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第45回小倉記念(GIII)
2009年8月2日(Sun) 小倉芝2,000M 3歳以上オープン ハンデ (国際)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   3 5 ダンスアジョイ 牡8 55.0kg 角田晃一 1.58.3 516kg(+4) 16
2 5 9 ホッコーパドゥシャ 牡7 56.0kg 武豊 1.58.3 ハナ 482kg(0) 1
3   7 14 クラウンプリンセス 牝5 53.0kg 太宰啓介 1.58.3 クビ 484kg(-4) 9
4   7 13 エーティーボス 牡5 54.0kg 幸英明 1.58.4 ハナ 488kg(+6) 10
5   2 4 エリモハリアー セ9 57.0kg 佐藤哲三 1.58.4 クビ 454kg(+10) 17
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.2 - 10.9 - 11.6 - 12.4 - 12.1 - 11.6 - 11.7 - 11.6 - 11.8 - 12.4
上がり 4F 47.5 - 3F 35.8
1コーナー 12,16(1,15)7(3,14,17)(13,9,10)18(2,8,11)6,4,5
2コーナー (*12,16)1,15(3,17)7(13,14)10,9,18(2,8)11(5,6)4
3コーナー (*1,16)(3,15,17)(7,14)(13,5,9,18)12(10,11)(2,6)8,4
4コーナー 1,17,3,14(13,16,15)(7,9,18)5,11(2,10,6)(8,4)=12

■レース回顧 秘蔵の末脚を今開放・内を掬って重賞制覇ダンスアジョイ!
■レース解説

 コスモプラチナがハナを奪う。ドリームフライトが直後の2番手、チョウサンデイとアンノルーチェも前に行く。ダイシングロウは6番手の外につける。ホッコーパドゥシャは中団の内、テイエムアンコールとダイシンプランはその外を進む。ダンスアジョイは内を通って徐々に進出。3コーナーを過ぎてチョウサンデイがハナに替わる。コスモプラチナは後退、ダイシングロウがその外を通って2番手に押し上げる。この直後からクラウンプリウンセス、最内からニルヴァーナが追い上げて直線に向く。チョウサンデイが先頭、ダイシングロウが追い上げる間からエーティーボスが接近。外からはクラウンプリンセスもやってくる。更に内を捌いてダンスアジョイが猛追、外からも後続馬が一斉に強襲。ダンスアジョイがゴール寸前で抜け出し、ホッコーパドゥシャらの追い上げを凌ぎ切る。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。穴馬って見送った時に限って来るから困る。…見送ったから来たのか。(・_・)

 大方の予想通りコスモプラチナがハナへ。当然他がこれを放置するはずもなく、ドリームフライトが鈴をかけに行った。よしよし、共倒れで宜しく。チョウサンデイも最内を活かして前に出てきた。うーん、出来れば後方から外を回して貰いたかったが…。ダイシングロウも外を通って6番手。我慢出来なかったか?ただコスモプラチナは常識的な逃げを打っているし、何とかなるかも。

 コスモプラチナを先頭にして全馬がさほど離れずに追走。3コーナーを過ぎたところで早くもチョウサンデイが前に出てきた。コスモプラチナは和田騎手の鞭にも反応が無く、徐々に失速。ドリームフライトはとっくの昔にバテて最後方まで下がっていた。思いの外前につけた組の消耗が激しい。チョウサンデイが先頭でもレースの行方は全く分からない。17頭が一団となって直線へ。

 当初は馬場の内を通った馬による争い。チョウサンデイ、ダイシングロウ、ニルヴァーナ、そしてエーティーボス。勢いは断然エーティーボス。あー、こりゃエーティーボスが勝つわ。2着は外から伸びてきたクラウンプリンセスか。…と思ったらそこから怒涛のどんでん返し。最内からダンスアジョイが凄い脚で突っ込んできて、外からも7〜8頭が一斉に突っ込んできた。もう訳が分からん。

 着差は上から順にハナ、クビ、ハナ、クビ、ハナ、クビ…。逃げバテた2頭を除く16頭がコンマ7秒の間にひしめく大混戦を制したのはダンスアジョイ。内枠で包まれるどころか3コーナー手前から動き出して、外を回す後続勢に先駆けて内から追い出して一丁上がり。アルゼンチン共和国杯、中日新聞杯、京都記念、目黒記念で買っておいて、今回は見送り。もうアホかと。バカかと。氏にたい。

 ホッコーパドゥシャは直線でクラウンプリンセスに幅寄せされて追い辛そうな場面があった。4コーナーで追っ付けていながら2着に食い込んでくるのだから力はある。クラウンプリンセスは前総崩れの展開で早めに動いて3着確保。2,000Mではこれまで愛知杯10着、マーメイドS13着と分が悪かったのだが、今回は競馬になっていた。惜しむらくは周りに併せる相手がいなかったことか。どこかフワフワしていた。

 エーティーボスは上手い具合に内が開いて一旦は先頭に踊り出る場面があったのだが、ゴール寸前で3頭に抜かれて4着。こちらも早めに動いての結果で大健闘と言える。驚いたのはエリモハリアー。最後方から4コーナーで大外ぶん回し、直線も大外を通って突っ込んできた。どこにそんな元気が残っていたんだ…。逆に言えば、後ろで脚を溜めていた馬にとって有利に流れたレースだった。

 ダイシンプランは4コーナーで外に膨らみ気味、直線に向いてからは内へモタれてと四苦八苦。ゴール前での追い比べでも完全に見劣った。直線に向いてからじっくり追い出せた前走とは一転して4コーナー過ぎから激しく動く内容ではキツかったか。テイエムアンコールは動くのが遅かったのか、前が壁になって動けなかったのか、直線に向いて馬群の最後尾ではどうすることも出来なかった。


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