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第10回テレビ東京杯青葉賞(GII)
2003年5月3日(Sat) 東京芝2,400M 3歳オープン 馬齢 (混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ブラックカフェ 75 雑なローテ。皐月賞シンガリ負けで底見えた。  
2 2 フルーツマシン 76 山吹賞でゼンノを上回る脚使うも力負けの感。  
3 カイシュウコンドル 70 勝ち方地味。純粋な上がり勝負では分が悪い。  
3 4 タカラシャーディー 83 実績上位。キレ不足も位置取りの差でカバー可。
5 ヨシサイバーダイン 75 末生かしたい馬。開催替わりで変わり身注意。  
4 6 テイクファイブ 68 ダート勝ち上がり馬。芝では勝ち味に遅い。  
7 クラフトワーク 79 展開自在。兄に似ず軽い馬場でよく切れる。
5 8 マイジョーカー 79 相手なりに走るが詰め甘い。連争いなら侮れず。
9 スズカラムクン 68 叩いて着順上向き。ただここは相手強く見送り。  
6 10 ウインジェネラーレ 72 ダート根負けから芝へ転戦。通用するとは思えず。  
11 ゼンノロブロイ 76 前走が好位から突き放す競馬。ここも通過点。
7 12 ホーマンオブジェ 71 悪くはないが芝経験が札幌新馬のみでは苦しい。  
13 スズカドリーム 81 重賞勝ち評価も切れる脚が無い。追い比べ懸念。  
8 14 エピソードシチー 77 500万で勝ちあぐねる。芝替わりも強気になれず。  
15 スズジャパン 75 水仙賞以外大崩れなし。差脚あり喰い込み注意。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 同厩舎の先輩に続け・上がりラップが素質を証明ゼンノロブロイ
■予想構築

 先週のフローラSは上がり3ハロンランク上位4頭で決着した。これを受けて青葉賞の上がり3ハロンランキングを検証してみる。

【青葉賞・上がり3ハロンランキング】
順位 馬名 上り最速 戦法 レース名(格)・着順 施行コース
1 マイジョーカー 34.3 もみじS(OP)・2着 京都芝1,400M
2 ヨシサイバーダイン 34.4 いちょうS(OP)・3着 中山芝1,600M
2 フルーツマシン 34.4 山吹賞(500万)・3着 中山芝2,200M
4 ゼンノロブロイ 34.5 すみれS(OP)・3着 阪神芝2,200M
4 クラフトワーク 34.5 すみれS(OP)・2着 阪神芝2,200M
4 ブラックカフェ 34.5 未勝利・1着 中山芝1,800M
4 スズジャパン 34.5 セントポ(500万)・2着 中山芝1,800M
8 タカラシャーディー 35.0 くすのき(500万)・1着 小倉芝1,800M
9 カイシュウコンドル 35.1 東スポ2歳(GIII)・6着 中山芝1,800M
10 ホーマンオブジェ 35.2 新馬・1着 札幌芝1,000M
11 スズカラムクン 35.4 山吹賞(500万)・4着 中山芝2,200M
12 スズカドリーム 35.5 京成杯(GIII)・1着 中山芝2,000M
13 テイクファイブ 35.6 ゆりかも(500万)・4着 中山芝2,200M
14 エピソードシチー 35.8 葉牡丹賞(500万)・9着 中山芝2,200M
15 ウインジェネラーレ 39.3 未勝利・1着 中山ダ1,800M

 出走馬15頭のうち、上がり3ハロンで34秒台があるのは7頭。逃げ馬不在でスローの上がりヨーイドンが容易に予測できる上、上がり3ハロンランク上位馬が軒並み連絡みしたフローラSや先週の特別戦の結果からしてもこれらの馬が全て連を外すとは考えにくい。軸馬はこの中から選ぶことにする。残り8頭のうち、脚質転換やコース変更等の客観的要因から34秒台が「見込める」のはタカラシャーディー、ホーマンオブジェ、スズカラムクン、ウインジェネラーレの4頭。

 穴なら上がり34秒台が5回あるヨシサイバーダイン。すみれSでクラフトワーク、ゼンノロブロイに0秒5差以上をつけられるなど力不足の感もあるが、後方で溜めればとんでもない脚を使う可能性がある。好位からでも上がり34秒台が数回あり、粘り込みでも一考。山吹賞にて後方からの決め打ちで上がり最速をマークしたフルーツマシンも侮れないが、こちらもゼンノロブロイに0秒6差をつけられていることから勝ち負けに加わるのは難しそう。

 ゼンノロブロイについて強力な支援データが見つかった。以下の資料をご覧頂きたい。

【シンボリクリスエスとゼンノロブロイの山吹賞におけるラップ類似点】
馬名 山吹賞のラップ構成 位置
シンボリクリスエス 12.5-11.5-12.6-12.7-13.3-12.4-12.3-12.3-11.8-11.6-11.3 3-3-2-2
ゼンノロブロイ 12.5-11.0-12.5-12.7-13.1-12.5-13.0-12.6-11.9-11.7-11.4 3-3-3-3

 シンボリクリスエスは昨年の山吹賞勝ち馬かつ青葉賞勝ち馬。その後の活躍振りはご存知の通り。ゼンノロブロイはそのシンボリクリスエスと似たようなラップ構成で山吹賞を勝っている。道中の位置取りも殆ど同じ。今年は7ハロン目が緩くなっているが、2ハロン目が速かったことを鑑みれば大方相殺と考えて良さそう。特筆すべきは上がりのラップ。ゴールまで加速を続けているのは長く良い脚が使える証拠。ちなみにシンボリクリスエスは青葉賞でもこの勝ち方を演じている。

 軸はゼンノロブロイとして相手選びに入る。毎日杯経由馬が3年連続で連対していることから、今年はタカラシャーディー、スズカドリーム、マイジョーカーのいずれかが連対する可能性が高い。しかしスズカドリームは切れる脚が無いのが気になる。また皐月賞を感冒で回避するなど一頓挫があった上、今回の直前追い切りは終いバタバタ。本来のデキには程遠いと判断して狙いから外す。

 タカラシャーディーは上がり3ハロン34秒台が一度も無いが、差す競馬で新境地を開きそうなだけに抑える。昨年2着バンブーユベントスがこのパターン。皐月賞に見向きもせずここからダービーへという明確なビジョンにも好感が持てる。

 マイジョーカーはサクラプレジデント、ワンダフルデイズ、エイシンチャンプ、サイレントディール、ネオユニヴァースといった重賞級の強敵と対戦があり、いずれも3馬身前後の圏内に喰らいついている点に注目して抑える。但しこれらの馬には一度も先着が無いことから勝ち切るまでは難しそう。

 あと一頭抑えるならばゼンノロブロイに唯一先着があるクラフトワーク。兄クラフトマンシップは重馬場巧者だが、この馬は逆に軽い馬場向き。捲り、先行、差しで連対があることから位置取りで苦労することは無さそう。但しゼンノロブロイに先着するためには前々でレースを進めることが条件になる。

◎ゼンノロブロイ
○クラフトワーク
▲タカラシャーディー
△マイジョーカー


■馬券構築

 ゼンノロブロイから馬複流し。ヨシサイバーダインへも軽く抑える。

[馬複] ゼンノロブロイ−クラフトワーク 40%
[馬複] ゼンノロブロイ−タカラシャーディー 30%
[馬複] ゼンノロブロイ−マイジョーカー 20%
[馬複] ゼンノロブロイ−ヨシサイバーダイン 10%


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