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第70回東京優駿(GI)
2003年6月1日(Sun) 東京芝2,400M 3歳オープン 定量 (牡・牝)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 サクラプレジデント 94 イマイチ詰め切れないのが難点も上位争い可能。
2 スズカドリーム 78 前走の負け方は不満。決め脚勝負では見劣る。  
2 3 ゼンノロブロイ 90 前走余裕残しも皐月賞組を出し抜くまではどうか。  
4 チャクラ 82 長丁場経験豊富。スローなら追い込み侮れない。  
3 5 エイシンチャンプ 88 不向きのスローをある程度克服した前走収穫。
6 スズノマーチ 83 前走上がり4位の末脚披露も力負けは否めず。  
4 7 エースインザレース 82 マイペース単騎可能。粘ってどこまで行けるか。  
8 ラントゥザフリーズ 87 前走よく粘るも4着まで。切れる脚無く苦戦必至。  
5 9 タカラシャーディー 88 前走はラスト一杯。一線級との相対に不安残る。  
10 マーブルチーフ 82 緩い流れなら長くいい脚が使える。一発要注意。
6 11 リンカーン 77 好位差し出来るが順調さ欠いたのが気になる。  
12 ゼンノジャンゴ 78 強敵皆無の前走敗北。相手強化のここは厳しい。  
7 13 ネオユニヴァース 94 好位からのレースで安定。決め脚完備で軸不動。
14 クラフトワーク 88 前走不利あるも勝ち切れなかったのは事実。  
15 コスモインペリアル 83 混戦に乗じた差しあるが突き抜ける脚は無く。  
8 16 サイレントディール 85 前走完敗もきさらぎ賞で1kg余分で接戦あり注意。  
17 マイネルソロモン 78 前走勝利も道中掛かっており距離延長は不安。  
18 ザッツザプレンティ 84 前走勝負どころで上位2頭に置かれたのは痛恨。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 抑えて安心1番人気・二冠期待ネオユニヴァース
■予想構築

 過去10年における東京優駿の傾向を紐解くと以下のようになる。
  • 連対馬20頭中19頭に重賞勝ちあり。
    ―→例外は'96年1着フサイチコンコルドのみで、同馬はキャリア3戦目で同レースを制した極めて稀なケース。キャリア3戦以上で重賞経験が無い馬も重賞未勝利と見做したい。重賞未勝利のチャクラスズノマーチリンカーンゼンノジャンゴクラフトワークコスモインペリアルマイネルソロモンは格不足。
  • 前走がGI以外ならそこで勝っていることが絶対条件となる。
    ―→GI以外敗退経由馬は【0・0・4・54】(0.0%)と連対無し。前走GI以外で敗退しているスズカドリームチャクラタカラシャーディーゼンノジャンゴクラフトワークは苦しい。
  • 連対馬20頭中18頭は直近2走いずれかで連対している。
    ―→例外の2頭は直近2走のいずれかに3着があり、直近2走いずれも4着以下の馬は3着すら無い。直近2走いずれも4着以下に敗れているエースインザレースラントゥザフリーズザッツザプレンティの巻き返しは困難とみておくのが無難。
  • 連対馬20頭中18頭に芝2,000M以上における連対実績あり。
    ―→例外の2頭にも当該距離重賞3着実績があった。芝2,000M以上未連対で例外要件にも当てはまらないエースインザレースラントゥザフリーズサイレントディールは距離延長に不安を残す。
  • 連対馬20頭中17頭が3勝以上、3着以内馬30頭全てが2勝以上を挙げていた。
    ―→2勝で連対した3頭のうち、2戦2勝の'96年1着フサイチコンコルド、新馬戦1位降着の'99年1着アドマイヤベガを除くと、純粋な例外は'98年2着ボールドエンペラーのみとなる。とりあえず1勝のチャクラは論外。
 狙いに挙がるのはサクラプレジデントゼンノロブロイエイシンチャンプマーブルチーフネオユニヴァースの5頭。

 皐月賞で上がり3ハロン2位以内をマークした馬は【7・4・1・1】(84.6%)と圧倒的な強さを誇っていることからしても、ネオユニヴァースとサクラプレジデントの「二強」は揺ぎ無い。しかし皐月賞が例年にないスローだったこと、当日の馬場が悪くなりそうなことから他馬にも付け入る隙がありそうである。

【連対率100%の皐月賞2着馬のダービー成績(過去10年)】
年度(回) 馬名 全成績 今回着順
'93年(第60回) ビワハヤヒデ 【4・3・0・0】 2着
'96年(第63回) ロイヤルタッチ 【3・2・0・0】 4着
'00年(第67回) ダイタクリーヴァ 【4・2・0・0】 12着
'01年(第68回) ダンツフレーム 【4・3・0・0】 2着

 「二強」のいずれを軸にするのが妥当なのか。この点につき、サクラプレジデントが該当する「連対率100%の皐月賞2着馬」の信頼性は過去10年で5割、勝ち切るまでは難しいというデータが出ている。また3勝以上馬が17連対(8勝)に対し、2勝馬は3連対(2勝)に留まっている点からしてもネオユニヴァースをより上位に見るのが筋。軸はネオユニヴァース。相手筆頭としてサクラプレジデントを抑える。残るはゼンノロブロイ、エイシンチャンプ、マーブルチーフの3頭。

 単穴はサクラプレジデントに先着実績があるエイシンチャンプ。皐月賞の着差が決定的だったことから狙いを下げたいところだが、馬場が渋ることで持ち前の粘りが生かせそうなのはプラス。ネオユニヴァースとサクラプレジデントの一角が崩れるならば、他路線組よりも皐月賞組を狙うのが自然な流れ。

 連下はマーブルチーフ。全3勝が全て二桁人気という生粋の穴馬。その全てに騎乗したのが池添騎手。外回りの京都で4コーナーから仕掛けて勝ったのは長くいい脚が使える証拠。ラップ推移的には青葉賞組と大差無く、穴として一考。今回は東京コースでの仕掛け所が鍵。

 ちなみに過去10年で重馬場で施行されたのは'00年の1回のみだが、勝ったのは皐月賞3着のジャングルポケット、2着は皐月賞2着のダンツフレーム。少なくとも馬場悪化はプラスに働くことはあってもマイナスとはならないとみる。

◎ネオユニヴァース
○サクラプレジデント
▲エイシンチャンプ
△マーブルチーフ


■馬券構築

 ネオユニヴァースから馬複流し。

[馬複] ネオユニヴァース−サクラプレジデント 50%
[馬複] ネオユニヴァース−エイシンチャンプ 30%
[馬複] ネオユニヴァース−マーブルチーフ 20%


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