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第40回ダービー卿チャレンジトロフィー(GIII) 2008年4月6日(Sun) 中山芝1,600M 4歳以上オープン ハンデ (国際)[指定] |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | 8 | 16 | サイレントプライド | 牡5 | 57.0kg | 横山典弘 | 1.34.2 | − | 490kg(-4) | 4 | |
2 | 3 | 5 | ドラゴンウェルズ | 牡5 | 56.0kg | 蛯名正義 | 1.34.2 | クビ | 488kg(+4) | 9 | |
3 | 7 | 14 | ダンスフォーウィン | 牡5 | 54.0kg | 柴田善臣 | 1.34.3 | 3/4 | 500kg(-4) | 16 | |
4 | ◎ | 1 | 1 | リザーブカード | 牡5 | 55.0kg | 吉田隼人 | 1.34.4 | 1/2 | 496kg(+2) | 5 |
5 | ▲ | 2 | 4 | カンファーベスト | 牡9 | 57.0kg | 江田照男 | 1.34.5 | クビ | 470kg(-8) | 13 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.7 - 12.0 - 11.3 - 11.8 - 11.8 - 11.6 - 11.3 - 11.7 上がり 4F 46.4 - 3F 34.6 2コーナー (*4,5)(2,9,12,15,16)(1,6)(3,7,8,10,14)11,13 3コーナー (*16,14)12,5(4,15)(9,8)(1,10)(2,7)(3,6,11)-13 4コーナー (*16,14)(12,4,5,15)(9,8)(1,2,10,11)(3,7)(6,13) |
■レース回顧 置かれた逆境見事に克服・大外枠から逃げ勝ったサイレントプライド! |
■レース解説 マルカシェンクが立ち遅れて最後方から。カンファーベストがピンクカメオを交わして先頭に立つ。ドラゴンウェルズもスタートを決めて前に行く。更に外からサイレントプライドが一気に交わして先頭、ダンスフォーウィンがすかさず2番手に入る。キングストレイルは中団の外、リザーブカードがその内を追走。オーシャンエイプスは馬群後方から外へ持ち出して上がっていく。サイレントプライド先頭も後続はほぼ一団。横一杯に広がって直線に向く。サイレントプライド、ダンスフォーウィンが競り合いながら先頭。その外からドラゴンウェルズが接近。各馬脚色変わらず、サイレントプライドが後続を振り切ってゴール。 ■レース回顧 ハズレ。メチャ相性悪い馬っているよね。私の場合はサイレントプライド。(-_-#) スタートの直前、ゲートの中でリザーブカードが立ち上がりかけるハプニング発生。幸いにもゲート係員がすぐにフォローに入り、大事には至らなかった。しかし外枠の何頭かはこれでタイミングを狂わされてしまった。オーシャンエイプスはダッシュが付かず、マルカシェンクは躓いて最後方からの競馬。思えばこれが波乱の幕開けだったのかもしれない。 スタートしてから暫くは落ち着きの無い流れ。カンファーベストが先頭に立ったかと思えば、すぐさまサイレントプライドが先頭を奪いに行った。テン3ハロン36秒0、1,000M通過59秒6は馬場やクラスを考えればかなり緩い流れ。グレイトフルタイムやドラゴンウェルズ、ダンスフォーウィンといった直後の馬も緩い流れに戸惑っていた。何はともあれ、先頭はサイレントプライド。…ヤバイ。これは勝たれてしまう。 とにかく流れが緩い。先頭グループは落ち着きを取り戻していた。リザーブカードはこの流れで中団の内。これでは前が支えて早め進出が出来ない。あーあ、終わったくさい。キングストレイルやオーシャンエイプスはまだ後方。マルカシェンクに至っては最後方。1番人気馬がこの仕打ちとは酷い。間違いなく荒れるぞ。ところでダンスフォーウィンって何で前にいるんだろう?差し馬じゃなかったかコイツ? 横一杯に広がった直線の攻防も、蓋を開けてみれば綺麗な前残り。リザーブカードが馬群をこじ開けながら差し込んできた以外は気持ち悪い位に前が残った。サイレントプライドがそのまま1着、ドラゴンウェルズがちょっと順位を上げて2着。ダンスフォーウィンもどさくさに紛れて3着。3連単100万。人気どころが揃ってぶっ飛びならこうなっても仕方ないか…。 サイレントプライドは大外から先頭を奪うという荒業で見事重賞初制覇。中山金杯の回顧で『新潟大賞典で高めの3連複を邪魔され、エプソムC・札幌記念・今回と期待を裏切ってくれた。無印にした瞬間勝つんだろうな、きっと。』と書いたら、僅か3ヵ月後にきっちり勝ってくれた。おめでとう。いや、本当におめでとう。心の底から祝福したい。素晴らしい。(注:一部誇張表現を含みます) ちなみにサイレントプライドの勝ち時計1分34秒2は良馬場に限れば過去10年でワースト。この日の6R、3歳500万下と同じ時計。道中の駆け引きなどを見ていても「本当に重賞か?」と思える位に質素なレースだった。ドラゴンウェルズ、ダンスフォーウィンといった辺りは緩い流れに上手く乗れたところが大きい。このレースの結果を鵜呑みにしてしまうのはどうかと思う。 このレースは1番人気に推された馬が苦戦しているのだが、今年の該当馬マルカシェンクは違う意味で苦戦を強いられた。福永騎手は先週のスズカフェニックスに続き、今回もスタート直後に躓いて落馬寸前。これで完全に段取りが狂ってしまい、遥か後方の外から追い縋るだけに終わった。オーシャンエイプス、キングストレイルといった人気どころもこの流れで後方から動くに動けなかった。 |