HOME > 重賞回顧 > 第45回函館記念

第45回函館記念(GIII)
2009年7月26日(Sun) 札幌芝2,000M 3歳以上オープン ハンデ (国際)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 8 16 サクラオリオン 牡7 56.0kg 秋山真一郎 2.00.6 476kg(-4) 4
2   5 9 マヤノライジン 牡8 55.0kg 藤田伸二 2.00.7 1/2 472kg(-8) 10
3   6 12 メイショウレガーロ 牡5 55.0kg 岩田康誠 2.00.7 クビ 460kg(+4) 8
4   1 2 ブラックアルタイル セ7 53.0kg 丸田恭介 2.00.7 アタマ 480kg(-2) 12
5 6 11 ドリームサンデー 牡5 56.0kg 藤岡佑介 2.01.0 2 504kg(0) 6
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 11.6 - 12.1 - 12.4 - 12.3 - 12.3 - 12.0 - 11.7 - 11.5 - 12.3
上がり 4F 47.5 - 3F 35.5
1コーナー (*12,10,4)(2,3)9-1,11(16,13)15,7(6,8)5,14
2コーナー (*12,10)4(2,3)9(1,15)(11,13)16,7-8,6-(5,14)
3コーナー (*12,10,4)(2,3,9)(16,1,15)(11,13)7,8,6-(5,14)
4コーナー 12(10,4,9)(2,3)(16,15)1,11(8,13)7(5,6)-14

■レース回顧 大外枠を感じさせない立ち回り・得意の札幌で悠々自適サクラオリオン!
■レース解説

 ゼンノグッドウッドが出遅れ。メイショウレガーロがハナを奪う。ヤマニンメルベイユがこの直後に入り、マンハッタンスカイ、ブラックアルタイル、マイネルチャールズまでが先頭グループを形成。マヤノライジンが1馬身後方、インティライミとレジネッタがこの後方に続く。ドリームサンデーは中団待機。サクラオリオンはその後方の内、ゼンノグッドウッドは後方3番手を進む。3コーナーを過ぎ、メイショウレガーロにヤマニンメルベイユとマンハッタンスカイ、更に外からマヤノライジンが仕掛けて並びかける。インティライミがこれらの直後まで押し上げて直線に向く。メイショウレガーロが内一杯を通って再び単独先頭。マヤノライジンとブラックアルタイルがこれを追う。更に外からサクラオリオンが進出。マヤノライジンがメイショウレガーロを捉えたところをサクラオリオンがまとめて交わす。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。傾向分析で挙げた3頭がそのままワンツースリー。さて、志ぬか。(-_-)

 展望・回顧とは別に、週の半ばに行っている「傾向分析」。過去10年の結果を様々な角度から検証し、展望のヒントを掴むことを目的に行っている。文末には「上記データから推測されるレース傾向(まとめ)」として要点を集約し、「レース傾向からの推奨馬」では馬名とその理由を挙げている。傾向分析はそのレースが終わったら消しているので、以下に今回のポイントと推奨馬を抜粋してみる。

■上記データから推測されるレース傾向(まとめ)
  • 元祖大荒れレース。人気の盲点を徹底的に探りたい。
  • 巴賞の結果はアテにならない。掲示板外に凡退していた馬の巻き返しに要注意。
  • 函館芝初出走馬の連対は4例。「地の利」は加点要素。
  • トップハンデ馬は不振。軽量過ぎるのも考え物。トップハンデ手前の実力馬に注目。
  • 近走不振で低く見積もられた実績馬の奮起に注意。
■レース傾向からの推奨馬
  • サクラオリオン (巴賞3着経由、札幌芝【1・1・1・0】)
  • メイショウレガーロ (巴賞5着経由、洋芝通算【2・1・0・3】、'08年札幌記念5着)
  • マヤノライジン (巴賞6着経由、'06年3着・'06年札幌記念4着・昨年5着、札幌未勝利も函館2勝)
 ここで一つ疑問が。これを書いたのは誰ですか?仮に自分だとして、どうしてメイショウレガーロとマヤノライジンが無印なの?メイショウレガーロは頭が高くて推進力が乗らない、マヤノライジンは距離が微妙に長いって展望で書いたのだけは覚えている。人気が無かったらつべこべ言わずに黙って買えよ!そもそも自分で推奨した馬を買ってないって物凄く間抜けだ。

 ドリームサンデーは逃げ馬なのにダッシュが遅い。巴賞では内寄りの枠を活かして何とか先手を取り切ったが、今回はメイショウレガーロにあっさりとハナを奪われた。マンハッタンスカイ、ヤマニンメルベイユはおろか、マイネルチャールズらにも先を越され、気付けば中団待機。いきなり狙いの馬が1頭消えた。サクラオリオンはこれよりも後ろ、しかも内を通っていた。

 メイショウレガーロはヤマニンメルベイユらを携えて溜め逃げ。1,000M通過60秒8は想定通りのスロー。3コーナーを過ぎても前に特段の動き無し。マヤノライジンが仕掛けて前に並びかけ、前は4頭が横並び。後ろからはインティライミが付いてきた位目立った動き無し。マイネルチャールズは既に追っ付け気味。おいおい、もう終わりか?サクラオリオンは内を通って上がってきた。

 小回りコースは外を回せば回すほど外に膨れる。言い換えれば、内一杯を通ると距離が稼げる。メイショウレガーロは直線に向いてまた単独先頭に踊り出た。上手いこと乗ったなぁ岩田。白い帽子のレジネッタ…ではなくブラックアルタイル、早仕掛けに出たマヤノライジンが2番手。全く買ってない。そう諦めたところへサクラオリオン。上手い具合に外へ誘導して突き抜けた。おー、ブラボー。

 サクラオリオンはスタートしてすぐガラ空きになった内へ潜り込んで、大外枠を感じさせない乗り方をしていた。直線に向くまでドリームサンデーの内でジッとして、直線ではマヤノライジンが抜けた後に外へ持ち出して進路を確保してからゴーサイン。馬も強かったが、秋山騎手の騎乗も冴えた一戦だった。時計は掛かったほうがいいし、今回は全てが良い方に作用した(嵌ったとは言わないでおく)。

 マヤノライジンは先行集団に離れず付いて行って、3コーナー過ぎで早めにスパート。思い起こせば昨年の函館記念でも藤田騎手が同じような乗り方をしていた。'06年が3番人気で3着、昨年が5番人気で5着。巴賞もコンマ4秒差の6着が今回10番人気。メイショウレガーロは内一杯の逃げで3着ゲット。但しラストは流れ込んだだけで、次に繋がる競馬とは言い辛い。

 ドリームサンデーの5着は差し込んでのもので評価不能。マンハッタンスカイは直線に向いたところで早くも遅れていた。この時計で勝ち負け出来なかったのは不満。ゼンノグッドウッドは出遅れた時点で半分終了、4コーナーで大外を回して完全終了。マイネルチャールズは4コーナーで手が動きまくり。これは体が出来ていなかった証拠。屈腱炎明けで無理は出来ないし、立て直しは思いの外難しそうだ。

 ちなみに今回の1〜3人気は全て他場経由組で、1〜3着は全て巴賞組。他場経由組がぶっ飛んで、巴賞経由の人気薄が絡んで波乱。このパターンは予め調べてたから知ってた。洋芝巧者が走る。これも知ってた。だったら何で獲ってないの?時間を掛けて分析しても、当たらなかったらゴミ。最後に戒めの一言。人気が無かったらつべこべ言わずに黙って買え!100円でもいいから黙って買え!


■このレースの展望へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.