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第51回トヨタ賞中京記念(GIII)
2003年3月9日(Sun) 中京芝2,000M 4歳以上オープン ハンデ
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 チアズシュタルク 97 良い頃のデキには及ばない。ここも静観。  
2 ゴーイングスズカ 85 叩き2戦目もさすがに上積みは期待できず。  
2 3 アグネススペシャル 100 順当なら勝ち負けも内枠時は捌きが甘い。
4 トーワトレジャー 100 ローカル専用馬。但し良績は夏に集中。  
3 5 タガノマイバッハ 91 連勝中の上がりは平凡。重賞のここは疑問。  
6 ロサード 100 実績断然もこの斤量では実績無し。休み明け。  
4 7 ウインブレイズ 96 前走マイルで太めを叩く。左回りコース歓迎。
8 マイネルブラウ 98 中京実績あり。前走に引き続き好走可能。
5 9 ブリリアントロード 95 同レース5年連続出走。斤量軽く一応注意。  
10 ミツワトップレディ 97 距離不適。マイル前後の前傾ラップがベスト。  
6 11 バンブーマリアッチ 97 折り合いつけば好走あるがアテに出来ない。  
12 ジョーディシラオキ 89 短距離馬。最軽量でも現状打破は難しい。  
7 13 ギャンブルローズ 95 ベストと思われる小回り平坦。但し距離微妙。  
14 メイショウキオウ 97 前走0秒3差の4着も開幕週のここは厳しいか。  
8 15 イエローボイス 92 京都で豪快捲り、小倉で直線一気。警戒必要。
16 グランドシンザン 94 それなりに追い込めるがキレは逓減傾向。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 ごちゃつく好位をまとめて交わす・捲り一閃イエローボイス
■予想構築

 距離実績が無くても前に行くしかないジョーディシラオキが逃げる。直後にミツワトップレディ、ギャンブルローズ、トーワトレジャーと牝馬が流れを作る。向こう正面に向いてからの流れは緩くなりそうで、全体的に先行馬が多いため好位はゴチャつきそう。開幕週で先行有利とはいえこれなら差しも届く。

 過去10年のトヨタ賞中京記念の傾向を紐解くと以下のようになる。
  • 10連対(7勝)の4歳馬が中心。年齢が高まると連対率は逓減する。
    ―→今年の4歳馬はチアズシュタルク、タガノマイバッハ、イエローボイス。8歳以上馬の連対は無く、最先着は'02年3着ミヤギロドリゴ(牡8・53kg)。ゴーイングスズカ、ブリリアントロード、バンブーマリアッチ、グランドシンザンは苦戦必至。
  • 重賞経由馬が毎年連対。連対馬20頭中16頭が重賞を経由している。
    ―→オープンクラス経由に範囲を広げると19頭が該当する。例外は飛鳥S(1600万・京都芝2,000M、3着)を経由した'02年1着ツルマルボーイ(牡4・53kg)。自己条件を逃げ切っただけのタガノマイバッハには敷居が高い。昨年の1番人気キングフィデリア(4着)もこのパターンだった。
  • 牡・セン馬は53〜57.5kg、牝馬は54〜56.5kgが連対圏内。
    ―→超軽量馬や酷量馬、ハンデを軽く見積もられた牝馬は要らない。小柄な馬体に58kgが堪えそうなロサード、牝馬4頭のうちトーワトレジャー、ジョーディシラオキ、ギャンブルローズは消し。
  • ノーザンダンサー系種牡馬産駒が毎年のように連対している。
    ―→ゴーイングスズカ、ウインブレイズ、マイネルブラウ、ギャンブルローズ、メイショウキオウのいずれかが連対する可能性が高い。
 軸は差脚鋭い4歳馬イエローボイス。前走・小倉大賞典(GIII・小倉芝1,800M、14着)は直線に向くところで外に振られ、無駄な脚を使わされたのが全てで度外視可。上がり最速をコンスタントにマークできる末脚は侮れない。初夢賞(1000万・京都芝2,200M、1着)で3角捲り、関門橋S(1600万、小倉芝2,000M、1着)で外差し一気の内容を改めて見直したい。

 相手筆頭はウインブレイズ。22戦中20戦で掲示板に挙がる安定味が魅力。抜群にはキレないものの、コンスタントに上がり2位〜3位をマークしている末脚がその源泉。【4・3・2・1】(70.0%)の左回り、マイルよりは流れが落ち着く距離延長もプラス。叩き2戦目のここも大きく外しそうにない。

 単穴はアグネススペシャル。前走・アメリカジョッキークラブC(GII・中山芝2,200M、3着)もそうだったが、この馬は内枠に入った際の馬群の捌きが今一つ。内枠【0・0・2・5】(0.0%)、中枠【2・2・1・4】(44.4%)、外枠【3・2・0・2】(71.4%)からも内枠の不得手が窺える。好位がゴチャつく今回は下手すると危険な人気馬に陥りそうだが、新潟記念時のように一旦外に持ち出してからでも間に合うキレは持ち合わせている。

 連下にマイネルブラウ。'01年中京記念3着(54kg、0秒1差)、'01年愛知杯2着(56kg、0秒3差)、01年2着中日新聞杯2着(56kg、0秒4差)と中京芝での内容が充実。前走・小倉大賞典(GIII・小倉芝1,800M、1着)がノーマークからの押し切りだっただけに今回は抑え評価で十分。

◎イエローボイス
○ウインブレイズ
▲アグネススペシャル
△マイネルブラウ


■馬券構築

 イエローボイスから馬複流し。

[馬複] イエローボイス−ウインブレイズ 40%
[馬複] イエローボイス−アグネススペシャル 30%
[馬複] イエローボイス−マイネルブラウ 30%


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