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第10回ジャパンカップダート(GI) 2009年12月6日(Sun) 阪神ダート1,800M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ○ | 1 | 1 | エスポワールシチー | 牡4 | 57.0kg | 佐藤哲三 | 1.49.9 | − | 502kg(+2) | 1 |
2 | ◎ | 6 | 12 | シルクメビウス | 牡3 | 56.0kg | 田中博康 | 1.50.5 | 3 1/2 | 484kg(+2) | 5 |
3 | 5 | 9 | ゴールデンチケット | 牡3 | 56.0kg | C.ルメール | 1.50.7 | 1 1/4 | 478kg(+2) | 12 | |
4 | ▲ | 1 | 2 | サクセスブロッケン | 牡4 | 57.0kg | 内田博幸 | 1.50.7 | クビ | 526kg(0) | 4 |
5 | 2 | 3 | アドマイヤスバル | 牡6 | 57.0kg | 勝浦正樹 | 1.50.7 | ハナ | 518kg(+1) | 13 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.5 - 11.1 - 12.7 - 12.5 - 11.9 - 12.1 - 12.4 - 11.8 - 12.9 上がり 4F 49.2 - 3F 37.1 1コーナー (*1,7)(2,14)(3,16)4,5,8,9(10,13)-(11,12)(6,15) 2コーナー 1,7,2(3,14)16(8,4)5(9,13)10,12,11,6,15 3コーナー 1,5(2,7,14,16)3(8,4,13)(10,9,12)-(11,6)-15 4コーナー 1(2,5)(14,16)(7,13)(8,3,4)(12,6)(10,9)11,15 |
■レース回顧 後続を寄せ付けぬ風格・悠々圧逃エスポワールシチー! |
■レース解説 ラヴェリータが若干出遅れ。エスポワールシチーが好スタート。外からティズウェイ、ワンダースピード、ワンダーアキュートが仕掛けて上がってくる。最初のコーナーでエスポワールシチーがハナを奪う。ティズウェイは少し離れて2番手、サクセスブロッケンが差の無い3番手につける。向こう正面半ばでマコトスパルビエロが後方から一気に上がっていく。ヴァーミリアンはスーニと並んで中団馬群、シルクメビウスはこれらの直後の外を進む。メイショウトウコンは後方から仕掛けて上がっていく。エスポワールシチーが単独先頭、2番手以降は一団。マコトスパルビエロとシルクメビウスが外を回りながら直線に向く。エスポワールシチーが早くも独走態勢。最内を突いたサクセスブロッケンが単独2番手に上がって前を追う。3番手集団からはワンダーアキュート、更に外からシルクメビウスが追い上げる。シルクメビウスがサクセスブロッケンを交わして2番手に上がるも前には遠く及ばず、エスポワールシチーが独走のまま楽勝。 ■レース回顧 ○−◎で馬複(10%)的中。2番手集団がヘボ過ぎ。それだけ勝ち馬が強いってことか。(`・ω・´) 6枠2頭が若干ヨレた以外は良いスタート。エスポワールシチーは早速行き脚が付いてハナを窺う態勢にあったが、やはり外から大勢仕掛けてきた。まずはアメリカ馬ティズウェイ。続いてワンダースピード&アキュート兄弟。サクセスブロッケン、ヴァーミリアン、アドマイヤスバルも内からついてきた。予想通り前は賑やか。しかし互いにガリガリ張り合う感じではなかった。 それを印象付けたのは最初のコーナー。エスポワールシチーが何の苦もなくティズウェイからハナを奪い返していった。内枠を活かせたということもあるが、エスポワールシチーのスピードが他に勝ったといったほうが正しいかもしれない。ティズウェイは競り合いに行かず、エスポワールシチーから距離を置いた2番手に収まってしまった。サクセスブロッケンら3番手以降も同様。 マコトスパルビエロの捲り上げは無謀。緩い流れを感じ取った安藤勝己騎手の判断も分からなくはないが、それにしても仕掛けが早過ぎる。ワンダー兄弟は兄のほうが先に手が動いていた。ヴァーミリアンは中団でじっくり構えていた。いや、じっくり構えていたというよりは単に前に行けなかっただけか。シルクメビウスは中団の外からいつでも発進OK。イイヨ〜。 3コーナーから4コーナーにかけて馬群が密集。シルクメビウスはマコトスパルビエロと共に外へ大きく振られてしまった。直線入口でエスポワールシチーから10馬身位。あー、ちとヤバイか?…あ、アカンわ。エスポワールシチーが更に加速しやがった。離れた2番手にいたサクセスブロッケンのほうが既にアップアップ。まるで南部杯のリプレイを見ているようだった。 シルクメビウスは外に振られながらもよく追い上げた。ただエスポワールシチーが強過ぎた。展開と内枠が嵌ったのもあったが、それは勝因の3割位。勝負どころから直線にかけて殆ど追わずにセーフティーリードを築かれては後ろからではどうすることも出来ない。もう少し直後の馬に張り合いがあれば後ろからでも楽しめただろうが、今回の2番手集団はヘボ過ぎた。 エスポワールシチーが圧勝、シルクメビウスが2番手に上がって、サクセスブロッケンが3番手に残れば3連複本線的中だったのだが、競馬の神様は私に対していつも3着に意地悪してくる。サクセスブロッケンの止まり方はともかく、ゴールデンチケットが後ろから飛んできて3着とか反則だろ。本当にふざけんなと思った。それと同時に馬連最強伝説と思った。 ワンダーアキュートは直線半ばで兄を振り切って上がっていったものの、外からやってきたシルクメビウスの勢いには敵わず、ジリジリと伸びて6着まで。先行馬にとっての大外枠は序盤に脚を使わされるので感心しない。ましてや強い先行馬であるエスポワールシチーが最内枠という時点で勝利の可能性はほぼ潰えていた。これはどのコースについても言えることである。 展望の中で触れた通り、JBCクラシック組は見るところなく完敗。ヴァーミリアンに関しては帝王賞やJBCクラシックの面子を見ればお山の大将であることは容易に推測が付いたし、そもそもフェブラリーSの時点で既に世代交代されていた。サクセスブロッケンは前走よりはマシだったとはいえ、緩い流れで若干行きたがっていた。スーニもマコトスパルビエロの捲り上げに感化されて行きたがっていた。 |