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第37回報知杯フィリーズレビュー(GII)
2003年3月16日(Sun) 阪神芝1,400M 3歳オープン 馬齢 (牝)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 マイネラベンダー 90 末脚評価も重賞3戦全て1秒以上負けが不満。  
2 モンパルナス 99 前走スティルインラブ以外は完封。距離向く。
2 3 レイナワルツ 90 前走の上がり強力。距離延長で更に活きる。
4 サンタフェイマス 91 ダートの良績と対照的に芝ではサッパリ。  
3 5 シルクフローラ 81 初勝利を挙げるのがやっと。ここは場違い。  
6 ホワイトカーニバル 93 不向きなマイルでの粘り評価。距離短縮歓迎。
4 7 ヤカマツリリー 98 前走だけでは実力を推し量れず。過信禁物。  
8 ユキノスイトピー 95 直線そこそこ伸びるが詰め甘い。展開は向く。
5 9 ヘイセイピカイチ 94 前走早め進出で好走もここは相手揃った。  
10 ワナ 95 気性の悪さが出世を阻む。折り合いつけば。  
6 11 アフレタータ 93 前走でOPクラスの壁に阻まれる。相手強い。  
12 ジェリクル 89 牡馬相手といえど敗戦多し。上積み無さそう。  
7 13 トーホウアスカ 94 かなりの決め手持つが久々のここは様子見。  
14 デュアルストーリー 98 快速生かして単騎も可能だが距離長いか。  
8 15 オカノハーモニー 89 意外にも上がりの脚が無い。時計掛かれば。  
16 テイエムトキメキ 88 追い込む脚あるが全体的に力負けの感。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 戦線離脱ピースオブワールドの代役へ・福永鞍上レイナワルツ
■予想構築

 前走の流れを受けてデュアルストーリーがハナへ。モンパルナス、ホワイトカーニバルがこれに続く。デュアルストーリーとモンパルナスが競合するためペースは自然と上がる。ただハイペースというほどでもなく、例年通りテン3ハロン34秒台での攻防が濃厚。今回は後続馬に休み明けが多く、前につけた馬が使われた強みで残るかも。

 過去10年の報知杯フィリーズレビューの傾向を紐解くと以下のようになる。
  • 1番人気の信頼度が高い本命戦。但し一度連を外すと荒れる。
    ―→連を外した1番人気馬は過去10年で2頭いるが、いずれもここが年明け初戦だった。1番人気が休み明けの馬なら迷わず穴狙いを敢行したい。また前走6番人気以下だった馬は今回の人気に関係なく【0・0・1・39】(0.0%)となる。前回人気薄で連対→今回人気のパターンは危険。マイネラベンダー、シルクフローラ、ヤマカツリリー、ヘイセイピカイチ、ジェリクルは下方修正が必要。
  • 年明け初戦の馬は苦戦。使い込まれている馬を上位に見たい。
    ―→ここが年明け初戦となる馬は延べ17頭が出走して【0・2・2・13】(13.3%)と勝ちが無い。中1〜4週で13連対(8勝)を挙げていることからも使われて上昇気配の馬を軸に見たほうが無難。阪神ジュベナイルフィリーズから直行(中14週)のマイネラベンダー、ヤマカツリリー、ワナ、トーホウアスカとフェアリーSから直行(中12週)のオカノハーモニーは割引が必要。
  • 前走5着以内が目安。但し直近2年は前走二桁着順の馬が勝っている。
    ―→前走二桁人気から巻き返した2頭は共に前々走で勝っており、かつ直近5年で4連対(3勝)と勢いあるサンデーサイレンス産駒だった。マイネラベンダー、ワナ、トーホウアスカの巻き返しは厳しい。また連対馬20頭中18頭が前走5着以内ということから、新たにシルクフローラ、アフレタータ、オカノハーモニーも圏外か。
 軸はレイナワルツ。前走(500万・阪神芝1,200M、1着)は直線だけで他馬を千切り捨てる強い勝ち方。今回のメンバーを見渡すと末脚が切れる馬が不在だけにこのパフォーマンスは際立つ。休み明けでない差し馬である同馬に期待を賭けてみたい。

 相手筆頭はホワイトカーニバル。阪神ジュベナイルフィリーズ(GI・阪神芝1,600M、9着)ではラスト1ハロンまで先頭に立って見せ場を作り、距離短縮の次走できっちり勝利。休み明けで再度マイルを叩いて0秒1差の3着。ここで距離短縮となれば狙いが立つ。ただ鞍上の小野騎手の関西遠征実績が皆無に近い(延べ30戦して3連対、勝ち鞍無し)のが気になる。

 単穴はモンパルナス。前走・紅梅S(OP・京都芝1,400M、2着)で現時点での桜花賞有力候補スティルインラブに差し切られたものの、3着以下には2馬身差をつけて逃げ残っている点を評価。直線に坂のある阪神に変わるのはマイナスだが、この距離なら前走同様押し切りも利く。デュアルストーリーとの兼ね合い次第。

 連下はユキノスイトピー。赤松賞(500万・中山芝1,600M、1着)で後のクイーンC勝ち馬チューニーに先着するなど、好位からの立ち回りに一定の評価が与えられる。ただその後は詰めて届かずの歯がゆい競馬が続いているだけにこの評価が妥当か。

◎レイナワルツ
○ホワイトカーニバル
▲モンパルナス
△ユキノスイトピー


■馬券構築

 レイナワルツから馬複流し。使われた馬同士による前残りを想定してタテ目も抑える。

[馬複] レイナワルツ−ホワイトカーニバル 30%
[馬複] レイナワルツ−モンパルナス 30%
[馬複] レイナワルツ−ユキノスイトピー 20%
[馬複] ホワイトカーニバル−モンパルナス 20%


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