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第44回京都大賞典(GII)
2009年10月11日(Sun) 京都芝2,400M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 2 2 オウケンブルースリ 牡4 59.0kg 内田博幸 2.24.3 490kg(+6) 3
2 3 3 スマートギア 牡4 57.0kg 福永祐一 2.24.4 3/4 460kg(+4) 4
3   1 1 トーセンキャプテン 牡5 57.0kg 四位洋文 2.24.7 1 3/4 490kg(+2) 7
4 5 8 ジャガーメイル 牡5 57.0kg 石橋脩 2.24.7 クビ 478kg(+2) 1
5   5 7 モンテクリスエス 牡4 57.0kg 安藤勝己 2.24.9 1 1/4 556kg(+6) 6
※ レース結果は必ず主催者発表のもので確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.7 - 10.9 - 11.0 - 12.2 - 12.3 - 12.1 - 12.1 - 12.0 - 11.9 - 12.3 - 12.8 - 12.0
上がり 4F 49.0 - 3F 37.1
1コーナー 12=5-4-(11,14)-1(6,7)-8(9,2)10,13,3
2コーナー 12-5=4-(11,14)1(6,7)(9,8)2,10,13,3
3コーナー 12-5=4,11,14(6,1)(9,10,7,8)(13,2)-3
4コーナー (*12,5)=4,11(6,14)(1,7)(9,8)(13,10)2,3

■レース回顧 久々を感じさせぬ抜群の末脚・大外一気で突き抜けたオウケンブルースリ!
■レース解説

 コスモプラチナとクィーンスプマンテが出を窺う中、テイエムプリキュアが飛び出してハナを奪う。トーホウアランはメイショウクオリアと並んで4番手、トーセンキャプテンが6番手の内を追走。ジャガーメイルは中団の外につける。テイエムプリキュアが飛ばして大逃げ。5馬身開いてクィーンスプマンテ、更に10馬身離れてコスモプラチナ、また5馬身開いてトーホウアランらと続く。ジャガーメイルとマイネルキッツは中団やや後方、オウケンブルースリは後方2番手、スマートギアは最後方待機。3コーナーの丘を下ってテイエムプリキュアがクィーンスプマンテに3馬身程のリード、その後ろは15馬身開いたまま。直線に向き、クィーンスプマンテがテイエムプリキュアを振り切って独走。馬群を割ってトーセンキャプテンが伸びてくるも、大外からオウケンブルースリ、続いてスマートギアが急追。オウケンブルースリが内の馬群をまとめて交わして突き抜ける。


■レース回顧

 ハズレ。ジャガーメイル、3着すら無いのか…。でもめっちゃ見応えあるレースだったね。(・∀・)

 逃げ馬不在の毎日王冠と違い、こちらは逃げ馬だらけ。例の如く、テイエムプリキュアが早速仕掛けてハナを確定。そのまま後先考えずに爆走。クィーンスプマンテもこれに付いていこうとしていたが、それでも大きく離されていた。コスモプラチナは前2頭に付いて行けず、大差の3番手。1,000M通過59秒1は幾らなんでも飛ばし過ぎ。後続はコスモプラチナを先頭に見立てて、黙々と追走していた。

 有力どころはトーホウアランが4番手につけていた他は後方待機。ジャガーメイルやマイネルキッツはともかく、オウケンブルースリは後方2番手、スマートギアは最後方待機。決め打ちではないのだろうが、終いの脚に自信があると言わんばかりの強気の待機策。前は飛ばしているとはいえ、依然として大きなリードを保っている。本当に届くのかコレ?

 テイエムプリキュアは勝負どころに差し掛かってもクィーンスプマンテ以外には圧倒的なリードを有していた。しかし前半飛ばし過ぎたツケが出て、直線に向いたと同時にお役御免。代わりに道中2番手追走のクィーンスプマンテが粘り込みに入った。後ろの勢いは凄いけど、まだリードは十分。コレは残ったか?しかしよく見ると大外から凄まじい勢いで何かがやって来ていた。

 オウケンブルースリとスマートギア。すぐ側にいたジャガーメイルが下がっているように見えた。そしてそのまま勢いを強めて突き抜け。スマートギアも負けじとオウケンブルースリを追いかけて、ジャガーメイルを軽く抜き去っていった。スゲーなコイツら。ジャガーメイルは先に抜け出したトーセンキャプテンを捉えられず4着。はー、壮絶に試にたい。

 オウケンブルースリは半年振りで59kgを背負い、縦長の展開で後方2番手につけて差し切ってきた。前が飛ばして差し易い環境にあったとはいえ、先に絶妙な抜け出しをみせたトーセンキャプテンを問題にしなかった。ジャパンCは中団待機、阪神大賞典は重馬場でそれぞれ不完全燃焼。追い込み系菊花賞馬オウケンブルースリの今後が楽しみになった。

 スマートギアは凄まじい勢いで突き抜けたオウケンブルースリをも上回る最速の上がりを繰り出して2着。やはり末脚にかけてはこの馬の右に出る馬はいない。裏を返せば、末脚に100%依存するので展開に左右されやすい。今回は前が飛ばす展開で、差してくださいと言わんばかりの環境が整っていた。スタートが遅いだけに、長距離のほうが向いている。

 トーセンキャプテンは前につけて距離ロスを抑える乗り方が出来れば着が拾える。オールカマーではその辺りを評価して穴馬に抜擢したのだが、今回は無印。最内という分かりやすいサインが出ていたにも関わらず無印。氏にたい。ジャガーメイルは上位2頭の思い切った後方待機の前に沈黙。石橋脩騎手は焦ることなく落ち着いて乗っていた。ホームグラウンドの東京で今一度見直したい。

 マイネルキッツは案の定4コーナーで手綱が激しく動いていた。テイエムプリキュアの大逃げで少なからずスタミナを要求される流れになったとはいえ、それに加えて速い上がりを問われるとひとたまりもない。トーホウアランは勝負どころで外を回らされて、横並びの追い比べであっさり敗退。昨年より2秒6も速い決着で、脚を溜める暇も無かった。

 毎週毎週氏にたいの繰り返し。しかし今週から始まる京都開催は楽しみにしていた。『前残り至上主義の京都ダート1,800M』で稼げるから。最終レース、前に行く馬を中心に据えた5頭ボックス3連複を購入。結果は見事に前残り。直線で内田騎手鞍上のスマートタイタン(買っていない)に差されそうになって本気で死にたくなったが、「タレろ!」という渾身の思いが天に通じてタレてくれた。競馬の神様ありがとう。


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