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第40回報知杯弥生賞(GII)
2003年3月9日(Sun) 中山芝2,000M 3歳オープン 馬齢 (混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 イルデパン 78 オープンクラスのこの距離では荷が重いか。  
2 2 ザッツザプレンティ 81 好位から突き放す脚評価。鞍上は「弥生賞男」。
3 3 マジックボーイ 77 同コース勝ちあるが前走を含め大敗が多い。  
4 4 スズノマーチ 77 マイジョーカーを物差しに考えれば善戦可能。
5 5 リーディングエッジ 77 芝初出走。このメンバー相手では苦戦必至。  
6 6 エイシンチャンプ 83 実力上位も使い込むことで味が出るタイプかも。
7 センリツ 72 芝で大敗が多い上にここ2走の内容が散々。  
7 8 テイエムリキサン 82 追い込んで届かず多い。早め進出なら妙味。
9 コスモインペリアル 80 悪くないが上位陣に一通り負けているだけに。  
8 10 タイガーモーション 80 ラストで一伸びが足りない。距離延長は微妙。  
11 マイネルモルゲン 80 単騎逃げ可能だが後続馬のマークが厳しい。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 好位押し切りで他馬に付け入る隙を与えないザッツザプレンティ
■予想構築

 この面子ならマイネルモルゲンのマイペース単騎が濃厚。中山芝1,800Mで行われた百日草特別は1,000M通過59秒7のミドルペースを楽々逃げ切り。この時よりもペースが落ちるとなれば残り目は十分。但しこれを受けてザッツザプレンティ、エイシンチャンプの進出が幾分早まりそうで、連対圏突入には「好位付け」という必要条件に加え「上がりの脚」という十分条件も要求される。

 過去10年の報知杯弥生賞の傾向を紐解くと以下のようになる。
  • 連対馬20頭中19頭が前走で連対。前走敗戦差0秒4以上馬は【0・0・2・38】(0.0%)。
    ―→前走勝ち馬が16連対(7勝)を占める。更なる上積みが期待されるレースだけに、ここで前走の巻き返しを図るような馬は不要。前走敗戦差0秒4以上を基準に連対馬を選定する。これによりイルデパン、マジックボーイ、センリツ、コスモインペリアル、タイガーモーションが消える。
  • 連対馬20頭中18頭が連対率50%以上をクリア。
    ―→不充足は'94年1着サクラエイコウオー(42.9%)、'96年1着ランニングゲイル(44.4%)。いずれもオープンクラスに勝ち鞍があった。連対率40〜50%ならオープンクラスの勝ち鞍で代替可能。連対率40%未満は争覇圏外。これによりイルデパン、マジックボーイ、センリツ、マイネルモルゲンが消える。
  • 連対馬20頭中18頭にオープンクラスに連対あり。
    ―→不充足は'97年2着オースミサンデー、'00年1着フサイチゼノン。いずれも3戦2勝で未知の部分を秘めていた。フサイチゼノンはオープンクラスに出走経験あり(GIIIシンザン記念5着)。5戦2勝のリーディングエッジは力不足か。3戦2勝のスズノマーチは上位進出の余地はあるが厳しい。
 完全充足はザッツザプレンティ、エイシンチャンプ、テイエムリキサンの3頭。これにオープンクラスに連対がない3戦2勝馬スズノマーチを加えた4頭の争いというのが結論。

 軸はザッツザプレンティ。前走・ラジオたんぱ杯2歳S(GIII・阪神芝2,000M、1着)は好位から突き放す脚を繰り出して後続をシャットアウト。確かに不良馬場が後続馬の進出を阻害した一面もあったが、それをもってしてこの馬の直線でのパフォーマンスを否定することはできない。

 相手筆頭はエイシンチャンプ。朝日杯フューチュリティS(GI・中山芝1,600M、1着)はハイペースの中での持久力勝負。内から伸びてきたサクラプレジデントの追撃を二の脚を繰り出して振り切っており、実力上位は揺るがない。ただザッツザプレンティに対しては京都2歳S(OP・京都芝2,000M、1着)で同じ位置から追い出して先着しているものの、新馬戦勝ち上がり直後の相手にキャリアの差で上回った感もある。このように使い込むことによって結果を出してきた馬だけに休み明けの今回は強気にはなれないはず。

 単穴はテイエムリキサン。展開不問で確実に上位にやって来る点を評価しておきたい。先行馬に強い馬がいると交わせないところがあるが、萩S(OP・京都芝1,800M、1着)でエイシンチャンプ(2着)に先着したことがあり、決め手では上位2頭に肉薄する。さらに年明けに1戦使った分の上積みで優位に立つ。ただ位置取りが後方になるため割り引かざるを得ない。

 連下にスズノマーチ。前走・こぶし賞(500万・京都芝1,600M、1着)で着差無しの2着マイジョーカーはきさらぎ賞でネオユニヴァースに0秒4差、朝日杯フューチュリティS(GI・中山芝1,600M、6着)ではエイシンチャンプに0秒4差、テイエムリキサンに0秒3差。マイジョーカーを物差しに考えるとそこそこ頑張れそう。キャリア3戦という未知の部分に賭けて抑える。

◎ザッツザプレンティ
○エイシンチャンプ
▲テイエムリキサン
△スズノマーチ


■馬券構築

 弥生賞は過去10年に限れば馬連で上位人気4頭のボックスを買えば必中という鉄板レース。さらに武豊騎手が弥生賞で【3・4・0・0】(100.0%)、騎乗機会7回連続連対中ということからすれば、今回はザッツザプレンティから他の上位人気馬(エイシンチャンプ、テイエムリキサン、スズノマーチと予測)へ流せばほぼ万全。

[馬複] ザッツザプレンティ−エイシンチャンプ 60%
[馬複] ザッツザプレンティ−テイエムリキサン 30%
[馬複] ザッツザプレンティ−スズノマーチ 10%


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