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第3回阪神カップ(JpnII) 2008年12月21日(Sun) 阪神芝1,400M 3歳以上オープン 定量 (国際)(特指) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ☆ | 2 | 3 | マルカフェニックス | 牡4 | 57.0kg | 福永祐一 | 1.21.6 | − | 528kg(0) | 8 |
2 | ▲ | 7 | 14 | ファリダット | 牡3 | 56.0kg | 四位洋文 | 1.21.7 | 3/4 | 474kg(0) | 1 |
3 | ☆ | 7 | 15 | リザーブカード | 牡5 | 57.0kg | 川田将雅 | 1.21.7 | ハナ | 490kg(-6) | 7 |
4 | ◎ | 8 | 18 | スプリングソング | 牡3 | 56.0kg | 池添謙一 | 1.21.7 | ハナ | 504kg(-4) | 4 |
5 | 3 | 6 | マヤノツルギ | 牡4 | 57.0kg | 長谷川浩大 | 1.21.9 | 1 | 526kg(0) | 11 |
■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良) |
ハロンタイム 12.3 - 10.9 - 11.0 - 11.6 - 11.5 - 11.8 - 12.5 上がり 4F 47.4 - 3F 35.8 3コーナー 2(6,4)(1,11)(3,18)10,13(15,17)(8,14)-(5,12,16)9,7 4コーナー 2(6,4,11)(3,18)(1,10)(15,14,13)(8,17)(9,12,16)5,7 |
■レース回顧 内枠引いて理想の競馬・差し届かずからの脱却マルカフェニックス! |
■レース解説 ソルジャーズソングが大きく出遅れて最後方。レッツゴーキリシマがハナを奪う。マヤノツルギがこれに続く。3番手はマルカフェニックス、サイレントプライド、ステキシンスケクン等が一団。スプリングソングはこれらの外につける。リザーブカードは単独で中団を進む。ファリダットはジョリーダンスと並んで後方を追走。レッツゴーキリシマが先頭、マヤノツルギが並びかけながら直線に向く。更にサイレントプライドも並びかけて前は3頭が横一線。マヤノツルギが頭一つ抜け出したところへ、マルカフェニックスが外から交わして先頭。外からファリダットとスプリングソング、内からリザーブカードが迫るも、マルカフェニックスが余裕を持ってゴール。 ■レース回顧 3連複軸抜けハズレ。実馬券がヒットしたのに嬉しくない。予想が当たって欲しかった。(-_-) スプリングソングが満を持して差し込んでくる。先頭は既にマルカフェニックス。外からはファリダットがやってきた。どうやら連対は難しい様子。仕方ない、3着で我慢するか。ってあれ?内から何か来てる。………リザーブカードォオオウウウアァァ?!際どい、これは際どい!!やばいヤバイ屋倍!!スプリングソング、3着に粘っててくれ! スローVTRを見る。ゴール前5M。スプリングソングが前に出ていた。よっしゃ、獲った!しかしゴールの瞬間。リザーブカードが前に出ていた。あーあ。またスカか…。って待てよ?サイレントプライドとファリダットからも流しておいたような。あ、当たってるわ。でも嬉しくない。俺は予想を当てたいの。予想が当たる、あの快感が欲しいの。だったら何で抑え馬券を買ったのよ?………。自分の予想に自信が持てていないからだろうな。ああ、最悪だ。 枠入りは奇数番から順に1、3、5、7…と入れて、次に偶数番を2、4、6、8…と入れていく。生き物相手なので多少のイレギュラーはあるにしても、外枠の偶数番は最後のほうになる。アイビスサマーダッシュでカノヤザクラを推したのもこれがあったからこそ。スプリングソングは最後の枠入りで抜群のスタート。よし、まずは第一の関門をクリア。ソングはソングでもソルジャーズソングは大出遅れ。可哀想。 先行争いはレッツゴーキリシマ先頭、マヤノツルギ2番手であっさり決着。3番手以降が固まって、スプリングソングは大外を追走。揉まれる心配が無いのは何より。好位集団にはサイレントプライドがいて、ステキシンスケクンがいて、マルカフェニックスもいた。…マルカフェニックス?なかなか興味深い位置取りだ。ファリダットは今回も折り合いをつけて後方から。若干行きたがっているがいい感じ。 1,000M通過57秒3はこの条件なら平均ペースと言ってしまっても差し支えない。レッツゴーキリシマは一定のペースを保ちながら軽快に逃げていた。マヤノツルギが2番手で追って直線へ。ステキシンスケクンは一杯になって後退。アカンなぁ。サイレントプライドが外から被さるようにやってきて、3頭が一団。レッツゴーキリシマはマヤノツルギに並ばれて間もなく失速、サイレントプライドも鞭がバチバチ入っている割に伸びなかった。マヤノツルギの飛び出しも微々たるもの。こうなると差し馬の出番。 マルカフェニックスが坂の上りで満を持して進出。これと並んで走っていたスプリングソングは僅かに遅れた。あー。外からはファリダットが猛追。あー!くそっ、3着か。まあ予想当たりだからいいか。結構高目だぞこれ。嬉しいな〜。(以降、悔し過ぎて思い返したくないので省略) マルカフェニックスはこれまで外枠を引いて、後方から外を回して届かずという負け方を繰り返していた。今回は内枠を引いて前に取り付き、勝負どころも内を意識して抜けてきた。負け方を観察して逆転の可能性に賭けられたのは良かった。ファリダットは直線入ってから内に大きくヨレてシンボリグランに接触しながら、体勢を立て直して伸びてきた。力を要す馬場でも上がり最速(35秒0)の脚が使えていたのは評価したい。今後の短距離界を担うに足る素材。 リザーブカードは直線内で進路を探りながらの追い込みで、全力で追ったのはラスト100M位。最後の最後で2着争いに届いた。前が詰まって動けなかった富士Sはともかく、今回もスムーズな競馬をしたとは言えない中での3着。位置取りが上手く行っていないだけ。スプリングソングは何の不利もなく乗られて、直線伸びそうで伸びず。芝が所々剥げて力の要る馬場になっていたこと、距離延長で坂のあるコースを迎えたというマイナス要因が最後に出てしまったようだ。詰めが甘いというのもあるかもしれない。 サイレントプライドも上がりが掛かる馬場でスピードが乗らず、マヤノツルギに並びかけることすら出来なかった。初めて体験する1,400Mも短かったようだ。これとは逆に、マヤノツルギは馬場の内でのびのびと走っていた。こういう泥臭い馬場なら粘りが利く。但し重賞ではまだ力が足りない。ジョリーダンスはファリダットと同じ位置から伸びあぐねて7着。昨年2着した時が1分20秒7、今回は勝ち時計が1分21秒6。サイレントプライドと同じく、スピードを殺す馬場に泣いたか。 レッツゴーキリシマは並ばれて差し返せないのは今に始まったことではない。時計が速くても前が止まらない状況、開幕週で他に飛ばす馬がいるレースで狙いたい。それにしてもエイシンドーバーは一体どうしてしまったのだろうか。道中はファリダットよりも後ろ、直線に向いたところで後ろから2頭目。今年の安田記念で3着に入ったのが嘘のような没落振り。復調を待ちたい。 |