HOME > 重賞展望 > 第25回新潟大賞典

第25回新潟大賞典(GIII)
2003年5月18日(Sun) 新潟芝2,000M 4歳以上オープン ハンデ
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 タケハナオペラ 95 前走初重賞で通用評価も時計勝負に不安あり。  
2 アサカディフィート 99 直線平坦巧者。距離短縮プラスで展開も向く。
2 3 タフネススター 95 末脚強力。外回りコース巧者で距離もベスト。
4 マイネルブラウ 98 ローカルで堅実だが直線長いコースは合わない。  
3 5 メイショウキオウ 96 人気薄で地味に健闘も上位を脅かすには至らず。  
6 タニノエタニティ 98 騎手選ぶ乗り難しい馬。仮に折り合えど相手強く。  
4 7 ダンツフレーム 104 実績断然もハンデ差で足元を掬われる可能性大。  
8 ブリリアントロード 98 前傾ラップ劇走馬。ハンデ適量も緩い流れでは。  
5 9 ユウワンプラテクト 96 後方から長く追えるがジリ脚。上がり掛かれば。  
10 ロードクロノス 98 前走休み明けも見せ場無しは不満。ここ見送り。  
6 11 アンクルスーパー 97 ハンデ見込まれたが人気薄で突っ込みあり注意。
12 ロサード 100 距離若干長いが新潟施行オールカマー勝ち評価。
7 13 ユキノサンロイヤル 97 ハンデを貰っても突き抜けるまでには至らない。  
14 エルカミーノ 96 自己条件で立て直すもこのクラスでは足りない。  
8 15 テンジンオーカン 92 ベストはマイル。外回りコース合うが距離長い。  
16 タイガーカフェ 95 得意の中山でも今一つ。コース替わりは懸念。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 幻惑のロングストレート・まんま押し切りアサカディフィート
■予想構築

 新潟大賞典は他のハンデ重賞に比べてハンデ妙味が薄い傾向にあり、前走と同じような斤量(前走比±0〜−1kg)を背負った馬が活躍している。軽ハンデ馬は重賞実績を必要とし、過去10年において前走比2kg以上減で連対した5頭のうち4頭、負担斤量53kg以下で連対した3頭のうち2頭に重賞連対経験があった。例外は重賞初挑戦だった'95年2着スガノオージ(牡4・52kg、前走比2kg減)のみ。また前走比増も苦戦しており、例外は該当馬11頭のうち'94年2着マーベラスクラウン(セ4・57kg、前走比1kg増)のみとなっている。

 以上を踏まえると、前走比2kg以上減で重賞連対が無いエルカミーノテンジンオーカン、さらに負担斤量53kg以下で重賞連対が無いメイショウキオウユキノサンロイヤル、前走比増のダンツフレームは劣勢といえる。ちなみに今回は前走比増のダンツフレームが1番人気ということで荒れる可能性が高い(過去10年において前走比増馬が1番人気だった5回のうち3回は万馬券決着)。

 次に展開面を考察する。新潟競馬場が改装された昨年は逃げ切り勝ちだった。このように新潟芝2,000Mは長い直線を有していながら先行勢の粘りが多く見られる。これは直線に坂が設けられていないことが大きな原因と言えるかもしれない。

【東京・新潟芝2,000M連対脚質分布(期間:'01年1月5日〜'03年5月11日)】
脚質 東京芝2,000M(連対率) 新潟芝2,000M・外(連対率)
逃げ 【5・6・6・37】(20.4%) 【6・5・0・33】(25.0%)
先行 【15・18・16・131】(18.3%) 【20・14・12・117】(20.9%)
差し 【29・19・18・180】(19.5%) 【11・16・23・155】(13.2%)
追込 【1・5・9・178】(3.1%) 【7・9・9・139】(9.8%)
捲り 【0・0・0・2】(0.0%) 【0・0・0・1】(0.0%)

 上記に掲げた資料によると、先行勢:後方勢の勝数割合は東京20:30(40:60)に対して新潟26:18(59:41)。先程の仮定は的を得ていることが分かる。また新潟は東京に比べて逃げ、追い込みといった両極端な戦法を採る馬の成績が良いことも分かる。新潟では中団からの中途半端な仕掛けはその後ろからやってくる追い込み馬の餌食になるという構図が浮かび上がる。

 今回の出走馬を見渡してみるとその殆どが後方待機馬。先行馬はかなり楽が出来る。ということで軸は先行馬から選びたい。相手は追い込み馬からチョイスする。

 軸はアサカディフィート。先行馬は何頭かいるが、その中でも直線平坦コースで【3・3・1・3】(60.0%)という平坦巧者である点、2,000Mで逃げ勝った経験がある点を評価。新潟芝2,000M外回り【3・0・0・2】(60.0%)と好相性の芹沢騎手への乗り替わりもプラス。相手は新装新潟で重賞を勝っている追い込み馬ロサードとタフネススター。もう1頭は前走でタフネススターと同じ上がりを繰り出した一発系追い込み馬アンクルスーパー。

◎アサカディフィート
○ロサード
▲タフネススター
△アンクルスーパー


■馬券構築

 アサカディフィートから馬複流し。

[馬複] アサカディフィート−ロサード 30%
[馬複] アサカディフィート−タフネススター 50%
[馬複] アサカディフィート−アンクルスーパー 20%


■このレースの回顧へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.