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第13回シルクロードS(GIII) 2008年2月10日(Sun) 京都芝1,200M 4歳以上オープン ハンデ (国際)[指定] |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ▲ | 1 | 1 | ファイングレイン | 牡5 | 56.0kg | 幸英明 | 1.09.1 | − | 500kg(+6) | 3 |
2 | 7 | 13 | コパノフウジン | 牡6 | 54.0kg | 藤岡佑介 | 1.09.3 | 1 1/4 | 476kg(+4) | 11 | |
3 | 8 | 15 | ステキシンスケクン | 牡5 | 56.0kg | 岩田康誠 | 1.09.3 | ハナ | 470kg(+2) | 5 | |
4 | 3 | 5 | リキアイタイカン | 牡10 | 53.0kg | 池添謙一 | 1.09.5 | 1 | 510kg(+8) | 12 | |
5 | 7 | 14 | サイキョウワールド | 牡6 | 54.0kg | 四位洋文 | 1.09.5 | クビ | 472kg(+4) | 9 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:稍重) |
ハロンタイム 12.3 - 10.6 - 10.8 - 11.2 - 11.9 - 12.3 上がり 4F 46.2 - 3F 35.4 3コーナー 12-7,11(4,6,9)10(3,13)(2,15,16)(5,8)(1,14) 4コーナー 12-7(4,6,9,11)(3,10)13(15,16)(2,8,1)(5,14) |
■レース回顧 スプリント界に新たな星・大外一気で貫いたファイングレイン! |
■レース解説 ファイングレインが若干出遅れ。アストンマーチャンがハナを奪う。テイエムノブシオーが2番手、クールシャローン、ペールギュント、アイルラヴァゲインらも続く。コパノフウジンはこれらの直後、ステキシンスケクンは中団馬群の外につける。ファイングレインは最後方から徐々に押し上げていく。アストンマーチャン先頭、テイエムノブシオー2番手、3番手以降横一線の状態のまま直線に向く。アストンマーチャンが後続に2馬身程のリード。テイエムノブシオーがジリジリと差を詰めにかかる。しかし残り200Mを切ったところで様相一変、大外からファイングレインが突き抜けて先頭。馬場の真ん中を通って追い上げたコパノフウジンらの追撃を問題にせず押し切る。 ■レース回顧 ハズレ。誰だ、差しが効き辛くなっている可能性が高いなんてほざいてた奴は!(´・ω・`)ショボーン アストンマーチャンが先手を奪っても、これにちょっかいをかけてくる馬はいなかった。見た目には楽逃げ。4コーナーでも持ったまま。やはりGI馬は違うなぁ。それにしても後続は何やってるんだろう?このままじゃ逃げ切っちゃうよ?直線に向いたところで後続はまだ後ろ。手応えも残っている。一丁上がり、かと思ったのだが…。 アストンマーチャンは前半であれだけ楽をしていたはずなのに、追い出しに入ってから脚の回転が鈍っていた。あ、やばいと思った次の瞬間、外から襲い掛かる後続馬の姿が。つーかファイングレイン、なんちゅー脚を使ってんだ。その脚色に見惚れているうちに、アストンマーチャンは視界から完全に消えていた。 「仕上がりは良かったとおもいます。でも止まってしまいました。息を入れずに走ってしまって……。この馬は速過ぎて、逆に難しいですね」(武豊騎手、ラジオNIKKEI競馬実況HP)。まあこれは改めて聞くまでもないことなのだが…。駆け引きが出来ないようでは先々辛い。この敗戦で高松宮記念での人気落ちは確実。叩き2戦目、注目が薄れても再度沈没するようなら今度こそ終わりだろう。 ファイングレインは1頭だけ半馬身ほど出遅れた。しかしこれが結果的には正解。馬群の後ろを回して大外に進路を採り、鞭を入れて追い出すと凄い勢いで伸びてきた。雪解け後の荒れた馬場で上がり3ハロン34秒0は驚き。前走は最内から縫うようにして伸び、今回は大外一気で問答無用。意外なところからスプリント王候補が出てきた。時計の出る馬場でこの切れ味を見てみたい。 熾烈な2着争いを演じたコパノフウジン、ステキシンスケクンはいずれも馬場の中央から内を通って追い上げてきた。しかもいずれも先行から後方待機へ切り替えた矢先の激走。小倉大賞典のシルクネクサス(後方待機で3着好走)もそうだったが、「押してダメなら引いてみろ」という乗り方は案外有効なんだなぁと思った。アストンマーチャンが後方待機を試したらどうなるんだろう? 小倉大賞典のアサカディフィートの活躍に発奮したという訳でもないのだろうが、ここでも10歳馬リキアイタイカンが4着まで追い上げてきた。以降サイキョウワールド、プリンセスルシータ、テイエムアクション、マルカキセキまで後方待機の馬が上位を独占。先行した馬の中ではペールギュントの9着が最高。ルメール騎手は馬場が悪いのを見越しての先行策だったようだが、これは完全に裏目に出た。 アストンマーチャンの沈没に目を奪われがちだが、アイルラヴァゲインも酷いことになっていた。何と15着。障害帰りのダイワメンフィス(14着)にも負けてしまった。ここまで19戦して掲示板外しが2回(うち1回はダート)の馬がここまで負ける理由が分からない。前述の通り差し優勢決着で、先行していた同馬には辛い展開だったという説明で納得するしかないのだろうか。 差し決着の中で唯一取り残されたアグネスラズベリは今回も馬体重を増やし、過去最高の518kgでの出走。スタートからゴールまでずっと馬場の悪い内を通っていたし、これは度外視で良いだろう。穴で狙ったテイエムアクションは痛恨の24kg増。追い切りでやけに頑張っていたのは絞り切れていなかったからか?パドックでまるまると肥えた馬体を見て泣いた。穴狙いってやっぱり難しい。 |