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第41回スポーツニッポン賞京都金杯(GIII)
2003年1月5日(Sun) 京都芝1,600M 4歳以上オープン ハンデ (混)[指定]
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 リキアイタイカン 104 ハイペース志向。流れが落ち着いてどうか。  
2 ローズバド 101 牡馬混合戦では苦戦気味も前走は中団差しで3着。
2 3 グランドシンザン 94 昨年5走はいずれも力負けの感。ここも追走一杯か。  
4 ギャンブルローズ 96 後続を引き離して先行するようなら面白い。
3 5 メイショウラムセス 103 マイル適性高いが直線平坦はこなす程度。  
6 サクセスビューティ 82 マイペースで行ける。ブリンカー着用で怪しさアップ。  
4 7 サイドワインダー 100 決め手随一。昨秋の休養明け初戦で同コース勝利。
8 グラスワールド 104 前走叩き2走目で完敗。切れ脚勝負で見劣る。  
5 9 モノポライザー 100 スローからの追い比べで改めて真価問う。
10 ナリタダイドウ 97 前走2着も湿った馬場。決め手無く苦戦は免れない。  
6 11 ノボリユキオー 95 昨年11着。叩き2戦目も進展無さそうで。  
12 エイシンエーケン 100 前走の差し切り評価も上がり35秒台前後が限界。  
7 13 テイエムサウスポー 95 徐々に良化示すも時計勝負に不安有り。  
14 トッププロテクター 98 昨年9着。同ローテで臨む今年は昨年比+1.5kg。  
8 15 メイショウキオウ 97 芝では速い流れに翻弄されて置かれ気味。  
16 ダービーレグノ 99 昨年4着も本領発揮はハンデ54kg時。ここは静観。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 人気になる宿命・良血馬モノポライザー
■予想構築

 強力な逃げ馬不在。サクセスビューティが後続を引き離し気味に逃げそうだが他馬は実力差を見越してこれを静観。結局は3コーナー過ぎの下りからペースが上がって直線は完全な追い比べか。

 ところでこのレースは伝統的に1番人気馬が強く、過去10年で【4・5・0・1】(90.0%)と絶好調。これは別定戦の阪神大賞典【7・2・1・0】(90.0%)、定量戦の東京優駿【6・3・1・0】(90.0%)や宝塚記念【7・2・0・1】(90.0%)に並ぶ高水準。1番人気馬から総流しすればまず当たる。

 今回の1番人気はおそらく良血馬モノポライザー。力勝負(強い先行馬を後ろから差す)には向いていないが、スローからの瞬発力勝負(みんなと一斉に追い出す)なら見所十分。マイルCSで先着を許したリキアイタイカン(0秒4差負け)、メイショウラムセス(0秒3差負け)には負担斤量のアドバンテージ1.5kgでリベンジ可能。

 ところでマイル戦となってからの3年はいずれも先行馬と差し馬の組み合わせで決まっている。2,000M戦時代を含む過去10年で見ても、上位3頭がいずれも差し馬だった年は1番人気馬が飛んで万馬券決着になった'99年のみ。上記でモノポライザーを軸に選択した以上、相手は前につける馬が本線となる。阪神牝馬Sでボロ負けした後、好相性の京都芝に戻って池添謙一騎手に乗り替わりというパターンが'00年2着エリモセントラル(牝6・51kg、8番人気)に酷似しているギャンブルローズが前残り筆頭。マイペースで逃げられるサクセスビューティにもチェックを入れておく。マイル戦になってからは二桁着順からの巻き返しが目立つだけに一変には細心の注意を払っておきたい。

 なお、年末の阪神でオープン特別を使った馬が凡走する傾向が見受けられる。特にそこで勝ち負けを演じていた馬は余力という点で疑問符が付く。マイル戦となってからの連対馬6頭がいずれも重賞経由馬という点からもますます苦しい。エイシンエーケン、ナリタダイドウ、テイエムサウスポー、トッププロテクター、ダービーレグノ、ノボリユキオー、サクセスビューティ、メイショウキオウは基本的に要らないことになる。まずは重賞経由馬ありき。

 リキアイタイカンはモノポライザーに2回先着しているが、スワンSはショウナンカンプの一人舞台で2着以下はほぼ同等の評価。丁度阪急杯を制したアドマイヤコジーンの2着争いに人気薄の差し馬が群がったのに似ている。続くマイルCSも16着まで1秒以内に密集しているという混戦。負担斤量のアドバンテージ一つでコロッと変わりそう。ここ2走の人気からしても着順ほどの信頼性が無いと見て切り捨てる。

 一方、メイショウラムセスはモノポライザーに対しポートアイランドSで2kg背負ってハナ差(0秒0)負け、マイルCSで1kg背負って1/2+3/4+クビ差(0秒3)勝ち。今回の1.5kgは接戦の範囲で抑える必要がある。ただ主な活躍の場が阪神・中山【4・1・1・0】(83.3%)で、坂でバテた馬を交わすほうが向いているような感じがする。完全な追い比べになると負担斤量を考えてもやや劣る。

 ハンデキャッパーから負担斤量2kg増の評価を受けたサイドワインダーは純粋に強いとみていい。京都実績にも長けている。ただベストの距離ではなく、京都1,800Mで求められるような慣性に任せた(一貫した)流れになりそうにないのがマイナス。位置取りはモノポライザー、メイショウラムセスらよりも前になるので仕掛けはギリギリまで遅らせたいところ。他に位置取りという面からは昨秋から「中団差し」という新手法を試みているローズバドを抑えたい。後ろから行っては届かない。ならば仕掛けどころを前に置けば、といった力技で前走3着。牡馬混合戦に実績がないのに負担斤量55kgというのはいかにも重いが、人気も控えめで面白そう。

 軸はセオリー通り1番人気のモノポライザー。この馬が飛んだらおそらく万馬券。相手筆頭は比較的前々で競馬が出来るサイドワインダーと一変の余地を孕む先行馬ギャンブルローズ。連下は前走で復調の兆しをみせたローズバド。

◎モノポライザー
○サイドワインダー
▲ギャンブルローズ
△ローズバド


■馬券構築

 モノポライザーから馬複流し。ギャンブルローズについては二の脚を使ってから差されるリスクを勘案してモノポライザーと他の上位人気馬1頭(サイドワインダー)を絡めた3連複も抑える。ちなみに過去10年の京都金杯において3着以内に8番人気以下馬が絡んだのは7回、二桁人気馬が絡んだのは4回。3着までが上位人気(5番人気以内を目安とする)ですんなり収まったのは1番人気−3番人気−2番人気で決まった昨年のみ。

[馬複] モノポライザー−サイドワインダー 40%
[馬複] モノポライザー−ギャンブルローズ 30%
[馬複] モノポライザー−ローズバド 20%
[3連複] モノポライザー−サイドワインダー−ギャンブルローズ 10%


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