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第21回ローレル競馬場賞中山牝馬S(GIII)
2003年3月15日(Sat) 中山芝1,800M 4歳以上オープン ハンデ (牝)(混)[指定]
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ダブルネーム 86 前走逃げ切りも今回は同型揃っただけに。  
2 ショコット 94 前走流れ合わず。2戦2勝の同コースなら。
2 3 レディパステル 100 実績上位だが休み明けは反応イマイチ。
4 ニシノプロミネンス 88 過去に同コースの重賞でシンガリ負け有り。  
3 5 テンエイウイング 84 前走シンガリ已む無しもここは距離短いか。  
6 オースミコスモ 100 好走が54kg以下時に集中。斤量堪えそう。  
4 7 ビーポジティブ 93 ダートでも頭打ち。芝替りで強気になれない。  
8 フラワーチャンプ 91 前走で後の中京記念馬と接戦。不気味。  
5 9 ハッピーパス 98 ハンデ頭も斤量実績あるだけに問題無し。
10 マルターズスパーブ 93 牽制無しのマイペース逃げなら怖い一頭。  
6 11 マイネヴィータ 90 決め手を著しく欠く。後方待機も進展無し。  
12 カネトシディザイア 94 前が止まらないと差せない。展開次第。  
7 13 ブルーリッジリバー 93 昨秋からの成長見られず。軽ハンデ頼み。  
14 フューチャサンデー 95 東京コース限定の一発屋。ここは要らない。  
8 15 チャペルコンサート 95 忘れられたオークス2着馬。折り合えば。
16 ノブレスオブリッジ 85 自己条件連勝もそれまでの足踏み長く。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 本格化の勢いに乗ってハッピーパス連勝へ
■予想構築

 芝でもビーポジティブ、ニシノプロミネンスがハナへ。場合によってはスタンド前で競り合いも考えられる。ダブルネーム、マルターズスパーブもこれに追随しそうで前は忙しい。小回りコースといえど向こう正面にかけても息が入りにくい流れが想定できるため好位〜中団からの差しが有効。馬場状態を考慮する限りでは後ろ過ぎると届かない。

 過去10年のローレル競馬場賞中山牝馬Sの傾向を紐解くと以下のようになる。
  • 5歳馬が8年連続連対中。
    ―→これから伸びる4歳馬、峠を越えた6歳馬に対し、競走馬としての円熟期を迎えた5歳馬が優勢という構図。レディパステル、ニシノプロミネンス、フラワーチャンプ、ハッピーパス、ノブレスオブリッジのいずれかが連対する可能性が高い。
  • 京都牝馬S経由馬が7年連続連対中。牡馬混合重賞経由馬にも配慮すべき。
    ―→京都牝馬S経由馬ハッピーパス、オースミコスモ、フューチャサンデー、ショコット、ブルーリッジリバー、チャペルコンサートのいずれかが連対する可能性が高い。牡馬混合重賞経由馬テンエイウイング、マルターズスパーブ、カネトシディザイアも牝馬限定戦なら見直したいところ。
  • 近走不振で人気を落とし気味の実績馬、53〜54kg位に斤量が恵まれた6歳馬に注意。
    ―→人気薄の激走パターン。前者の典型例は前年の秋華賞2着の'99年1着ナリタルナパーク(牝4・53kg、9番人気)、後者の典型例は'01年2着グリーンプラネット(牝6・53kg、8番人気)。いずれも京都牝馬Sを経由していた。前述のショコット、チャペルコンサート、ブルーリッジリバー、フューチャサンデーに注意。
  • ここが年明け初戦になる馬は割引。
    ―→中9週(2ヶ月)以上の間隔を挟んだ馬は過去10年で15頭が出走して【0・0・2・13】(0.0%)と精彩を欠いている。やはり順調に使われてきた馬に対しては割り引きが必要になる。ここが年明け初戦となるレディパステル、マイネヴィータは下方修正が必要。
 軸は5歳馬かつ京都牝馬S経由馬のハッピーパス。ベストのマイルから200M距離が伸びるとはいえ、昨秋の2走で同コースを走ってアタマ差勝ち、ハナ差負けと安定した力を発揮。斤量2kg増でキレ味が相殺されそうだが、過去10年で負担斤量前走比2kg以上増馬が【3・3・1・4】(54.5%)からも窺えるように、斤量を見込まれた馬が好走する傾向にあるのでそれほど気にならない。56kgも2走前に実績有り。多少ペースが速くなっても小回りコースだけに前につけたほうが無難ではある。

 相手筆頭はレディパステル。元々ズブい馬だが間隔が開くとさらに反応が鈍くなる。それでもこの相手なら実力で3着以内は堅そう。前が忙しくなりそうなだけに展開は確実に向く。

 単穴はショコット。このレースは「実績馬に隠れた3〜4番手評価の馬」が好走する傾向にある。前走・京都牝馬S(GIII・京都芝1,600M、9着)は完全な前有利の展開の中、4コーナーで後ろから2頭目。これでは何も出来なくて当然。同コースではハッピーパスに先着するなど2戦2勝、軽量の6歳馬ということもあり、実績が無くてもお膳立てが揃った同馬の巻き返しに注意。

 連下はチャペルコンサート。小さな馬体からも窺える通り揉まれ弱いところがあり、前走・京都牝馬S(GIII・京都芝1,600M、11着)は4コーナーで馬群に包まれ、一時行き所を失いかけたのが響いた。それでも直線半ばまでは良い脚を使っており、強ち軽視は出来ない。先行馬としてこの枠順は不利だが、折り合いさえ取れればオークス2着の実績からして巻き返しも考えられる。

◎ハッピーパス
○レディパステル
▲ショコット
△チャペルコンサート


■馬券構築

 ハッピーパスから馬複流し。複線としてハッピーパスとレディパステル2頭軸の3連複を抑える。

[馬複] ハッピーパス−レディパステル 30%
[馬複] ハッピーパス−ショコット 20%
[馬複] ハッピーパス−チャペルコンサート 10%
[3連複] ハッピーパス−レディパステル−ショコット 30%
[3連複] ハッピーパス−レディパステル−チャペルコンサート 10%


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