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第52回毎日放送賞スワンS(GII)
2009年10月31日(Sat) 京都芝1,400M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 6 12 キンシャサノキセキ 牡6 57.0kg C.スミヨン 1.20.3 496kg(0) 4
2   6 11 アーリーロブスト 牡3 55.0kg 池添謙一 1.20.3 クビ 488kg(-1) 16
3   8 17 マルカフェニックス 牡5 58.0kg 福永祐一 1.20.4 1/2 522kg(+2) 3
4 2 4 ショウナンカザン 牡4 57.0kg 藤田伸二 1.20.5 クビ 482kg(0) 5
5   7 14 スズカコーズウェイ 牡5 58.0kg 後藤浩輝 1.20.7 1 1/4 492kg(+8) 1
※ レース結果は必ず主催者発表のもので確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 10.8 - 11.5 - 11.4 - 11.1 - 11.4 - 11.7
上がり 4F 45.6 - 3F 34.2
3コーナー 1,11,13(4,12)(5,9,14)15(2,17)(3,10)(7,8)(6,16)-18
4コーナー (*1,11)(4,12,13)(5,9,14)(2,3,15,17)10(7,8)(6,16)-18

■レース回顧 統制取れて余力十分・異国の騎手背に堂々復活キンシャサノキセキ!
■レース解説

 アーリーロブストが抜け出すも、マイネルレーニアが押してハナを奪う。トレノジュビリー、キンシャサノキセキ、ショウナンカザン、ボストンオーが固まって好位につける。ファイングレイン、スズカコーズウェイらも直後で一団。マルカフェニックスが中団外から徐々に上がっていく。プレミアムボックスとアップドラフトは馬群後方を進み、ドラゴンウェルズは最後方待機。マイネルレーニア先頭、アーリーロブストが差の無い2番手、ショウナンカザンが最内3番手で直線に向く。マイネルレーニアを巡り、最内ショウナンカザン、外アーリーロブスト、その間からキンシャサノキセキが追い上げる。キンシャサノキセキが僅かに抜けて先頭、ショウナンカザンとアーリーロブストがこれに食い下がる。キンシャサノキセキがアーリーロブストとの競り合いを制してゴール。


■レース回顧

 ハズレ。そういえばコイツ重賞勝ってたなぁ…って、あーりーろぶすとは無理やろ。(´A`)

 外枠各馬が総じて好スタート。しかしどれも積極的には仕掛けず、アーリーロブストが押し出されるようにして前に出てきた。結局マイネルレーニアが力ずくでハナを奪取。アーリーロブストは競りかけず2番手。トレノジュビリーは馬が行きたいのを岩田騎手が抑えて3番手、キンシャサノキセキはじわじわと前に迫って4番手。この馬の場合、掛かっているというよりは単に落ち着きがないだけ。

 ショウナンカザンは馬なりで内の3番手。上手く流れに乗れているようで何より。スズカコーズウェイはこれらを前に見る位置を追走。マルカフェニックスは置かれる気配を微塵も見せず、むしろ前へと上がっていった。グラスキングはこの際に進路が狭くなって後退。600M通過34秒7。考えていたより緩い流れ。これじゃ後ろからでは届かない。プレミアムボックスとドラゴンウェルズはこの時点でほぼ終わった。

 スピード一辺倒のマイネルレーニアに溜め逃げなんて器用な芸当が出来るはずもなく、直線に向いて間もなくしてお役御免。代わって内からショウナンカザン。キター!外からアーリーロブスト。えっ?間からキンシャサノキセキ。キター!このペースだとやはり前が有利。後ろからはまだ何も来ない。どうやらこれら3頭の争い。アーリーロブスト、分かってるな?俺の本線的中が懸かってんねんぞ。

 残り200Mを切ってもまだ横一線。残り100Mで1頭脱落。…ショウナンカザン。うわーん。キンシャサノキセキがアーリーロブストを危なげなく振り切って貫禄のゴール。アーリーロブストは何だかんだで最後まで残ってしまった。外からマルカフェニックスが突っ込んで3着、ショウナンカザンはキンシャサノキセキらに遅れを取った後、尻切れとんぼのような感じで4着。

 昨年はルメール、今年はスミヨン。短期免許でやってくる外国人騎手、特にフランスの騎手は馬に対する当たりが柔らかい。手綱を短く持って抑え込んでも、馬は何故か嫌がらない。キンシャサノキセキはここ最近直線に向いたところで燃え尽きていたのだが、今回は余力タップリ。抜け出すまでは手綱捌きのみ、並んだところでスパート。問題児キンシャサノキセキをあっさり手懐けたスミヨン恐るべし。

 道中4番手追走のキンシャサノキセキが勝ち、2番手追走のアーリーロブストが2着。キンシャサノキセキの前にいたショウナンカザンが単独の4着ということからしても前残りの競馬。しかし時計は速く、速い馬が勝ち負けしたという印象。マルカフェニックスは後方からよく差し込んできたが間に合わなかった。スズカコーズウェイはマルカフェニックスに並ぶ間もなく交わされていて、何となくジリっぽさを感じた。

 トレノジュビリーは序盤で掛かって抑えた分が影響したのか、直線で弾けず終い。その他、後ろから行った馬は軒並み凡退。プレミアムボックスは前が止まってくれないとお手上げ。ここ2走人気薄で激走していたアップドラフトも今回は後ろから行ってシンガリ負けだった。ドラゴンウェルズは鞍上が立ち上がった状態で入線。故障ではないようだが、よく分からない。


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