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第53回東京新聞杯(GIII)
2003年2月2日(Sun) 中山芝1,600M 4歳以上オープン 別定 (混)[指定]
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 カオリジョバンニ 97 好位から決め手繰り出せるが末甘いのが難点。
2 2 ボールドブライアン 95 差脚あるが自力では苦しい。先行馬の破綻待ち。  
3 3 アグネスソニック 96 GI馬と接戦評価。但し9ヶ月振りの実戦で割引。  
4 ダイワジアン 99 オープンクラスで苦戦続く。先行押し切りは困難。  
4 5 ショウナンマインド 94 左回り巧者。同コース経験豊富も内容は今一つ。  
6 ウインブレイズ 97 マイル戦は10戦8連対。安定した末脚魅力。
5 7 キングオブサンデー 95 前走勝利も準オープンで接戦レベルでは厳しい。  
8 グリーンブリッツ 89 前走逃げバテ。今更控えそうになく今回も行くか。  
6 9 ローエングリン 98 単調で抑えが効かない。道中絡まれればアウト。
10 ダービーレグノ 99 別定55kgでは妙味無し。小回りマイルも向かない。  
7 11 タイキリオン 94 NZTで空前のハイペースを差し切っただけでは。  
12 エイシンエーケン 97 前走で完敗喫す。重賞では力不足の感あり。  
8 13 グラスワールド 104 芝マイルで常に接戦。同コース重賞勝ち有り。
14 マルターズスパーブ 94 スローの逃げ馬。同型に快速馬おり展開不利。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 芝マイルで抜群の安定性・復調気配グラスワールド
■予想構築

 マルターズスパーブはスローで逃げたいクチで無理には行かない。これによってローエングリンの単騎逃げが成立。前走で暴走気味(1,000M通過57秒7)に逃げたグリーンブリッツの出方にもよるが、ペースはやや速い程度に収まりそう。後続の追走はスムーズで、中団以降の差し切りよりは前々でレースを進めた馬の押し切りに向く流れ。

 ダートで行われた'95年を除く過去10年の東京新聞杯の傾向を紐解くと以下のようになる。
  • ニューイヤーS連対経由馬の信頼性が極めて高い。
    ―→ニューイヤーS連対馬は【4・3・1・2】(70.0%)、直近4年では【3・2・0・0】(100.0%)とパーフェクト。直前でオープンクラスのマイル戦で連対していることはかなりのアドバンテージを有する。今年の該当馬はカオリジョバンニ。
  • ノーザンダンサー系種牡馬の産駒が6年連続連対かつ4連勝中。
    ―→一般にサンデーサイレンス、トニービンが優勢な東京コースで続いた傾向だけに厳寒期のマイル戦特有の傾向と捉えることも可能。今回の出走馬の中でノーザンダンサー系種牡馬の産駒はウインブレイズ、エイシンエーケン、カオリジョバンニ、グリーンブリッツ、ダイワジアン、ローエングリンの6頭。
  • 連対馬18頭中16頭がマイル戦5勝以上、若しくはマイル戦連対率50%以上をクリア。
    ―→例外は'93年2着トウショウヒューイ(牡5・55kg、マイル戦【0・1・0・4】(20.0%))、'96年2着メイショウユウシ(牡5・56kg、マイル戦【2・2・1・5】(40.0%))の2頭。高いマイル適性を示していなければ辛い。ショウナンマインド、キングオブサンデー、グリーンブリッツ、ダービーレグノ、タイキリオン、エイシンエーケン、マルターズスパーブは望み薄。
 軸は実力重視でグラスワールド。芝ではマイルチャンピオンシップ(GI・京都芝1,600M、敗戦差0秒5)を除いて敗戦差0秒2以内という抜群の安定性を誇る。前走・京都金杯(GIII・芝1,600M、2着)は大外からサイドワインダーに強襲された以外はほぼ完璧の内容。今回は前述のサイドワインダーや富士Sで後塵を拝したメイショウラムセスといった抜群に切れる馬が見当たらず、仮にいたとしても馬場的・展開的に前を捉えるまでには至りそうにない。逃げ馬を前に置いてのレース経験が豊富なのもプラス。

 相手はミドルペースを貫いてそのまま行ってしまいそうなローエングリン、その直後を追走しつつ直線で前を詰めるだけの決め手を持つカオリジョバンニ、ウインブレイズ。これら3頭はいずれもマイル適性を垣間見せるノーザンダンサー系種牡馬の産駒。カオリジョバンニは傾向データから一押しだが、マイル戦【2・7・0・6】(60.0%)と詰めが甘いことから連下に留めておく。

◎グラスワールド
○ウインブレイズ
▲ローエングリン
△カオリジョバンニ


■馬券構築

 グラスワールドの地力を信頼し、マイル適性が高いウインブレイズと絡まれずに行けた場合の逆転がありそうなローエングリンへは馬複、上位争いは可能も勝ち切る力は無さそうなカオリジョバンニへは馬単で抑える。

[馬複] グラスワールド−ウインブレイズ 40%
[馬複] グラスワールド−ローエングリン 40%
[馬単] グラスワールド→カオリジョバンニ 20%


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