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第31回新潟大賞典(GIII)
2009年5月9日(Sat) 新潟芝2,000M 4歳以上オープン ハンデ (国際)[指定]
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   5 9 シンゲン 牡6 56.0kg 藤田伸二 1.56.9 494kg(-6) 5
2   3 6 ニホンピロレガーロ 牡6 55.0kg 酒井学 1.57.4 3 512kg(+4) 16
3 4 8 オペラブラーボ 牡5 56.0kg 蛯名正義 1.57.5 1/2 434kg(-6) 2
4   1 2 アドマイヤフジ 牡7 58.5kg 川田将雅 1.57.6 3/4 534kg(-2) 3
5   7 13 アーネストリー 牡4 55.0kg 佐藤哲三 1.57.7 クビ 518kg(+4) 4
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.9 - 11.0 - 11.0 - 11.3 - 12.0 - 12.3 - 12.1 - 11.8 - 11.0 - 11.5
上がり 4F 46.4 - 3F 34.3
3コーナー 11,15(5,13)(2,7,14)(9,10)(6,8)(1,12)-3-(16,4)
4コーナー 11-(5,15)13,2(7,14)(9,10)(1,6,8)12-3,4,16

■レース回顧 その疾きこと風の如し・独走で越後を平定シンゲン!
■レース解説

 トウショウウェイヴが出遅れ。ハイアーゲームもダッシュがつかず後方から。ミヤビランベリ、ドリームサンデー、アーネストリー、マンハッタンスカイ辺りが先行争いを展開。アドマイヤフジ、トーセンキャプテンも好位につける。オペラブラーボはニホンピロレガーロと並んで中団、そこからやや離れてダイバーシティ、サクラオリオンと続く。ハイアーゲームはこの後ろ、オースミグラスワンは後方2番手を進む。トウショウウェイヴは最後方。ドリームサンデー先頭で3コーナー、4コーナーを回って直線に向く。残り400Mでミヤビランベリがドリームサンデーを捉えるも、その直後からシンゲンが抜け出して先頭。内からアドマイヤフジ、外からニホンピロレガーロとオペラブラーボが追い上げるも、シンゲンが独走のままゴール。


■レース回顧

 ハズレ。信玄強過ぎ。ハイアーよりニホンピロが人気無さ過ぎでしたな。(-_-)

 どんな距離でも、出遅れというのはリズムを崩す原因になるので感心しない。今回は狙った馬のうちトウショウウェイヴ、ハイアーゲーム、オースミグラスワンがもっさりとしたスタート。特にトウショウウェイヴはスタートしてからもモタモタして最後方に取り残されてしまった。余りのグダグダっぷりに溜息が出た。こっちは金張ってるねんぞ。しっかり走れや!つーか走ってください。お願いします。

 先行争いはミヤビランベリにドリームサンデーらが鈴をかけに行く形で賑やかになった。ミヤビランベリは引く構えをみせず、ドリームサンデーもなるべくならハナに立ちたいといった感じで引かず。隊列はみるみる縦長になった。1,000M通過58秒2は改装後の新潟で行われた'02年以降の過去7年で最速。これは差し有利の展開。しかしスタートでリズムを崩した3頭は揃って縦長の後方を走っていた。

 直線半ばまで内のほうで一団となっての追い比べ。暫しの膠着状態からミヤビランベリが抜け出したかと思うと、その外からシンゲンが外に膨らみながら抜け出してきた。そこからはシンゲンの独壇場。一頭になってからも外に膨らんでいたが、後続との差は開く一方。頭の高い走法でも競りかけてくる相手がいなければ問題なし。勝ち時計1分56秒9は過去7年で最速。母方の祖母ニフティニースは関屋記念勝ちを含めて旧・新潟芝で3戦全勝。血の成せる業か。

 シンゲンの後方で繰り広げられた2着争いを制したのは外から追い込んだニホンピロレガーロだった。当初の脚色はオースミグラスワン以下で、ハイアーゲームが不利を受けた場面で近くにいたがそれでも怯まず抜けてきた。大阪-ハンブルグCで2着した時も外差し、今回も外差し。パターンに嵌っただけかもしれないが、それでも前走好走馬が最低人気とはこれ如何に。今年も3連ベースが大荒れになった。

 オペラブラーボは今回も追っ付けていたが前走よりはマシ。ジリジリと前に迫っていって、ミヤビランベリが先頭に立った辺りでスパートをかけると、思わず外へ膨らんでいった。体勢を立て直してからもジリ、ジリ、ジリ…。そうこうしている間にニホンピロレガーロにサックリ差されて3着。鈍いのは分かっていたがまさかここまで鈍いとは…。ひょっとして第二のマイネルキッツか?来年の天皇賞・春で買ってみる?

 アドマイヤフジはどんな展開でもGIIIレベルなら手堅く上位にやってくる。トップハンデを背負って1分57秒6で走って負けるのなら諦めも付く。アーネストリー、ミヤビランベリもこのハイペースでよく踏ん張った。ハイアーゲームはスタートと直線の不利で踏んだり蹴ったり。ダイバーシティは直線で前が壁になる位置を走らされて馬が走る気を無くしていた。トウショウウェイヴは画面に映らないほどの大外に持ち出されていた。この馬にはまず競馬とは何かを教え込む必要がある。

 昨年のこのレースでは4コーナーを回ったところでオースミグラスワンの勝利を確信したが、今年は逆に敗戦を覚悟した。4コーナーでもまだ後ろから数えたほうが早い位置。直線で大外に出してあくまで直線勝負に訴えてきたが、位置取りの悪さが祟って大苦戦。遂には内にヨレてハイアーゲームの進路を妨害、8位入線の後10着に降着。今回は全くいい所が無かった。


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