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第14回エルムS(GIII)
2009年9月21日(Mon) 新潟ダート1,800M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 4 7 マチカネニホンバレ 牡4 56.0kg 北村宏司 1.51.1 540kg(-2) 2
2   2 3 ネイキッド 牡5 56.0kg 赤木高太郎 1.51.1 ハナ 472kg(-2) 10
3 8 14 クリールパッション 牡4 56.0kg 津村明秀 1.51.3 1 1/2 462kg(0) 5
4 8 15 トランセンド 牡3 53.0kg 内田博幸 1.51.4 1/2 506kg(-4) 1
5   5 8 ナムラハンター 牡4 56.0kg 田中勝春 1.51.5 クビ 494kg(+4) 8
※ レース結果は必ず主催者発表のもので確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.5 - 11.1 - 12.4 - 13.5 - 13.1 - 12.5 - 12.2 - 11.4 - 12.4
上がり 4F 48.5 - 3F 36.0
1コーナー (*10,7)15(3,11)-14,2,13,6(5,8)4,9-12
2コーナー 10,7(3,15)(14,11)(2,13)5,6,8(4,9)-12
3コーナー (*10,7,15)(11,13)(3,14)(2,5,6,8)9(12,4)
4コーナー (10,*7,15)(11,13)(3,14)(2,5,8)(6,9)(12,4)

■レース回顧 内から弾けた伏兵との一騎打ち・競り合い制して天晴れマチカネニホンバレ!
■レース解説

 サンライズバッカスが出遅れ。トシナギサがハナに立つも、マチカネニホンバレとトランセンドがこれに並びかけていく。ネイキッド、ナンヨーヒルトップもこれらと差が無く続く。クリールパッションとアロンダイトもこれらの直後に入る。先頭から最後方まで7〜8馬身の圏内で一団。先頭はトシナギサにマチカネニホンバレとトランセンドが並びかけて3頭が雁行。アロンダイトが外から押し上げ、前は4頭が固まって直線に向く。競り合いからマチカネニホンバレが前に出るも、ネイキッドが内から突き抜けて先頭に替わる。間からクリールパッションも加わって3頭の争い。一歩先んじたネイキッドにマチカネニホンバレが再度迫り、この2頭が激しく競り合ったままゴール。


■レース回顧

 3連複2着抜けハズレ。予想に反してスローの直線ヨーイドン。ネイキッド弾け過ぎ。(^o^;)

 当日の朝になってウォータクティクスが蕁麻疹発症で出走取消。前に行く馬が一頭減った。それでもまだトシナギサ、マチカネニホンバレ、トランセンドがいるし、スローは無いだろと思った。事実は小説よりも奇なりとはよく言ったもので、レースは予想に反してスローペースに陥った。向こう正面に入った辺りで急速にペースが緩んで1,000M通過62秒6。何だこりゃ。参った。

 サンライズバッカスがサクッと出遅れたのとは対照的に、トシナギサが軽快な飛び出し。馬群からマチカネニホンバレ、大外からトランセンドが押してこれを追いかけていった。最初のコーナーでトランセンドが若干外に膨らみ、トシナギサがマチカネニホンバレを抑えてハナを確定。マチカネニホンバレはトシナギサから半馬身後ろで自重。トランセンドもそこから半馬身後ろで自重。ナンヨーヒルトップやネイキッドもそこから半馬身後ろで自重。クリールパッションも(以下省略)。

 異様なまでに重なった馬群を見て、トシナギサが緩い逃げを打っているのが分かった。マチカネニホンバレ以下の後続はこの流れに綺麗に折り合って、上手い具合に均衡が取れていた。馬が集団行動を採る動物だということが良く分かる光景。東海Sで仕掛けていったアロンダイトも中団でこの緩い流れに乗っていた。この状況では変に動くと末を無くしかねない。

 3コーナーを過ぎた辺りからマチカネニホンバレ、トランセンド、アロンダイトらがトシナギサに並びかけていった。後続の追い上げも急。しかしこの展開ではなるべく前にいたほうが有利。まずはマチカネニホンバレがトシナギサを振り切って先頭。トランセンド、アロンダイトはもがくばかりで前に行けない。むしろ内から凄い勢いで何かが突っ込んできた。…ねいきっど?ちょっ、えー!

 ネイキッドがマチカネニホンバレを抜いて先頭。先頭に立った後も勢いが落ちない。この間を突いたクリールパッションは残り100Mで脱落。マチカネニホンバレだけがネイキッドの勢いに付いていった。残り10Mでもまだネイキッドが僅かに前。ゴールの瞬間はほぼ同時。見た感じではネイキッドが残ったように思えたが、写真判定ではマチカネニホンバレが鼻の先だけ出ていた。まさに首の上げ下げ。

 終始2番手で脚を溜めていたマチカネニホンバレと、トシナギサの直後で内ピタに徹したネイキッド。緩い流れに対応したこれら2頭が他を置き去りにしてのデッドヒート。トランセンドは前走と同じく4コーナーで手が動いて、急激なペースアップについて行けずドロップアウト。アロンダイトも鞭を入れて追う度に前から離される不条理に陥っていた。少なくとも今回の結果で順列を決める気にはなれない。 


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