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第55回府中牝馬S(GIII)
2007年10月14日(Sun) 東京芝1,800M 3歳以上オープン 別定 (牝)(国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 4 8 デアリングハート 牝5 55.0kg 藤田伸二 1.45.4 428kg(-8) 4
2 8 15 アサヒライジング 牝4 55.0kg 北村宏司 1.45.7 1 3/4 514kg(-4) 1
3   1 1 アドマイヤキッス 牝4 55.0kg 岩田康誠 1.45.8 3/4 444kg(+4) 2
4 4 7 ディアデラノビア 牝5 55.0kg 横山典弘 1.45.9 1/2 434kg(計不) 3
5   6 11 タイキマドレーヌ 牝4 55.0kg 小牧太 1.45.9 クビ 442kg(-6) 5
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.8 - 10.9 - 11.4 - 12.2 - 12.0 - 11.8 - 11.2 - 11.2 - 11.9
上がり 4F 46.1 - 3F 34.3
2コーナー (5,*12)15,8,3(7,11)(1,6,14,16)(10,13)(4,9)-2
3コーナー 12(5,15)-8,3(11,14)(7,16)(1,6)13(4,10)9,2
4コーナー 12(5,15)(3,8)(7,11,14)(1,6,16)(4,13)(10,2)9

■レース回顧 徹底マークで押し切り阻止・連覇達成デアリングハート!
■レース解説

 ヤマニンメルベイユが押し出されるようにして前へ。そこへ外からユキノマーメイドが交わしてハナに立つ。アサヒライジングも外から押し上げて3番手につける。デアリングハートはこの直後。ディアデラノビア、アドマイヤキッスは中団の前を進む。ヤマニンアラバスタは最後方待機。3コーナーを過ぎ、ヤマニンメルベイユとアサヒライジングが並んで前に並びかけていく。デアリングハートがこれらの直後まで接近して直線に向く。アサヒライジングがユキノマーメイドを交わして先頭に立つ。そこへ外からデアリングハートが徐々に接近。デアリングハートが残り100Mでアサヒライジングを交わし、リードを広げながらゴール。


■レース回顧

 ハズレ。だから勝ちを意識しちゃダメなんだって…。抑えの3連複も撃沈。(ノ∀`)アチャー

 蓋を開けてみれば週半ばの傾向分析で挙げた2頭のワンツー。色気を出してディアデラノビアを軸にして3連複で保険までかけたのに、前走本命・今回無印のアドマイヤキッスに差されてアウト。自分事で何だが、マジで一遍氏ななきゃイカンな〜と思った。

 とまあ戯言はこの位にしてレース回顧。ユキノマーメイドがハナを主張したものの、これに競り合う馬はおらず概ね平均ペースで推移。アサヒライジングは3番手、アドマイヤキッスやディアデラノビアは前過ぎず後ろ過ぎずの位置。ヤマニンアラバスタは出負けして最後方。これでは幾らなんでも厳しい。

 アサヒライジングが持ったままで外を回し、直線半ばで追い出しを開始。しかし一気に突き放す脚は持ち合わせていない。前走はこの状態でゴールまで粘り込めたが、東京の直線は長い。内からやってきたディアデラノビアの追撃は何とか退けたものの、外からやってきたデアリングハートに対しては無抵抗だった。渋太さと淡白さが同居。今回のアサヒライジングの走りにはそれが良く現れていた。

 アサヒライジングは捕まえるまでが一苦労だが、一度捕まえてしまえば脆い。デアリングハートはアサヒライジングを視界に収めた追走が見事に嵌った。ゴール前だけで2馬身近く離した内容は好感。高速馬場の影響とはいえ、勝ち時計は昨年より2秒1も上回った。昨年はここを勝った後、マイルCSに臨んで完敗。エリザベス女王杯では距離が長い。次はどこを使うのだろうか。

 問題は3着争い。ディアデラノビアは4コーナーでこっそりと内に入れ、アサヒライジングが先頭に立ったのを見届けてからスパート。一旦はアサヒライジングに半馬身まで迫ったのだがここでガス欠。ヨコテンの追い出すタイミングは悪くなかった。悪くなかったが、勝ちを意識すると崩れるディアデラノビアの悪いところが出てしまった。ギリギリまで溜めて一気に解放、というのを期待していたのだが…。

 アドマイヤキッスはディアデラノビアよりも早く仕掛けながらもラストで逆転に成功。ただこれは夏に一回使った馬と海外帰り&休み明けだった馬との差だろう。GIに行くと空気になってしまう馬だけに、速い上がりを繰り出しての3着も喜んでいいのかどうか分からない。


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