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第52回サンケイスポーツ杯阪神牝馬S(GII)
2009年4月11日(Sat) 阪神芝1,400M 4歳以上オープン 別定 (牝)(国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   6 12 ジョリーダンス 牝8 55.0kg 四位洋文 1.21.4 476kg(-2) 7
2   4 8 ザレマ 牝5 55.0kg 安藤勝己 1.21.6 1 1/4 528kg(+2) 3
3 7 15 オディール 牝4 55.0kg 岩田康誠 1.21.9 1 3/4 446kg(+2) 4
4 3 5 サワヤカラスカル 牝4 55.0kg 浜中俊 1.22.1 1 1/4 430kg(+8) 10
5   4 7 レジネッタ 牝4 57.0kg 小牧太 1.22.2 1/2 448kg(+12) 8
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 11.0 - 11.7 - 11.7 - 11.4 - 11.5 - 11.7
上がり 4F 46.3 - 3F 34.6
3コーナー 4,10,11(1,15)(8,9,16)18(7,12)(2,5,17)(6,13,14)-3
4コーナー 4(10,11)15(1,8,16)9(7,18)(12,17)(2,5,14)13,6,3

■レース回顧 外伸び馬場にしっかり反応・丸2年の時を経て復活ジョリーダンス!
■レース解説

 アルティマトゥーレが前に出るも、エリモハルカがこれに並びかけてハナを奪う。ウエスタンダンサーが3番手、ハチマンダイボサツとオディールも前に行く。ポルトフィーノはザレマと並んで6番手の外、レジネッタ、ジョリーダンスは中団につける。チェレブリタは後方の内、レインダンスは外を通って追い上げていく。エリモハルカ先頭、2番手アルティマトゥーレとウエスタンダンサー、オディールが追い上げて直線に向く。前3頭が横一線で競り合うところへ外からザレマとオディール、更に大外からジョリーダンスが追撃。ザレマが前に出たところをジョリーダンスが外から捉え、そのまま突き抜ける。


■レース回顧

 ハズレ。メインレースしか見ていないと、トラックバイアスの変化に取り残される。(´・ω・`)

 満開の桜の下でスタート。アルティマトゥーレが楽に先頭か、というところへエリモハルカがけしかけてきた。この2頭が後続を離しながら前へ。ウエスタンダンサーが早めの3番手、オディールも好スタートから4番手につけてきた。ポルトフィーノはそれらの後ろ、折り合い重視の追走。外に壁を作れず若干行きたがり。久々で馬が気負っているようにも見えた。

 エリモハルカが先頭、アルティマトゥーレが2番手に落ち着いて、1,000M通過58秒2でも見た目は淡々とした流れ。直後からウエスタンダンサーが余裕で付いて来ていて、何となく嫌な感じがした。直線に向いてから暫くは前3頭の争い。アルティマトゥーレはエリモハルカの粘りとウエスタンダンサーの追い上げの間でモタついていた。こりゃマズイ。

 直線半ばで前3頭の争いが煮詰まり、俄かに混戦ムード。外から差し馬が待ってましたと言わんばかりにやって来た。ザレマ、オディール、ジョリーダンス。どの馬が勝つのかは脚色を見てすぐに分かった。大外から伸びる芦毛は阪神芝1,400Mでは見慣れた光景。ジョリーダンスはやっとの思いで先頭に立ったザレマを余裕で交わし、1馬身強千切り捨てた。

 阪急杯の頃は行った者勝ちで前が止まらなかったのだが、仮柵が設けられた先週辺りからトラックバイアスが一変。外差しが決まりまくっている。今回のワンツースリーは全て外から差してきた馬で占められた。このレースの前に行われた大阪-ハンブルグCもゼンノグッドウッドが最後方から大外一気、ニホンピロレガーロも大外を通って突っ込んできていた。

 アルティマトゥーレはエリモハルカに先手を奪われただけでこの有様。仮に単騎で行けたとしても今回のような外差し有利の馬場では勝ち目が無かった。ポルトフィーノは折り合いがもう一つで、直線に向いて追い出しても殆ど伸びなかった。「なんだろうね……。スムーズなレースはできたし、状態もよかったのに……。ちょっとわからないですね」(武豊騎手、ラジオNIKKEI競馬実況HP)。騎乗した騎手が分からないような負け方をするのだから、多分弱いのだろう。

 ザレマは好位集団の直後から末を伸ばして先頭に立ちかけながら、ジョリーダンスの強襲に屈してまたもや惜敗。今回はこの馬として完璧なレースをした。これで勝てないのだからちょっと可哀想。オディールはスタートを決めて普段より前での競馬。ただジョリーダンスに並ぶ間もなくあっという間に交わされてしまった。月並みながら勝った馬が強いということになりそう。

 内で脚を溜めていたチェレブリタは突き抜けそうで突き抜けなかった。前述の通り、今の阪神は外と比べて内が相対的に見劣る馬場になっている。サワヤカラスカルは後方から外に持ち出して4着。位置取りを考えれば大健闘。レジネッタは57kgを背負って内を通って5着。何気に強い競馬をしており、次走以降注目しておきたい。


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