HOME > 重賞回顧 > 第56回日経賞

第56回日経賞(GII)
2008年3月29日(Sat) 中山芝2,500M 4歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 6 9 マツリダゴッホ 牡5 59.0kg 蛯名正義 2.32.7 496kg(-2) 1
2 1 1 トウショウナイト 牡7 57.0kg 武士沢友治 2.33.2 3 480kg(-8) 3
3 4 5 アドマイヤモナーク 牡7 58.0kg 村田一誠 2.33.5 1 3/4 468kg(0) 2
4   8 12 コスモバルク 牡7 58.0kg 松岡正海 2.33.8 1 3/4 512kg(+2) 7
5   2 2 ブラックタイド 牡7 57.0kg 吉田隼人 2.33.8 ハナ 498kg(-10) 10
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 7.2 - 12.2 - 12.3 - 12.1 - 12.0 - 12.1 - 12.2 - 12.1 - 12.2 - 12.7 - 12.0 - 11.3 - 12.3
上がり 4F 48.3 - 3F 35.6
1コーナー 7-4,12,9(1,2)-(3,13)11,6,10-5-8
2コーナー 7=4,12-9(1,2)3-13(6,11)(10,5)8
3コーナー(2周目) 7=(4,12)9(1,2)(11,3)(13,5)6(8,10)
4コーナー(2周目) 9(4,12)(7,1,2,3)(11,13)5-6,8-10

■レース回顧 これぞグランプリホースの貫禄・4角先頭からそのまま圧勝マツリダゴッホ!
■レース解説

 ヨイチサウスがハナを奪う。シルクフェイマス、トウショウナイトが直後に続く。マツリダゴッホも前につける。アドマイヤモナークは後方に控える。シルクフェイマスが1周目スタンドを通過したところでヨイチサウスを交わして先頭に替わり、後続を離しながらの大逃げに入る。隊列は縦長。マツリダゴッホは単独4番手、トウショウナイトは下げて中団付近に構える。アドマイヤモナークは依然として後方集団。シルクフェイマスが後続を引き離して先頭も、コスモバルク、更にはマツリダゴッホが前との差を詰めていく。シルクフェイマスのリードは4コーナーで消滅、マツリダゴッホが早くも先頭で直線に向く。マツリダゴッホが敢然と抜け出してリードを広げていく。2番手争いはコスモバルク、トウショウナイト、ブラックタイドらが横一線で接戦。その間にもマツリダゴッホが差を広げ、ラストは手綱を緩めてゴール。


■レース回顧

 ▲−○−◎で3連複(30%)的中。3週連続で3連複にしておいて助かったソルテ(は6着)。(^-^;)

 何と言うか、実に呆気ない決着。レースがつまらなかった訳ではなく、周りがちょっとだらしなかった。特にアドマイヤモナーク。せめてマツリダゴッホを気にするような乗り方をしてくれよ…。今回これが出来ていたのはトウショウナイトやブラックタイド辺り。コスモバルクはマツリダゴッホのプレッシャーに耐え切れず早仕掛けになっていた。

 日経新春杯でノーマーク単騎の怖さを教えてくれたシルクフェイマスだったが、今回はヨイチサウスにハナを奪われる展開。途中まで抑えていたが、やはり行ってナンボと言わんばかりに途中から強引に先頭を奪いに行った。しかしその後の逃げ方が拙かった。溜めを作らずの無謀な逃げ。隊列が縦長になったのはこれが理由。案の定4コーナーで捕まって沈没。

 マツリダゴッホは中山に来ると実に大人びた競馬をする。今回もそれに違わず、4番手でどっしり構えて4コーナーにかけて動き出す横綱競馬。この間追っ付けるような動作は無し。直後でトウショウナイトやタスカータソルテが全力で追いかけていたのが可哀想に思えた。59kgを背負ってこれなのだから恐ろしい。他の競馬場へ行ってもこの競馬が出来るのなら向かうところ敵無しだが…。

 トウショウナイトはマツリダゴッホの直後につけていつでも追い出す準備が出来ていたのだが、いざ相手が動き出すと四苦八苦。悲しいかな、これが力の差という奴なのだろう。大混戦の2着争いを制したとはいえ空しさが残った。アドマイヤモナークは位置取りが杜撰過ぎ。元々後ろから行く馬とはいえ、何の工夫もない乗り方には不満を覚えた。上がり3ハロン34秒6は最速。次にまた期待、といったところか。

 コスモバルクは多少行きたがっていたが以前の掛かり方を思えばマシ。今回は4コーナーでマツリダゴッホに潰されながらもよく踏ん張った。ブラックタイドも4コーナーでアップアップだったにしては頑張っていた。いずれも勝ち負けには加われなかったものの、持てる力は出し切ったと思う。タスカータソルテは4コーナーを捲って直線で見せ場を作りかけたが、坂に差し掛かったところで失速。これは想定済み。

 マキハタサイボーグは溜めが入らない流れで脚を使ったらしく、4コーナーで逆にポジションを落としていた。力勝負では敵わない。ココナッツパンチはまずまずの手応えを残していながら直線無反応。久々と熱発のダブルパンチは流石に堪えたか。ただ今回はマツリダゴッホが強過ぎで、まともな状態でも勝ち負けは難しかっただろう。


■このレースの展望へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.