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第38回高松宮記念(GI)
2008年3月30日(Sun) 中京芝1,200M 4歳以上オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 2 4 ファイングレイン 牡5 57.0kg 幸英明 1.07.1 494kg(-6) 4
2 5 10 キンシャサノキセキ 牡5 57.0kg 岩田康誠 1.07.1 クビ 492kg(+6) 5
3 1 1 スズカフェニックス 牡6 57.0kg 福永祐一 1.07.3 1 1/4 468kg(-4) 1
4   8 16 ローレルゲレイロ 牡4 57.0kg 四位洋文 1.07.4 1/2 470kg(+2) 2
5 4 7 スーパーホーネット 牡5 57.0kg 藤岡佑介 1.07.4 クビ 468kg(-6) 3
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:小雨、馬場:良)
ハロンタイム 12.0 - 10.4 - 11.0 - 11.0 - 10.9 - 11.8
上がり 4F 44.7 - 3F 33.7
3コーナー (*16,9,17)(5,10,14)(4,11)3(7,12)(2,6)(8,18)1-(13,15)
4コーナー (*16,9,17)(5,10,14)(3,4,11)7(6,12)2(1,8)18(13,15)

■レース回顧 桶狭間でも冴えた末脚・3連勝で頂点極めたファイングレイン!
■レース解説

 リミットレスビッドが出遅れ。キョウワロアリング、マイネルシーガルもダッシュがつかない。スズカフェニックスも躓き気味にスタート。ローレルゲレイロ、エムオーウイナー、フサイチリシャールが前に出る。マルカフェニックス、キンシャサノキセキがこれらの直後に入る。ファイングレインは中団前を追走。スズカフェニックスは馬群後方の内を進む。前は3頭が併走。僅かにフサイチリシャール先頭で直線に向く。ローレルゲレイロが2番手から前を追う。後続からはキンシャサノキセキ、続いてファイングレインが抜け出してくる。キンシャサノキセキがフサイチリシャールを交わして先頭に替わるも、直後からファイングレインが急追。この2頭が体を並べてゴール。


■レース回顧

 △−▲−◎で3連複(20%)的中。スズカはあそこからよー来たわホント。(´д`;)

 レースの直前に雨が落ちてきたがお湿り程度で大勢に影響は与えなかった。ゲートの中でモゾモゾと落ち着かない馬がチラホラ見られる中でスタート。真ん中と外寄りで何頭か行きそびれた。そして最内枠に入ったスズカフェニックスも福永騎手が前につんのめっていた。福永騎手は見ているこちら以上にヒヤッとしただろう。ただこれで後方待機が確実になってしまった。

 前はローレルゲレイロにエムオーウイナーとフサイチリシャールが絡みかけて3頭が雁行。直後もキンシャサノキセキら3頭がピッタリ。前は考えていた以上に賑やかになった。ファイングレインはこれらを前に見る位置取り。スーパーホーネットもこの近くで流れに乗れていた。さて、注目のスズカフェニックスは…後方の内、後ろから数えて3頭目。厳しい。これは厳しい。終わった。

 直線に向いたところで早速フサイチリシャールが抜け出していった。ローレルゲレイロも内で頑張っている。スズカフェニックスはまだ見えない。完全に終わった。後はお好きにどうぞと見ていると、キンサシャノキセキとファイングレインが伸びてくるのが見えた。あーあ、タテ目か。…ん?あの白い帽子は何ですか?先頭の2頭がどうなったかより、3着が一際輝いて見えたのは内緒。

 ファイングレインは周りから被されない好位を確保し、直線で一旦内に入れる構えから再度外へ切り替えての追い出し。先に抜けたキンシャサノキセキをクビ差で捉えたに過ぎないが、勢いは明らかにファイングレインが上だった。勝ち時計1分07秒1はこの時期に移ってからダントツで速い(これまでの最高は'04年サニングデールの1分07秒9)。開催10日目にしては馬場が良かったこともあるが、ファイングレイン自身もシルクロードSから時計を2秒も縮めているのだからこれは驚異的なパフォーマンスだろう。

 キンシャサノキセキは純粋に速い時計を問われる状況で浮上。今回も行きたがっていたがこれは好都合。テン3ハロン33秒4の流れに楽々と付いて行けた。ゴール前、フサイチリシャールを交わしたところでソラを使ったのか、僅かに気を抜いたところをファイングレインに差されてしまった。惜しまれる敗戦。直前に稽古をビッシリやった時に狙うという見立ては正しかった。

 スズカフェニックスは最内枠から行きそびれるという最悪の状況からよく追い上げてきた。昨年は3コーナー過ぎから外を通って余裕の進出を決めたのだが、今年は4コーナーでもまだ馬混みの中。それでもめげずに直線で外に持ち出し、僅かな隙間を突いて上がってきた。ゴール前一気に伸びて単独3着を確保出来たのは力が成せる業。軸が3着でも当たりって、3連複は太っ腹だ。予想は外れてるのにね。

 ローレルゲレイロは直線で先にフサイチリシャールに抜け出されて防戦一方。それでもゴールにかけてフサイチリシャールを交わしているのだから褒めていい。今回は絶好調とは言えなかったし、スプリントも初めて。父キングヘイローとの親子制覇は来年以降に持ち越しか。フサイチリシャールは前半からやり合いながら見せ場たっぷり。思わずこの馬が勝つんじゃないかと錯覚した。

 スーパーホーネットは4コーナーで外を回した分詰め損なった感じ。ゴール前で一瞬スズカフェニックスと併せになる場面があったが、そこからの加速が全く違った。これがスプリンターとマイラーの差か。前哨戦を使っていれば反応が違ったと思う。キョウワロアリングがこれと差の無い6着。上がり3ハロンはスズカフェニックス(32秒7)に次ぐ33秒1。期待した通りの走りは見せてくれた。


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