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第57回北海道新聞杯クイーンS(GIII) 2009年8月16日(Sun) 札幌芝1,800M 3歳以上オープン 別定 (牝)(国際)(特指) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | 3 | 3 | ピエナビーナス | 牝5 | 55.0kg | 古川吉洋 | 1.48.2 | − | 460kg(-2) | 11 | |
2 | ◎ | 4 | 6 | ザレマ | 牝5 | 55.0kg | 安藤勝己 | 1.48.4 | 1 | 538kg(+6) | 1 |
3 | ▲ | 5 | 8 | アメジストリング | 牝5 | 55.0kg | 池添謙一 | 1.48.4 | クビ | 486kg(+4) | 6 |
4 | 8 | 14 | ムードインディゴ | 牝4 | 55.0kg | 藤岡佑介 | 1.48.5 | クビ | 462kg(-4) | 4 | |
5 | 1 | 1 | マイネカンナ | 牝5 | 55.0kg | 三浦皇成 | 1.48.5 | アタマ | 438kg(+16) | 8 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.5 - 11.4 - 11.6 - 12.4 - 12.2 - 12.2 - 11.9 - 11.9 - 12.1 上がり 4F 48.1 - 3F 35.9 1コーナー (4,6,*12)7(1,11,14)(3,5)8(2,9)13,10 2コーナー 12-4,6(1,7)(11,14)3(5,8)2(10,9)13 3コーナー 12-4,6(1,7)(11,14)(3,8)(10,5,2)9,13 4コーナー 12(4,6)(1,7)(11,14)(3,2,8)(10,5,9)13 |
■レース回顧 洋芝巧者が穴を開ける様式美・内を掬って現れたピエナビーナス! |
■レース解説 一団となっての先行争い。コーナーワークでヤマニンメルベイユが前に出るも、スペシャルフロートが外から交わしてハナを奪う。ザレマは抑えて3番手、レインダンスとマイネカンナがこの直後につける。スペルバインド、ムードインディゴも差が無く追走。アメジストリングは中団後方の外、レジネッタは後方3番手を進む。スペシャルフロート単独先頭で3コーナーを通過するもヤマニンメルベイユ以下が詰め寄り、4コーナーで一団となって直線に向く。スペシャルフロート、ヤマニンメルベイユ、ザレマが一線で叩き合う内からピエナビーナスが抜け出し、ザレマらの追撃を振り切る。 ■レース回顧 紐抜けハズレ。横一線から前に行けない。まるでそこにロープが張ってあるかのように…。(-_-) 逃げるが勝ち。流石にこの傾向は意識せざるを得ない。今年はスタートしてからの雰囲気がいつもと違った。レインダンス、スペシャルフロート、ムードインディゴ、ヤマニンメルベイユ、フミノサチヒメ…。皆が前を意識しまくり。ヤマニンメルベイユはテンが速いわけではなく、いきなり押され気味。最初のコーナーで前に出たかと思いきや、スペシャルフロートにあっさりとハナを奪われてしまった。 ヤマニンメルベイユはハナを奪い返しに行くこともなく、2番手で静観。ザレマは行きたいのを我慢するような感じで3番手。レインダンスは4番手まで。ムードインディゴの中団待機は何となく不気味。アメジストリングはまずまずの位置取り。レジネッタはアカンね。アンタこれで昨年勝てなかったんとちゃうの?こんなに後ろから行くメリットが分からん。 ヤマニンメルベイユが実質先頭のような展開。3コーナーを過ぎ、後続がスペシャルフロートとの差を詰めていく。ヤマニンメルベイユは終始ザレマに突付かれて苦しそう。ザレマも直後にレインダンスやムードインディゴに監視される立場で仕掛けを保留。後方からアメジストリングが動き出しても、レジネッタはすぐには動かず。4コーナー付近からの仕掛けは明らかに遅い。はい消えた〜。 前が一団となって直線へ。ハナを切ったスペシャルフロート、後続を牽引したヤマニンメルベイユに代わってザレマが先頭…、先頭に…、ってあれ?ヤマニンメルベイユを交わせそうで交わせない。まるでそこにロープが張ってあるかのように前に行けない。で、内から抜け出してきたアレは何?ぴえなびーなす?冗談キツイぜ…。ザレマは2着?お前なぁ…。 昨年洋芝巧者のフミノサチヒメが3着に入ったのを見て今回も洋芝巧者が台風の目になるとみていたのだが、ピエナビーナスが勝っちゃうというのは想定外。それも昨年のフミノサチヒメのように内を立ち回って距離ロスを抑えての好走。鞍上の古川騎手は実に11年8ヶ月振りの重賞制覇。11年8ヶ月前、アインブライドで勝った阪神3歳牝馬S(当時)は私が初めて競馬場で見たレースでもある。 2着争いは熾烈。ザレマは詰めが甘いだけかと考えていたが、抜け出す脚すら無かった。この馬はこういう馬ということで諦めるしかないようだ。アメジストリングは4コーナーでムードインディゴの外に持ち出しての追い上げで、少なからず距離ロスがあった。ムードインディゴは直線で思ったほど伸びず。昨年の8着も然り、洋芝は良くないのかもしれない。レインダンスは行くなら行くと決め込んで貰いたかった。 ヤマニンメルベイユはスペシャルフロートに先を越されたことはともかく、ザレマに張り付かれた時点で苦しかった。レジネッタはいつもと代わり映えしないレース振りで、進展はみられなかった。そもそも4コーナーの手応えを見てダメだと思った。ヤマニンメルベイユもレジネッタも函館記念から中2週という短いローテで、余裕が無かったのも事実。 |