HOME > 重賞回顧 > 第17回アーリントンC
第17回アーリントンC(JpnIII) 2008年3月1日(Sat) 阪神芝1,600M 3歳オープン 別定 (混)(特指) |
|||||||||||
着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ☆ | 8 | 12 | ダンツキッスイ | 牡3 | 56.0kg | 藤田伸二 | 1.34.6 | − | 502kg(-2) | 5 |
2 | 4 | 5 | エーシンフォワード | 牡3 | 56.0kg | 福永祐一 | 1.34.9 | 1 3/4 | 470kg(+6) | 9 | |
3 | 3 | 3 | ディープスカイ | 牡3 | 56.0kg | 幸英明 | 1.34.9 | アタマ | 506kg(-10) | 10 | |
4 | 5 | 7 | ノットアローン | 牡3 | 56.0kg | 藤岡佑介 | 1.34.9 | クビ | 476kg(+8) | 8 | |
5 | 1 | 1 | ミッキーチアフル | 牡3 | 56.0kg | 四位洋文 | 1.35.0 | 3/4 | 492kg(-8) | 7 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.8 - 11.0 - 11.4 - 11.5 - 11.7 - 11.7 - 11.3 - 13.2 上がり 4F 47.9 - 3F 36.2 3コーナー 12-7,8(5,6,13)9(1,10)(3,2)11 4コーナー 12=7,13(8,6)9(5,10)(1,3,2)11 |
■レース回顧 なりふり構わずとにかく前へ・生粋の逃げ馬ダンツキッスイ! |
■レース解説 ダンツキッスイがエーシンフォワードを制してハナに立つ。ノットアローン、エーシンフォワードが2番手につける。ドリームガードナーは先を譲って4番手。ポルトフィーノはその外で掛かり気味に追走。ロードニュースターは中団後方につける。ダンツキッスイのリードは3コーナー過ぎから徐々に拡大、単独2番手ノットアローンに10馬身近いリード。ポルトフィーノ、アポロドルチェらが押し上げて後続は一団。直線に向いてもなおダンツキッスイが大きくリード。ノットアローン、ポルトフィーノらが追うも全く捕まる気配無し。ゴール前でようやく内からエーシンフォワード、外からディープスカイらが詰め寄るも、ダンツキッスイが余裕で残る。 ■レース回顧 ハズレ。行きたがってるのに無理矢理押さえ込むって…。大荒れだったし、まあいいか。(-_-) 開催が替わった直後、または開催最終週の芝は特殊で、一般に前者は綺麗な馬場を生かした前残り、後者は荒れていない外を通っての後方一気が決まりやすくなる。競馬というのは様々なリスクの集合体で、それが複雑に絡み合うことで一層難しい推理ゲームになる。今回は2戦連続で逃げ切り勝ちを収めたポルトフィーノを軸に、過去6戦中5戦でハナを奪ったダンツキッスイで穴狙いしたのだが…。 ポルトフィーノ、ダンツキッスイ共に大外枠。内枠各馬の出方が一つのポイントだったが、ダンツキッスイが馬なりで楽にハナを確定。思った以上に速い。首尾良く前に出たドリームガードナーはこれを見て一時退却。で、肝心のポルトフィーノは外で掛かっていた。おいおい、何で押さえ込んでんの?後は縦一列でバラバラとした追走。前に目を遣ると、ダンツキッスイが大逃げの態勢に入っていた。 ダンツキッスイのリードはどんどん開いていった。4コーナーの時点でおよそ10馬身。それでいて持ったまま。もう捕まらんだろ、これは…。ポルトフィーノも3番手まで押し上げたが、これで精一杯。手応え云々以前に前との差が絶望的。2着争いはゴール前でもつれたが、その中にポルトフィーノの姿は無かった。韋駄天、黒貝と騙されて、まーた過剰人気に引っ掛かったよ。懲りないねぇ。 ラップ構成を見る限り、ダンツキッスイは進んで大逃げの形を作った訳では無かった。あくまで自らのスタンスを貫いての逃げ。それに開幕週の絶好馬場が加わればこれはもう鬼に金棒。ラスト1ハロンできっちり脚が上がったものの、それまでに築いたリードが大きかった。『このレースは前走がダートだろうが新馬戦だろうが、前に行きさえすれば通用するようなところがある』とは、展望の中で触れた通り。 エーシンフォワードはダンツキッスイの大逃げを見てこれを追いかけるようなことはせず、4コーナーで動かなかったのが最後の伸びに通じた。終始内を通って距離を稼いでいたのも見逃せない。時計は前走と同じだった。ディープスカイは直線に向いた直後、後方から外へ持ち出す際にロスがありながら2着争いに加わってきた。時計を詰めたのは評価。展開に注文は付くが、追えば伸びる。 ポルトフィーノは結果として押さえ込みが完全な裏目。走破時計1分35秒2は前走より1秒1も速く、この馬としても精一杯走っていた。それでいて全く届かずでは早くも底が見えたという見解で良いのかもしれない。エルフィンSを物差しに時計面で注目したロードニュースターは残念ながら付いて回るだけで終わった。初めて経験する良馬場が開幕週の絶好馬場、更に馬体重12kg減ではどうしようもなかった。 ドリームガードナー、アポロドルチェの重賞連対経験馬は良いところ無く完敗。ドリームガードナーは前走以上に追ってからの反応が鈍く、伸びてはいたがジリっぽかった。アポロドルチェは勝負どころをいい感じで上がって来れたと思いきや、直線で反応無し。初の関西遠征に久々が影響したにしても精彩を欠いたポルトフィーノすら交わせずはちょっと問題あり。 |