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第56回毎日杯(GIII)
2009年3月28日(Sat) 阪神芝1,800M 3歳オープン 別定 (国際)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 8 14 アイアンルック 牡3 56.0kg 小牧太 1.48.0 528kg(+2) 1
2   7 12 ゴールデンチケット 牡3 56.0kg 木村健 1.48.1 1/2 482kg(+6) 12
3 7 11 アプレザンレーヴ 牡3 56.0kg 内田博幸 1.48.2 3/4 524kg(-6) 2
4 5 7 ミッキーパンプキン 牡3 56.0kg 岩田康誠 1.48.2 ハナ 440kg(-4) 3
5   4 5 オオトリオウジャ 牡3 56.0kg 吉田隼人 1.48.3 1/2 498kg(+8) 5
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.3 - 11.7 - 11.8 - 12.7 - 12.5 - 12.5 - 11.8 - 11.0 - 11.7
上がり 4F 47.0 - 3F 34.5
3コーナー 7,8,12(2,9)(6,10)-1(4,14)(5,11)3-13
4コーナー 7(12,8)9(2,10)(6,1)(5,14)(4,11)(3,13)

■レース回顧 スタート良ければ全て良し・図ったように突き抜けたアイアンルック!
■レース解説

 アプレザンレーヴが出遅れ。ゴールデンチケットが好スタートを決めてハナを奪う。ミッキーパンプキン、アイアムピカイチが2番手で続く。ストロングリターンも前に行く。ダブルウェッジは6番手の外を追走。ワイドサファイアは中団、アイアンルックは直後の外につける。オオトリオウジャ、アプレザンレーヴはその後方。3コーナー付近でミッキーパンプキンが先頭に替わる。ストロングリターンが2番手、ゴールデンチケットは楽な手応えで3番手。ダブルウェッジが押し上げて4番手、ワイドサファイアも徐々に進出。ミッキーパンプキン先頭で直線に向く。内からストロングリターンとゴールデンチケット、中央からダブルウェッジとワイドサファイアが追い上げて混戦。ゴールデンチケットがミッキーパンプキンを交わして先頭に踊り出るも、大外からアイアンルックが突き抜けてゴール。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。今年の重賞はやたらムズいなぁ。毎週のように二桁人気が絡みやがる。(-_-)

 このレースが終わった時点で、今年の重賞33戦のうち二桁人気馬が連に絡んだのは10戦を数える。今月だけでもサクラオリオン(中京記念・15人気1着)、ピンクカメオ(中山牝馬S・15人気2着)、ヴィーヴァヴォドカ(フラワーC・11人気1着)、カツヨトワイニング(ファルコンS・12人気2着)、そして今回のゴールデンチケット(毎日杯・12人気2着)。もうなんつーか、凄いね。

 他馬の枠入りを見届けて、アイアンルックが最後の枠入り。ゲートの中にいる時間が僅かなら、まともなスタートを切らざるを得ない。アイアンルックも例外ではなく、綺麗にスタートを決めた。ストロングリターンもまともなスタート。よーしよしよし。一方で何かが出遅れた。アプレザンレーヴ?おいおい、空気読めよ。その隣のゴールデンチケットはポーンと飛び出していったというのに…。

 ゴールデンチケットが馬なりで先頭。アイアムピカイチは押していたものの、ミッキーパンプキンやストロングリターンも楽な手応えで前に行けていた。先行争いは緩やか。ダブルウェッジは前から離れた位置を追走。アイアンルックは中団付近で折り合いをつけていた。オオトリオウジャはその内で掛かり気味、アプレザンレーヴはその後ろにいた。

 いつしかミッキーパンプキンが先頭に替わり、ストロングリターンが早めの2番手。ダブルウェッジも4番手の外まで進出。アイアンルックは馬なりで外を回し、アプレザンレーヴは抑えて直線勝負の構え。直線は先頭を行くミッキーパンプキンを巡って2番手が大激戦。ダブルウェッジ、サイドサファイア、ストロングリターンの順で力尽きて、この争いを制したのはゴールデンチケット。…え?

 ゴールデンチケットがミッキーパンプキンを交わして先頭。前につけた2頭が残った形。と、そこへアイアンルックが末脚を伸ばして突っ込んできた。まるで図ったような綺麗な差し切り。ゴールデンチケットを交わすところでは既に流していた。スタートを決めて、大外から思う存分末脚を発揮。毎日杯はNHKマイルCと相性が良い。次も期待してみたい。

 ゴールデンチケットはミッキーパンプキンにハナを奪われた訳ではなく、3番手に下がった後は最内で脚を溜めていた。直線はストロングリターンの追い出しを待ってからの仕掛けで出し抜けに成功。どのコースにおいても、最内でロスなく乗られた先行馬は怖い。今回はそれがたまたまゴールデンチケットだったというだけの話。好スタートから楽々先頭なんてまず読めない。

 アプレザンレーヴが出遅れるなんてのも読めない。結局後手を踏んだままで終わってしまった。上がり3ハロンこそアイアンルック(33秒6)を上回る最速(33秒5)をマークしたとはいえ、アイアンルックの完璧なレース運びの前には気休めにもならない。先週のリクエストソング(スプリングS7着)然り、シンボリクリスエス産駒は肝心なところでのポカが多いような気がする。

 ミッキーパンプキンはゴール前でゴールデンチケットらに一斉に襲い掛かられて4着。このペースで踏ん張れないようでは先々厳しい。オオトリオウジャは坂下で内側にヨレていた。レース振りに幼さが残っている。ストロングリターンはようやくまともなスタートを切れたと思いきや、自慢の末脚は鳴りを潜めたまま。ワイドサファイアは横一線の追い比べから力尽きた。見せ場は一瞬だけで、ちょっと期待外れ。


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