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第17回夕刊フジ賞クリスタルC(GIII)
2003年3月16日(Sun) 中山芝1,200M 3歳オープン 別定 (混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 トーセンオリオン 95 この距離3戦全勝。ハイペースで粘り込める。
2 ウォーターワイルド 88 OPクラスで惨敗続き。距離短縮も望み薄。  
2 3 ニシノシタン 96 マイル2戦で好結果もここではスピード不足。  
4 ジョージアンキング 96 ダートで連勝。悪くないが強調材料に欠く。  
3 5 ワールドセイハ 94 叩き2戦目で適距離。激烈ペース克服カギ。  
6 マルブツタイクーン 91 近走内容は今一つだが嵌ればキレ見せる。
4 7 ワンダフルデイズ 96 距離短縮歓迎も平坦巧者の感。急坂懸念。  
8 シベリアンホーク 92 前走休み明けにしては上々。ただ展開厳しい。  
5 9 シェイクマイハート 89 黒松賞の内容からは走って不思議は無いが。  
10 ホーマンアピール 90 デビュー当初の走り光る。今の中山合えば。
6 11 タイキジリオン 95 ダートで堅実。芝でも詰める脚使えれば。  
12 トップパシコ 91 先行して良い脚使える。ただ前々走が不満。  
7 13 ソルティビッド 92 紅一点。コース・距離実績共に申し分無し。
14 ギャラントアロー 97 前走の上がり優秀も芝のハイペースでは。  
8 15 ファンドリワールド 92 連勝で勢いあるが前走内容は平凡そのもの。  
16 ベルグフリート 95 成績・血統から推測するにダート馬臭い。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 クリスタルC父子制覇へ邁進・快速息子トーセンオリオン
■予想構築

 まずは以下の表を参照されたい。

【クリスタルC・過去10年の走破ラップ】
1F 2F 3F 4F 5F 6F 時計 1着通過順 2着通過順
93年 12.2 10.4 11.0 11.7 11.2 11.8 1.08.3 1-1 (33.6-34.7) 3-2 (34.1-34.6)
94年 12.0 10.4 10.9 11.4 12.0 11.8 1.08.5 8-7 (33.8-34.7) 1-1 (33.3-35.4)
95年 12.0 10.4 10.8 11.8 12.0 13.0 1.10.0 4-3 (33.7-36.3) 10-7 (34.3-35.8)
96年 11.9 10.2 10.8 11.8 12.2 12.8 1.09.7 9-8 (33.9−35.8) 7-3 (33.6-36.2)
97年 12.1 10.3 11.0 12.2 11.9 12.6 1.10.1 4-3 (33.7-36.4) 1-1 (33.4-36.9)
98年 12.1 10.4 11.0 11.6 11.7 11.7 1.08.5 2-2 (33.6-34.9) 1-1 (33.5-35.8)
99年 11.8 10.2 11.0 11.6 12.0 12.6 1.09.2 2-2 (33.1-36.1) 4-4 (33.5-35.7)
00年 11.8 10.6 11.0 11.8 12.0 12.6 1.09.8 8-4 (33.7-36.1) 3-1 (33.5-36.5)
01年 12.0 10.5 11.0 11.7 12.4 12.7 1.10.3 10-8 (34.3-36.0) 10-12 (34.3-36.1)
02年 11.7 10.2 10.5 11.3 11.9 12.0 1.07.6 5-5 (33.1-34.5) 8-10 (33.5-34.3)
平均 11.96 10.36 10.90 11.69 11.93 12.36 1.09.2

 クリスタルCは馬場状態に関わらずテン3ハロンが猛烈に速く、ほぼ一定なのが特徴。当然後半にかけての落差も大きく、逃げ切り勝ちは'93年1着セントミサイルしかいない。ここ2年は前につけた馬がバテて後方待機馬が台頭、万馬券決着になっている。距離が距離だけに逃げ・先行重視で良さそうだが、前につけた馬同士で決着したのが過去10年で4回と意外に少ない。後方待機馬にも注意が必要。

 今回人気を集めそうなアーリントンC組は、レース自体が4角5番手以内につけていた馬で掲示板を独占するという平凡な内容だっただけにここに入ると辛そう。具体的に見ていくと、ニシノシタンはクリスマスS(OP・中山芝1,200M、5着)でトーセンオリオンに完敗しており、距離短縮では強気になれない。ワールドセイハは厳しい流れの中でのレース経験が無い。ワンダフルデイズは距離短縮はプラスだが急坂がネック。ウォーターワイルドは論外。

 ということで次からは同距離実績の考察に移る。

【芝1,200M走破タイムランキング・ベスト10】
馬名 日付 開催 レース名(クラス) 着順(着差) 時計 テン3F
ホーマンアピール 02/08/03 2小7 フェニックス(OP) 2着(-0.0) 1.08.6 33.7
ホーマンアピール 02/07/14 2小2 新馬 1着(+0.4) 1.09.1 33.1
トーセンオリオン 03/02/01 2中1 クロッカス(OP) 1着(+0.3) 1.09.1 33.5
トップパシコ 03/02/09 2中4 うぐいす賞(500) 1着(+0.0) 1.09.3 33.8
マルブツタイクーン 02/10/05 4京1 500万下 1着(+0.1) 1.09.3 34.8
ソルティビッド 03/01/26 1中8 菜の花賞(OP) 1着(+0.1) 1.09.3 34.3
ソルティビッド 03/01/26 5中6 フェアリーS(GIII) 2着(-0.2) 1.09.4 33.5
マルブツタイクーン 02/11/09 4中3 京王杯2歳(GII) 2着(-0.1) 1.09.5 33.9
ワールドセイハ 02/12/08 5阪4 500万下 1着(+0.0) 1.09.6 34.5
シェイクマイハート 02/12/07 5中3 黒松賞(500) 1着(+0.1) 1.09.7 34.1

【芝1,200Mテン3ハロンランキング・ベスト10】
馬名 日付 開催 レース名(クラス) 着順(着差) 時計 テン3F
ホーマンアピール 02/07/14 2小2 新馬 1着(+0.4) 1.09.1 33.1
トーセンオリオン 02/12/21 5中7 クリスマス(OP) 1着(+0.7) 1.10.1 33.3
トーセンオリオン 03/02/01 2中1 クロッカス(OP) 1着(+0.3) 1.09.1 33.5
マルブツタイクーン 02/11/24 3福8 福島2歳(OP) 6着(-0.4) 1.11.3 33.5
ソルティビッド 02/12/15 5中6 フェアリー(GIII) 2着(-0.2) 1.09.4 33.5
トップパシコ 03/02/01 2中1 クロッカス(OP) 10着(-0.7) 1.09.8 33.5
マルブツタイクーン 02/09/01 3小8 小倉2歳(GIII) 降15(-0.5) 1.10.3 33.6
ニシノシタン 02/12/21 5中7 クリスマス(OP) 5着(-1.0) 1.11.1 33.6
マルブツタイクーン 03/02/01 2中1 クロッカス(OP) 9着(-0.6) 1.09.7 33.7
ホーマンアピール 02/08/03 2小7 フェニックス(OP) 2着(-0.0) 1.08.6 33.7

 とにかく速い馬が勝つレースということで、芝1,200M走破タイムランキングから「走破時計1分09秒5以内かつテン3ハロン33秒台」、テン3ハロンランキングから「走破時計1分10秒以内かつテン3ハロン33秒5以内」の馬を抽出。ホーマンアピール、トーセンオリオン、ソルティビッド、トップパシコ、マルブツタイクーンがその圏内。

 軸はオープンクラス2勝のトーセンオリオン。コース・距離実績に加え、上がり1〜4位をコンスタントにマークするなど粘りこむ脚も完備。相手筆頭は牡馬相手でもこの距離なら互角以上の戦いが期待できるソルティビッド、中山コースが合えば即通用のホーマンアピール、ここ2年で人気薄の追い込み馬に騎乗して穴を開けている勝浦騎手騎乗のマルブツタイクーン。トップパシコも気になるが控えて味が出ない馬なのでこのメンツでは辛いか。

◎トーセンオリオン
○ソルティビッド
▲ホーマンアピール
△マルブツタイクーン


■馬券構築

 トーセンオリオンから馬複流し。近年荒れ気味につきボックスの組み合わせも抑える。

[馬複] トーセンオリオン−ソルティビッド 30%
[馬複] トーセンオリオン−ホーマンアピール 20%
[馬複] トーセンオリオン−マルブツタイクーン 20%
[馬複] ソルティビッド−ホーマンアピール 10%
[馬複] ソルティビッド−マルブツタイクーン 10%
[馬複] ホーマンアピール−マルブツタイクーン 10%


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