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第37回日刊スポーツ賞シンザン記念(GIII)
2003年1月12日(Sun) 京都芝1,600M 3歳オープン 別定 (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ホウライウォニング 88 安田記念2着ディクタットの全弟。但しマイル戦は初。  
2 サカラート 87 芝・マイル共に初。やはり決め手勝負で見劣る。  
2 3 サイレントディール 91 制御が難しい馬だが距離実績で優位に立つ。
4 マッキーマックス 83 前走圧勝もスローだけに半信半疑。ここは静観。  
3 5 ヤマシロヘイロー 80 小倉2歳Sで流れを作った。近走は行きっぷり悪く。  
6 ラブイズラッシュ 77 小倉2歳S完敗から中3ヶ月。展開利も無さそうで。  
4 7 タイムトリッパー 75 折り返しの新馬戦勝利も距離延長に不安残す。  
8 ドリームシャイン 77 距離延長で初勝利挙げるも良馬場ではキレ負け。  
5 9 ウォーターワイルド 85 オープンクラスで惨敗に次ぐ惨敗。進展見られず。  
10 ギャラントアロー 77 再度の距離延長もスピード生かして押し切り可能。
6 11 タニノマティーニ 81 前走好位から決め手披露して快勝。距離延長カギ。
12 エイシンブーン 101 父の産駒は完全にダート寄り。芝替わりはマイナス。  
7 13 マルブツタイクーン 88 スプリント戦で快速ぶり発揮も距離延長でどうか。  
14 サンレイラピッヅ 82 新馬勝ち以降の3戦振るわず。連闘も魅力無く。  
8 15 バタラバ 78 初勝利まで9戦要した紅一点。牡馬相手の重賞では。  
16 マイジョーカー 93 朝日杯FSは上がり2位のキレ馬。決め手上位。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 距離経験生かせる相手でサイレントディール必勝体制
■予想構築

 ラブイズラッシュが逃げ、ギャラントアローが直後を追走。競り合いは起こりそうになくミドルペース遵守。ただ先行馬が多く、好位に控える構えのサイレントディールを巡って4コーナー付近での追い出しが忙しくなりそう。サイレントディールは抑えが利き辛い馬だけに早め進出が考えられる。

 上位人気はサイレントディール、マッキーマックス、マイジョーカー、ホウライウォニング、エイシンブーンといった辺りが形成している。過去10年で'00年勝ち馬ダービーレグノ(14番人気)を除く勝ち馬9頭が5番人気以内から出ていることから軸はこの中から選ぶべき。さらにここ数年はヘイルトゥリーズン系が活躍していることから、前述の5頭の中からサイレントディール、マッキーマックスがピックアップできる。サイレントディール、マッキーマックスはそれぞれ1〜2番人気を分け合っているが、このレースは1番人気と2番人気で決まったことが無い(=紛れを生じやすい)ことからどちらか(場合によっては両方)がコケる可能性がある。

 マッキーマックスは1戦1勝馬。このレースにおける1戦1勝馬は人気で悉く負けており、この馬も例外ではない。確かにコーナーのきつい中京でラストまで一貫して伸び続け、ラスト1ハロンで11秒1をマークするのは生半可な実力では無理だが、1,000M通過62秒7というスローの恩恵にあったこともまた事実。この馬を評価するのはこのレースが終わってからでも遅くないだろう。現段階では未知の部分が多い。

 エイシンブーンの父Holy Bullは中央でデビューした産駒13頭全てがダート戦で勝ち上がり、その後もダートで勝ち鞍を重ねている。芝では【0・0・0・16】(0.0%)で最高は5着。サンプルこそ少ないが、昨年のニュージーランドトロフィーで2番人気に推されていたHoly Bull産駒エストレーノが敗戦差1秒4の12着に敗れていることから大きく狙えないのは確か。

 前走距離はマイル以上が望ましく、過去10年の連対馬20頭のうち17頭が該当。残る3頭にはマイル戦に出走したことがあり、かつそこで2〜4着していた。このことから距離経験はかなり重要なファクターを占めていることが分かる。よってホウライウォニング、サカラート、ヤマシロヘイロー、ラブイズラッシュ、タイムトリッパー、ドリームシャイン、タニノマティーニ、エイシンブーン、マルブツタイクーン、サンレイラピッヅ、バタラバの11頭について大幅な割引が必要。残った馬はサイレントディール、マッキーマックス、ウォーターワイルド、ギャラントアロー、マイジョーカー。1戦1勝馬マッキーマックス、進展が見られないウォーターワイルドを除く3頭を狙いに挙げる。残り1頭は前走4馬身差快勝のタニノマティーニ。

 軸はサイレントディール。3走前の萩S(OP・京都芝1,800M、5着)で控える競馬に出て失敗、前走の朝日杯FS(GI・中山芝1,600M、8着)では逆に前に行かせて直線失速。控えてダメ、行かせてダメの二重苦だがあの展開で敗戦差0秒9なら評価して良さそう。距離経験が無い馬ばかりで、ミドルペースにしては全体的な流れが早まりそうなのもプラス。朝日杯FSでサイレントディールに先着したマイジョーカーが対抗、前走テンで飛ばしながら上がり2位でまとめたギャラントアローが単穴。連下は速い上がりをコンスタントにマークしているタニノマティーニ。

◎サイレントディール
○マイジョーカー
▲ギャラントアロー
△タニノマティーニ


■馬券構築

 サイレントディールから馬複流し。マイルGI戦経由サイレントディールとマイジョーカーを軸にした3連複も抑える。

[馬複] サイレントディール−マイジョーカー 40%
[馬複] サイレントディール−ギャラントアロー 20%
[馬複] サイレントディール−タニノマティーニ 20%
[3連複] サイレントディール−マイジョーカー−ギャラントアロー 10%
[3連複] サイレントディール−マイジョーカー−タニノマティーニ 10%


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