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第27回ジャパンカップ(GI) 2007年11月25日(Sun) 東京芝2,400M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | 2 | 4 | アドマイヤムーン | 牡4 | 57.0kg | 岩田康誠 | 2.24.7 | − | 480kg(+8) | 5 | |
2 | 1 | 2 | ポップロック | 牡6 | 57.0kg | O.ペリエ | 2.24.7 | アタマ | 502kg(+6) | 4 | |
3 | ◎ | 5 | 10 | メイショウサムソン | 牡4 | 57.0kg | 武豊 | 2.24.7 | クビ | 518kg(0) | 1 |
4 | ▲ | 6 | 11 | ウオッカ | 牝3 | 53.0kg | 四位洋文 | 2.24.9 | 1 | 488kg(-4) | 2 |
5 | 8 | 18 | デルタブルース | 牡6 | 57.0kg | 川田将雅 | 2.25.1 | 1 1/4 | 526kg(+2) | 14 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.9 - 10.7 - 12.0 - 12.3 - 12.2 - 12.7 - 12.8 - 12.6 - 12.2 - 11.3 - 11.1 - 11.9 上がり 4F 46.5 - 3F 34.3 1コーナー 5,3(2,12)4(8,18)13(10,17)14(6,9,15)16(1,7,11) 2コーナー 5,3(2,12)-(4,18)8,13,10,17,6(14,15)(9,16)-(1,7,11) 3コーナー 5,3,12,2,18(4,8,13)10(9,6,17)(1,7,15)(14,16)11 4コーナー 5(3,12)(4,2,8,18,13,10)9(1,7,6,17)(11,14,15,16) |
■レース回顧 世界に轟く月の名声・最内押し切りアドマイヤムーン! |
■レース解説 フサイチパンドラが行きかけるも、内からチョウサンがハナを奪う。コスモバルク、ポップロックも差がなく続く。アドマイヤムーン、デルタブルースも前につける。メイショウサムソンは中団待機。ドリームパスポート、インティライミは後方馬群の中を進む。ウオッカは最後方待機。チョウサン先頭、コスモバルク2番手のまま3コーナーを通過。メイショウサムソンが外を回して徐々に進出。チョウサン先頭、2番手以降が固まった状態で直線に向く。馬場の真ん中からフサイチパンドラ、外からメイショウサムソンが進出。続いて最内からアドマイヤムーン、横一線の叩き合いからポップロックも進出。アドマイヤムーンが完全に抜け出し、ポップロック、メイショウサムソンの追撃を何とか振り切る。 ■レース回顧 ハズレ。意外な馬が先頭で流れが落ち着いちゃった。サムソン後ろからじゃキツイな…。(´・ω・`) いやぁ、アレですよアレ。逃げ馬いないってやつですよ。フサイチパンドラやコスモバルクも出来れば番手に控えたいクチだし、何が逃げるのかと思ったらチョウサンって。テイエムオペラオーが勝った7年前のジャパンカップでもステイゴールドがよもやの逃げを打って驚いた記憶があるけど…。で、普段逃げたことがない馬がハナを奪うとどうなるか。 1,000M通過60秒1。なんだ普通じゃん、と思うなかれ。ここからが遅い。6ハロン目から12秒8−12秒6−12秒2と刻んで、1,600M通過が1分37秒7。その分上がりは速くて、上がり3ハロンは34秒3。今年のダービーと同じような直線だけの競馬。では直線だけの競馬を勝ち抜くにはどうすればいいか?極限の瞬発力でブッコ抜く?うーん、言いたいことは分かる。出来るだけ前につける?多分それが正解。 天皇賞秋はメイショウサムソンが内枠で、アドマイヤムーンとポップロックは外枠だった。今回はポップロックとアドマイヤムーンが内枠を引き、メイショウサムソンはこれらの外の枠に入った。競馬ってのは本当に些細なことで状況が変わるもので、今回はアドマイヤムーンとポップロックがすんなり前に行って、メイショウサムソンが後方からの競馬になった。まあ後方と言っても許容出来る位置だったが。 アドマイヤムーンは内枠を生かした先行策に加え、思わぬスローペースの恩恵に与ったところが大きい。使った脚はポップロックやメイショウサムソンと同じ。前にいたから勝てたというのが正直な感想。ポップロックも同じなのだが、4コーナーの位置取りがどっちつかずで、結局馬群の中に突っ込んでいった分届かなかった。トップスピードに乗るまで時間が掛かるので、やはり距離は長いほうがいい。 メイショウサムソンにとっては最も避けたい流れで、勝ち負けした2頭の後ろから行く展開も重なって国内最強の座から引き摺り降ろされてしまった。追えば確実に伸びるのだが、切れ味が無い。武豊騎手はメイショウサムソンをサンデーサイレンス産駒のように考えていたのだろうか。 インティライミは直線に向いてすぐにメイショウサムソンに標準を定めながら、そこから一方的に離されていった。残念ながら力が足りなさ過ぎた。ドリームパスポートは直線でどこを走っているかすら分からなかった。ポン駆け利くとはいっても、GIの中のGI・ジャパンカップはそんなに甘くはないよな…。 逃げたチョウサンが6着、瞬発力勝負で用無しのはずのデルタブルースが5着に残る前残り決着で、唯一最後方から突っ込んできたウオッカはやっぱり凄い。四位騎手が言うように2番人気に支持されて馬券に絡めなかったのだから手放しに褒める訳にはいかないのだが、今後に期待せずにはいられない。 |