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第42回小倉大賞典(JpnIII)
2008年2月9日(Sat) 小倉芝1,800M 4歳以上オープン ハンデ (混)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 8 15 アサカディフィート セ10 57.5kg 中舘英二 1.47.7 524kg(+4) 6
2 2 4 マルカシェンク 牡5 57.0kg 福永祐一 1.47.9 1 1/4 508kg(-4) 1
3   7 13 シルクネクサス 牡6 56.0kg 上村洋行 1.47.9 クビ 510kg(0) 7
4   3 6 ワンダースティーヴ 牡4 53.0kg 安藤光彰 1.48.0 クビ 520kg(+4) 9
5 1 1 ニルヴァーナ 牡5 55.0kg 藤岡佑介 1.48.0 クビ 488kg(-4) 2
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:晴)
ハロンタイム 12.2 - 11.4 - 12.2 - 11.9 - 12.1 - 12.0 - 11.8 - 11.9 - 12.2
上がり 4F 47.9 - 3F 35.9
1コーナー (*8,9)6,14(1,7)12(4,16)(10,11,13)5-(2,3,15)
2コーナー (*8,6)9,1(7,14)(5,4,12)16(10,11)13(2,3)15
3コーナー (*8,6)(5,1,4,9,16)(12,7,13)(2,11,14)(3,15)10
4コーナー (*8,6)4(5,1)(12,9,16)13(2,11,7,15)-3-(14,10)

■レース回顧 衰え知らずの10歳馬・普段通りの大外一気で連覇達成アサカディフィート!
■レース解説

 ワンモアチャッターが出遅れ。デンシャミチが好スタートを決めてハナを奪う。ヒシカツリーダーも外から押して前を窺う。ワンダースティーヴ、オースミダイドウ、ピカレスクコートも前に行く。ニルヴァーナはこれらの直後を進む。マルカシェンクは中団から馬群を縫って前へと上がっていく。シルクネクサスは後方2番手、アサカディフィートは最後方待機。デンシャミチのリードは僅か。2番手ワンダースティーヴの直後は一団。4コーナーでマルカシェンクが前に並びかけながら直線に向く。マルカシェンクが先行2頭を交わして先頭。マルカシェンクが内で食い下がるワンダースティーヴを退けながらゴールを目指すところ、外からアサカディフィートが飛んできて瞬時に交わす。


■レース回顧

 タテ目ハズレ。アカン、またタテ目や…。雪に埋もれて氏んでこよう。(-_-)

 アサカディフィートはこの日の誘導馬を務めたメイショウカイドウ(9歳)よりも年上。ジャングルポケットややアグネスタキオン、クロフネらと同期。それぞれ2世が誕生して活躍している(このレースでもアグネスタキオン産駒のロジックと対戦)のだが、アサカディフィートは最初から玉を抜かれているのでその血を残すことが出来ない。だからこそ立派に名を残した。9歳と10歳で連覇達成なんて、もうないでしょ

 オースミダイドウのダッシュは思ったほど良くなく、デンシャミチが代わりに先手を取る展開。ワンダースティーヴも押して強気の先行策。ピカレスクコートも前に出てきた。互いに牽制し合ったのかペースはさほど上がらず、後続は一団となってついてきた。3コーナー手前で馬群は7〜8馬身圏内。4コーナー付近の「アサカディフィートは中団の外まで進出」という実況を聞いて、これは爺さんが勝つなぁと思った。

 アサカディフィートは一団となった馬群の外を勢い良く回って外に振られたものの、前に誰もいない大外を通ってぐんぐん加速。残り100Mで前の馬が浮き足立ったところを綺麗に差し切った。先行馬多数で「差しが向く展開利」にローカル最終週のお約束「大外一気」が加わればこういう結果も十分予測できたのだが…。先行有利(4角進出の器用さ重視)の傾向に拘り過ぎたのは失敗。

 マルカシェンクは中団追走からいつの間にか好位まで押し上げて、直線早々と先頭。抜け出した後も危なげなかったのだが、気付いた時にはアサカディフィートが前に出ていた。これは展開のアヤによる負けと片付けておきたい。先週の京都牝馬Sでは半妹のザレマが惜しい2着。イマイチ主役になりきれない兄妹である。

 シルクネクサスは後方待機策を採ってきた。アサカディフィートと大して変わらない位置から先に動き、アサカディフィートと同じく大外を捲って進出。最後方から一番外を回したアサカディフィートと比較するとこれでも堅実な乗られ方。上村騎手の思い切りが生んだ好走だった。今週の追い切りで追ってから左右に大きくブレていたように、まだ良化の余地がありそう。

 ニルヴァーナは一言で表すと力負け。直線でワンダースティーヴとマルカシェンクの間を突いて上がって来れなかった辺りに重賞の壁を感じた。最後までタレずに頑張っていたのだが、それも大外から突っ込んできたアサカディフィートらの勢いの前にかき消された。この馬にはラジオたんぱ杯2歳S(7着)、小倉記念(4着)、今回と三度も期待を裏切られた。

 マイネルフォーグ、フィールドベアーの2頭はゴール間際でマルカシェンクとシルクネクサスの幅寄せで進路が狭くなる不利を受けていた。ただこの不利が無くても前3頭を交わせていたかと言われれば微妙で、せいぜいワンダースティーヴに並びかけられたかどうかというところ。ニルヴァーナの5着よりは価値があるかもしれない。

 ここからは余談。今回の展望で初めて『シューティングスター』(☆印)を使ってみた。今まで印4つの予想構築に慣れ過ぎていたので、もう1頭狙いに含めることについて物凄く違和感があった。「買い目が増えると儲けが減ってしまう」という考えが根底にあるからなのだろうが、大穴をブチ当てることが出来れば一発で元が獲れる。今後もめげずに穴馬探しにトライしたい。


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