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第25回フェブラリーS(GI)
2008年2月24日(Sun) 東京ダート1,600M 4歳以上オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 8 15 ヴァーミリアン 牡6 57.0kg 武豊 1.35.3 520kg(+7) 1
2   5 10 ブルーコンコルド 牡8 57.0kg 幸英明 1.35.6 1 3/4 508kg(+1) 7
3 8 16 ワイルドワンダー 牡6 57.0kg 岩田康誠 1.35.9 2 452kg(+4) 3
4 4 8 ロングプライド 牡4 57.0kg O.ペリエ 1.36.1 1 1/4 516kg(-6) 4
5   6 12 リミットレスビッド 牡9 57.0kg 蛯名正義 1.36.2 1/2 516kg(0) 14
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 10.9 - 11.5 - 11.9 - 12.4 - 12.4 - 11.7 - 12.1
上がり 4F 48.6 - 3F 36.2
3コーナー 11,14,6,10(3,13,15)(2,12,16)(5,8)-9(1,7)
4コーナー 11,14(6,10,13,15)(3,12,16)(5,8)(2,9)7,1

■レース回顧 一頓挫もマイルも関係無し・国内敵無しでさあドバイヘヴァーミリアン!
■レース解説

 ロングプライドが出遅れ。フィールドルージュも躓いて後方から。ヴィクトリーがハナを奪う。デアリングハート、メイショウバトラーがこれに続く。ブルーコンコルドが4番手、ビッググラスを挟んでヴァーミリアンもその外につける。ワイルドワンダーはその直後を追走。ロングプライドは後方3番手、メイショウトウコン、ドラゴンファイヤーが最後方待機。フィールドルージュは大きく離されたところで競走中止。3コーナーを過ぎてビッググラスとヴァーミリアンが徐々に進出。後続がヴィクトリーの直後まで詰め寄って直線に向く。デアリングハートがヴィクトリーを交わして先頭。その外からヴァーミリアンとワイルドワンダーが持ったままで進出。ヴァーミリアンが鞭を放って抜け出す。内からブルーコンコルドが勢い良く迫って単独2番手に上がるも、ヴァーミリアンがリードを保ちながらゴール。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。だからヴァーミリアンは他と違うんだって。…ぶるーこんこるど?(´・ω・`)ショボーン

 フェブラリーSが行われるダート1,600Mはスタート直後に芝の上を走る。前に行く馬はここで行き脚がつくので、スタートに失敗すると後に響いてくる。そんな肝心なスタートでロングプライドはまた立ち遅れてしまった。あーあ。これじゃまた届かんぞ。…ん?もう一頭スタートでしくじった馬がいるぞ。フィールドルージュ?おいおいヨコテン、しっかりしろ!何抑えてんの!

 前に目を移すと、初ダートのヴィクトリーが先頭。ヴァーミリアンは外目の5〜6番手。いい感じ。ワイルドワンダーは少々掛かり気味。岩田騎手が中腰で手綱を抑えていた。メイショウトウコンとドラゴンファイヤーはロングプライドよりも後ろ。ちょっとキビシイね。これで全部か。何か足りんような気が。「フィールドルージュ、競走中止です!」。そうそう、フィールドルージュ。って、アカンやん。

 3コーナーを過ぎたところでヴァーミリアンがビッググラスと共に馬なりで上がっていくのが見えた。前は一団。ヴァーミリアンは直線に向いた時点で先頭近くにいた。ヴィクトリーはお役御免、デアリングハートが先頭。時を同じくしてヴァーミリアンとワイルドワンダーが上がってきた。ここからがヴァーミリアンの真骨頂。一度追い出すとあっという間に2馬身のリード。強過ぎ。

 結局のところ、ヴァーミリアンの川崎記念取り消しによる影響は皆無だった。ちゃんと稽古を積まれていたのだから、割り引く材料などどこにも無かったはず。ディープインパクトが凱旋門賞で薬物違反を犯して失格になった直後のジャパンCで、そのことを根拠に印を落とす予想を目にする機会があったが、今回のケースもそれと同じ。「アイツが飛べば高配当!」というのは希望であって、予想ではない。

 ブルーコンコルドはヴァーミリアンよりもいい脚を使って迫っていったがその差は大きく、単独2着でフィニッシュ。スタートからやけに行きっぷりが良く、ヴァーミリアンより前を走っていたので嫌な予感がしたが…。何はともあれ、マイルで水を得た魚の如き一変。ヴァーミリアンやフィールドルージュの逆転候補に距離巧者のワイルドワンダーを挙げておきながら、何故ブルーコンコルドを抑えてないんだ?

 ワイルドワンダーは内枠を引いた根岸Sこそ馬群の中で折り合っていたが、今回は外に馬を置けない状況で行きたがっていた。ヴァーミリアンの後を追いかけて直線に向き、持ったままでヴァーミリアンに並びかけていったものの、馬体を併せての追い比べで一方的に離されていった。ラストはブルーコンコルドにも交わされた。得意なはずの距離でコンマ6秒差では力負けととられても仕方ない。

 ロングプライドは前走に引き続きここでもまた出遅れ。終始外を通って、直線でも伸びてきているのだがじれったい。とりあえずメイショウトウコンに先着出来たのは収穫。メイショウトウコンは4コーナーまで動けない不器用さが仇となり、中途半端にしか追い上げられなかった。使った脚が平凡だったことからして、調子が戻り切っていなかったのかもしれない。

 デアリングハートはヴィクトリーの直後で上手く脚を溜められた。ヴィクトリーの失速が思った以上に早く、早々と先頭に立たされたのは不運。ちなみに今回がラストランとのこと。お疲れさん。フィールドルージュはスタート直後の芝で脚を引っ掛けて落鉄、その上ハ行では競走中止でも已むを得ない。大事に至らなかったのは不幸中の幸い。

 どうでもいいが、昨年の皐月賞の上位3頭が酷いことになっている。ヴィクトリーは直線に向いたところで急に姿が見えなくなった。結果、ノボトゥルーから6馬身遅れのシンガリ負け。行く気に任せて突っ走るだけではどうしようもない。サンツェッペリンはオープンの白富士Sで惨敗、フサイチホウオーは中山金杯と京都記念を惨敗。いずれも馬に走る気が感じられない。この三羽烏に復活はあるのだろうか。


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