 年明け後は追走一杯続く。能力差は否めず。  
2 ビッグウルフ 111 小回りを差し切った前走脅威。引き続き差脚期待。
2 3 バタラバ 87 ダート替わりはプラスだが距離は向かない。  
4 チキリテイオー 98 以前の様な粘り見られず。ダート替わりも苦しい。  
3 5 エコルプレイス 96 軽快な先行力魅力。距離微妙に長いがBL効果で。
6 ブイロッキー 99 ここ2戦は捲り勝ち。東京で転用利くかがカギ。
4 7 タイガーモーション 98 芝でそこそこ走る。先行してどこまで行けるか。  
8 メイショウオッチモ 85 ダート2戦2勝も短距離逃げ切りで評価に値せず。  
5 9 マンジュデンコウベ 92 前走よく追い上げたが及ばず。展開恵まれても。  
10 ウインジェネラーレ 98 オープンに上がって頭打ち。ここも相手揃った。  
6 11 フルーツマシン 97 ダートは堅実。メンバー唯一の同コース勝ち評価。  
12 スシトレイン 107 ここ2戦付いて行けず。ブリンカー装着も望み薄。  
7 13 ワンダフルデイズ 97 1,400M超では用無し。距離短縮まで静観妥当。  
14 ユートピア 100 ダート3戦はいずれも圧勝。芝でも一線級に通用。
8 15 ピュアルネッサンス 88 差し馬抑えての逃げ切りあるが距離延長はどうか。  
16 トラストセレビー 93 差脚ある。ダートで転用できれば侮れない。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 ダート戦のハイパフォーマンス対決を制すのはビッグウルフ
■予想構築

 '00年までは9月下旬に施行されていたが、'01年より現行の時期に移行。変更後のデータが過少のため傾向分析は割愛した。ここでは'01年からの2年間の結果から「傾向もどき」を見出してみたい。
  • 連対馬4頭はダート戦3勝以上かつ連対率75%以上をマーク。
    ―→芝で不振でもダートで良績を残していれば問題無し。'01年1着ナスダックパワー【3・1・0・1】(80.0%)、2着フジノテンビー【5・0・0・0】(100.0%)。'02年1着ヒミツヘイキ【3・1・0・0】(75.0%)、2着インタータイヨウ【5・1・0・1】(85.7%)。ダート戦2勝以下のセンリツバタラバチキリテイオータイガーモーションメイショウオッチモマンジュデンコウベウインジェネラーレフルーツマシンスシトレインワンダフルデイズピュアルネッサンストラストセレビーは実績不足。3勝以上でも連対率75%未満のブイロッキー(66.7%)も割引が必要。
  • 連対馬4頭にはダート1,600M以上の勝ち鞍があった。
    ―→芝・ダート関わらず1,600M以上未連対のバタラバメイショウオッチモワンダフルデイズピュアルネッサンストラストセレビーは距離の不安が大きい。1,600M以上未勝利のエコルプレイスも割引が必要。
  • 連対馬4頭にはダート戦圧勝歴があった。
    ―→単にダート戦で安定していれば良いというわけではなく、どこかでハイパフォーマンスを呈していることが必要。'01年1着ナスダックパワーはOP昇竜Sで0秒9差、2着フジノテンビーは笠松で2秒7差。'02年1着ヒミツヘイキは船橋で1秒7差、2着インタータイヨウは500万もちのき賞で1秒0差。圧勝の定義は難しいが、ビッグウルフ(1秒4差)、エコルプレイス(0秒8差)、マンジュデンコウベ(0秒7差)、スシトレイン(1秒6差)、ユートピア(1秒5差)あたりは評価しておきたい。
 「ダート戦3勝以上かつ連対率75%以上」に適合するのはビッグウルフ【5・1・0・0】(100.0%)、エコルプレイス【3・1・1・0】(80.0%)、ユートピア【3・0・0・0】(100.0%)の3頭。いずれも圧勝歴を備えていることから狙いに挙がる。ダート戦最多勝馬が2年続けて連対していることからダート戦の勝ち数を重視すればOKか。

 軸はビッグウルフ。勝負どころで完全に置かれていたにも関わらず、短い直線であっさり逆転した兵庫チャンピオンシップ(統一GIII・園田ダート1,870M、1着)の差脚は異常。逃げ馬が揃ったここは単純に展開が向く。

 相手筆頭はユートピア。展開不利と思われたNHKマイルC(GI・東京芝1,600M、4着)で好位から差して0秒4差に迫った内容を評価。行きたい馬が揃ったここも位置取りが難しいが、テンが速くても残ることができる点を評価しておきたい。

 単穴はエコルプレイス。NHKマイルC(GI・東京芝1,600M、18着)は松永幹夫騎手が「4コーナーでバランスを崩して走るのをやめてしまった」と述懐していることから力負けではないと判断。大敗でリズムを崩している可能性大だが、ダート替わり&ブリンカー装着は不気味。

 連下はブイロッキー。ダート戦圧勝歴が無い点、連対率75%を割っている点が不満だが、ダート戦2勝以下馬に比べれば相対的に有利に映る。きさらぎ賞(GIII・京都芝1,600M、8着)でビッグウルフ(6着)に0秒2差があり、実力も決して見劣らない。SS2世産駒が2年連続で連対しているのも心強い。

◎ビッグウルフ
○ユートピア
▲エコルプレイス
△ブイロッキー


■馬券構築

 ビッグウルフから馬複流し。

[馬複] ビッグウルフ−ユートピア 60%
[馬複] ビッグウルフ−エコルプレイス 20%
[馬複] ビッグウルフ−ブイロッキー 20%


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