重賞回顧(第23回中日スポーツ賞ファルコンS)

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第23回中日スポーツ賞ファルコンS(GIII) 2009年3月21日(Sat)　中京芝1,200M　3歳オープン　別定　(国際)(指定)
着	印	枠	馬	馬名	性齢	斤量	騎手	タイム	着差	体重(増減)	人気
1	○	6	11	ジョーカプチーノ	牡3	54.0kg	藤岡康太	1.08.9	－	488kg(-4)	4
2		5	10	カツヨトワイニング	牝3	54.0kg	大庭和弥	1.08.9	クビ	396kg(-8)	12
3		3	5	ルシュクル	牝3	54.0kg	佐藤哲三	1.09.0	クビ	484kg(0)	8
4		2	3	レッドヴァンクール	牡3	54.0kg	横山典弘	1.09.1	1/2	500kg(-4)	6
5	▲	7	15	オメガユリシス	牡3	54.0kg	北村友一	1.09.1	ハナ	456kg(-4)	13

※　レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標　(天候：晴、馬場：良)

ハロンタイム　11.9 - 10.3 - 11.0 - 11.8 - 11.9 - 12.0
上がり　4F 46.7 - 3F 35.7
3コーナー　1,8,14(4,5)(3,7,12)(6,11,13,17)(16,18)-(10,9)-15=2
4コーナー　1,8(4,14)5(3,12)(6,7,11)(16,13,17)18(10,9)15

■レース回顧　逃げ切り直後の差し切り劇・偶然ならぬ機転の勝利ジョーカプチーノ！

■レース解説

　ゲットフルマークスが好スタートから先手を窺うも、ツルマルジャパンが楽にハナを奪う。ノアウイニングも押して2番手、ゲットフルマークスはその後に続く。スパラート、ルシュクル、エイシンクエストも差が無く続く。デグラーティア、ジョーカプチーノは中団の外につける。アンジュアイルは馬群の最後尾、トップオブピーコイとカツヨトワイニングが並んで最後方。ツルマルジャパン先頭、ノアウイニング2番手のまま直線に向く。スパラートが内から抜けて先頭に立ちかけるも混戦。外からルシュクル、更に大外からジョーカプチーノが接近。最内からカツヨトワイニングが勢い良く抜け出て先頭に踊り出るも、外のジョーカプチーノが内の各馬をまとめて交わす。

■レース回顧

　ハズレ。いわゆる前崩れ。逃げ切り直後の差し切りと内突きの組み合わせはムズいな…。(-＿-)

　18頭フルゲートでどこかバラバラとしたスタート。注目の先行争いはツルマルジャパン＠中舘英二が制した。抜け出した後は無理することなく馬なり。ノアウイニングががむしゃらに付いて行って2番手、ゲットフルマークスが遅れて3番手。スパラートがルシュクルと並んで4番手、エイシンクエストはその後。前から次第に離されていく。こりゃキッツいね。マイネルキッツい。

　ジョーカプチーノは中団で無理なく追走。前に行けなかったことで差し込みを狙っているようだった。すぐ外にデグラーティアがいるし、そう上手く行くかなぁ。アンジュアイルは内を突く気かな。ここからだと外を回すと届かない。その後ろを走っているトップオブピーコイとカツヨトワイニングも同様。前の隊列はさほど変わらず、次第に前が固まりながら直線に向いた。

　エイシンクエストは4コーナーで追っ付けて、少なからず外を回していた。直線に向いて伸びる気配無し。しかも自信を持って切り捨てたスパラートが上がってきていた。あーあ。どうせなら思いっきり荒れろ！と念じていると、内から俄かに黄色い帽子が持ったままで追い上げてきた。そのままスルスルと抜け出してあっさり先頭。…かつよとわいにんぐ？こりゃまたマイネルキッツいわ。

　そして外からジョーカプチーノ。カツヨトワイニングに並びかけて、僅かに交わしたところがゴール。馬場の五分どころを通っての追い上げで、切れないながらも渋太く伸びた。勝ち時計1分08秒9は前走と同じ。違ったのは戦法。行く馬揃ったなら後ろから行く馬を狙えっつったって、前走逃げ切り勝ちの馬は買えないよな…。結果オーライといったところか。なお、鞍上の藤岡康太騎手は嬉しい重賞初勝利。その10分後、兄の佑介騎手は阪神メインで1番人気馬に騎乗して4着。酷い前詰まりだった。動揺したか？

　中京はとにかく最終コーナーの進入がマイネルキッツい(←しつこい)。外を回すと膨らむが、スピードを調節して内に潜り込むと一発があり得る。今回最後方を仲良く走っていた黄色の帽子2頭のうち、トップオブピーコイは外を回して、カツヨトワイニングは抑えて内突きに備えていた。余りに静か過ぎる追い上げ。大庭騎手は心の中で「やった！」と叫んでいたに違いない。

　3歳の早い時期なら小細工不要で行った者勝ちと高を括っていたのだが、結果はハイペースで前崩れ。逃げたツルマルジャパンが16着、これを追ったノアウイニングとゲットフルマークスがそれぞれ17着、14着。スパラートは早めの競馬から勝負に行って失速して11着。前に行った馬ではルシュクルが唯一頑張った。このレースで毎年3着以内に入り続けているサクラバクシンオー産駒。…まあ、買えないな。デグラーティアは4コーナーで力なく後ろに下がっていった。

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