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第12回秋華賞(JpnI)
2007年10月14日(Sun) 京都芝2,000M 3歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 7 13 ダイワスカーレット 牝3 55.0kg 安藤勝己 1.59.1 484kg(-6) 2
2   8 17 レインダンス 牝3 55.0kg 武幸四郎 1.59.3 1 1/4 486kg(+6) 7
3 8 16 ウオッカ 牝3 55.0kg 四位洋文 1.59.3 クビ 492kg(+8) 1
4 6 11 ベッラレイア 牝3 55.0kg 武豊 1.59.6 1 3/4 460kg(-2) 3
5   3 5 ラブカーナ 牝3 55.0kg 吉田隼人 1.59.6 クビ 442kg(+6) 6
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.3 - 10.4 - 11.5 - 12.2 - 12.8 - 13.6 - 12.4 - 11.3 - 11.1 - 11.5
上がり 4F 46.3 - 3F 33.9
1コーナー (1,*13)-4-(5,12)-3-17-2(6,18)7(10,8,9)16(11,14)15
2コーナー 1-13-4-(5,12)-3,17-2-18,6,7(10,9)8,16-(11,14)15
3コーナー 1,13,4(5,12,17)(3,2)6(10,18)(7,16)(8,9)-14,11,15
4コーナー 13,4,1(5,12,17)(3,6,2)(10,18)(7,16)(8,9)14(15,11)

■レース回顧 レース運びに一分の隙無し・堂々の二冠達成ダイワスカーレット!
■レース解説

 ハロースピードが出遅れ。ダイワスカーレットが先手を窺うも、最内からヒシアスペンが譲らずハナを奪う。ダイワスカーレットは引いて単独2番手。以下ザレマ、ホクレレとラブカーナが離れて追走。レインダンスは中団より前を進む。ローブデコルテとピンクカメオは中団、ウオッカは後方外から徐々に押し上げていく。ベッラレイアは後方2番手の内で待機。3コーナーを過ぎたところでダイワスカーレットが早くもヒシアスペンを交わして先頭。直後もごった返しながら直線に向く。ダイワスカーレットが先頭、続いてレインダンス、ウオッカが追い上げに入る。4番手以降は離れて3頭の争い。逃げ込みを図るダイワスカーレットにレインダンス、ウオッカが懸命に追い上げるも、ダイワスカーレットがリードを保ちながら押し切る。


■レース回顧

 ハズレ。ダイワスカーレットが美味しいところを全部持っていきましたな。(-_-)

 ダイワスカーレットは前走にも増して行く気満々。ヒシアスペンがハナを主張すると、すかさず手綱を引いて2番手に落ち着いた。後続はダイワスカーレットを交えた先行争いをみて折り合いに専念。向こう正面で流れが落ち着き、気付くと完全な縦長。ウオッカはともかく、ベッラレイアは後ろから2頭目。

 ダイワスカーレットが4コーナー手前でヒシアスペンを交わして堂々先頭。後続の動きが分からない状態でこの仕掛けは早いと思った。しかしよく見るとダイワスカーレットは持ったままで、手綱を抑えてスパートの機会を窺っている状態。この時ウオッカは大外を回して追い上げている最中、ベッラレイアに至っては馬群に行く手を阻まれて最後方。勝敗はこの時点で既に決していた。

 ラップ構成は「速−遅−速」。序盤の先行争いと中盤の中弛みで縦長、後続が追い上げる終盤で加速。ダイワスカーレットは自ら後続の目標に名乗り出た一方、しっかりと勝ちパターンを構築していた。他の17頭はダイワスカーレットの掌で踊っていただけ。結局、今年の秋華賞はダイワスカーレットの「一強」だった。ちなみにこの秋華賞、5年連続で2番人気馬が勝利している。

 ダイワスカーレットが完全に抜け出した後、2番手に姿を現したのはレインダンスだった。他の有力どころよりも前につけて4コーナーで外に振られなかった分、一足早く抜け出すことに成功。ウオッカに迫られても決して抜かせなかった。それにしてもローズSで上位とそれほど差が無かったにしては、オッズにかなりの開きが出たのは盲点。こういうところに気付いて拾えるようになりたい。

 ウオッカは手綱を抑えて折り合いに専念した結果、自然と後方からの競馬になった。勝負どころの追い上げも遅く、ダイワスカーレットはおろかレインダンスをも捉え損なったのは痛恨。慎重に慎重を重ねて自滅した感がある。ベッラレイアはダイワスカーレットの術中にまんまと嵌め込まれての完敗。上がり3ハロン最速(32秒9)の脚を繰り出したといえど、勝ち負けに加われなければ何の意味もない。


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