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第14回シルクロードS(GIII)
2009年2月8日(Sun) 京都芝1,200M 4歳以上オープン ハンデ (国際)[指定]
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   4 8 アーバンストリート 牡5 54.0kg 福永祐一 1.08.5 452kg(+2) 7
2 2 4 ソルジャーズソング 牡7 54.0kg 岩田康誠 1.08.7 1 1/2 520kg(+6) 6
3 5 9 モルトグランデ 牡5 54.0kg 藤田伸二 1.08.7 アタマ 488kg(+6) 4
4   3 5 ヘイローフジ 牝6 54.0kg 飯田祐史 1.08.7 ハナ 484kg(-6) 8
5 8 15 サープラスシンガー 牡5 56.0kg 四位洋文 1.08.8 クビ 554kg(+2) 3
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 11.9 - 10.8 - 10.9 - 11.0 - 11.7 - 12.2
上がり 4F 45.8 - 3F 34.9
3コーナー 15(7,13)(2,10,16,12)6(4,9,11,14)-8,5,1,3
4コーナー 15(7,13)(2,10,16,12)11(6,9,14)4(1,8)5,3

■レース回顧 混戦に効く抜群の末脚・大外強襲アーバンストリート!
■レース解説

 サープラスシンガーが押してハナを奪う。コパノフウジン、マチカネハヤテが飛び出して2番手。アイルラヴァゲインが外を通って前へと上がっていく。ウエスタンダンサーはプレミアムボックス、スプリングソングらと並んで好位集団を進む。モルトグランデ、ソルジャーズソングはちょうど中団。アーバンストリート、ヘイローフジは後方3〜4番手を追走。サープラスシンガーが単独先頭、直後にマチカネハヤテとアイルラヴァゲインら好位集団が一団で続いて直線に向く。サープラスシンガー先頭、マチカネハヤテが単独2番手に上がって前を追う。サープラスシンガーが一旦は完全に抜け出すも、ゴール前で外から後方待機勢が一気に強襲。アーバンストリートが勢い良く突き抜ける。


■レース回顧

 ハズレ。休み明けは来ない。49秒9でも来ない。傾向分析は偉大だった。(´-ω-`)

 寝る暇も惜しんでレース傾向を分析して、休み明けはダメだって結論を出していたのにウエスタンダンサーを軸にしてしまった(抑えならまだしも軸はダメ)。昨年も休み明けのアストンマーチャンを軸にしてドボンだったってのに…。しかも「中団以降から差してくるタイプが優勢」ってことで傾向分析の推奨馬にアーバンストリートを挙げていたにも関わらず、予想では無印。嗚呼、素晴らしき下手糞予想。

 レースはサープラスシンガーのゴリ押し逃げで開幕。コパノフウジンも今年は飛ばして前へ。マチカネハヤテも負けじと飛び出してきた。しかしサープラスシンガーは既に3馬身のリード。速ぇ〜。アイルラヴァゲインが仕掛けて前に上がっていって、2番手集団は賑やかになった。ウエスタンダンサー、スプリングソングは共に他馬に揉まれる位置を追走。ゴチャついていて何となく気まずい。

 テン3ハロン33秒6は例年並みのペースだが、サープラスシンガーがリードを広げて逃げていたので見た目にはハイペースに映った。サープラスシンガーは4コーナーでもまだ余裕があって、直線に向いてまた伸びた。直後から追い上げたマチカネハヤテが先にヘバる有様。うん、サープラスシンガー速い。このまま押し切るのかと見ていたら、残り100Mで様相が一変した。

 外から迫る芦毛の馬体、アーバンストリートが目に入ったかと思うと、そのまま一気に突き抜けてゴール。決め手だけならこのメンバーの中でも屈指の存在、サープラスシンガーが飛ばす展開は尾張Sで演習済み。やたらと前が固まっていて、外差しがこの上なく有効に作用した。悪く言えば「嵌った」。中京芝1,200M【3・0・2・2】ということで高松宮記念で人気を集めるのは間違いない。

 ソルジャーズソングは最内を立ち回って相対的にポジションを上げて、周りがゴチャつく前に抜け出してきた。これとは対照的に、モルトグランデは4コーナーで完全に前が塞がっていて追い出しが遅れ、その後も馬群を捌きながらの苦しい追い上げだった。これら2頭は馬場の内を通っての追い上げで、アーバンストリートに突き放されたとはいえそれほど悲観することもない。

 ヘイローフジはアーバンストリートより後ろにつけていて届かなかった。自らも上がり3ハロン34秒0の脚を繰り出していたのだが、アーバンストリートはこれを上回る33秒9(メンバー最速)。これでは追いつけない。上位3頭が軽量の差し馬で占めた中、レースを引っ張ってコンマ3秒負けのサープラスシンガーは負けて尚強し。今回見せた二の脚が本物なら、将来的に重賞を勝てて然るべき。

 問題は実績馬。ウエスタンダンサーは終始馬群の中で揉まれて、直線でもがいているうちに手応えを失って沈没。スプリングソングは4コーナーで上手く外に持ち出せたかと思いきや、直線で逆噴射。それぞれ15着と14着は負け過ぎ。ハンデはともかく、好位で追走していた馬は総崩れの展開。荒れた馬場も良くなかっただろう。高松宮記念に向けてあまり参考にならないレースかもしれない。


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