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第58回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)
2006年12月3日(Sun) 阪神芝1,600M 2歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   1 2 ウオッカ 牝2 54.0kg 四位洋文 1.33.1 482kg(-10) 4
2 5 9 アストンマーチャン 牝2 54.0kg 武豊 1.33.1 クビ 460kg(0) 1
3   2 3 ルミナスハーバー 牝2 54.0kg 小牧太 1.33.7 3 1/2 450kg(-6) 2
4   8 17 ローブデコルテ 牝2 54.0kg 福永祐一 1.33.8 クビ 456kg(0) 6
5 8 16 イクスキューズ 牝2 54.0kg 藤田伸二 1.33.8 ハナ 436kg(-6) 5
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.2 - 10.7 - 11.5 - 11.9 - 12.0 - 11.7 - 11.2 - 11.9
上がり 4F 46.8 - 3F 34.8
3コーナー (*3,11)(9,12,13)(2,4,10,15)(16,5,7)(1,17)14(6,8)18
4コーナー (*3,11)(9,12,13)(2,10,15)(16,4,7)17(1,5,18)8(6,14)

■レース回顧 急坂迎えて形勢逆転・力強い伸びで快速封じたウオッカ!
■レース解説

 ルミナスハーバー、アストンマーチャンが出を窺う。ウオッカ、ホットファッションなども好位の一角につける。馬群は一団。3コーナーカーブでルミナスハーバーが先頭、メジロアダーラが2番手。アストンマーチャンはバクシンヒロイン、クラウンプリンセスと並んで内の3番手。各馬固まったまま直線に向く。ルミナスハーバーが逃げ込みを図るところへ内からアストンマーチャンが交わして先頭に替わる。3番手以降からはクラウンプリンセス、イクスキューズ、更には大外からウオッカが追い上げる。ウオッカの脚色が良く、ゴール手前でアストンマーチャンを競り落とす。


■レース回顧

 ハズレ。アストンマーチャン、ラストは普通の馬になっちゃった。(´・ω・`)

 スタートしてから間もなく、武豊騎手は各馬の出方を探るべくしきりに左右を見ていた。アストンマーチャンは首を上げたりフラついたりと前に行きたくて仕方のない様子。ルミナスハーバーが押し出されるようにして先頭に立つと、武豊騎手はこの直後へとアストンマーチャンを誘導。これでようやく落ち着いた。

 アストンマーチャンは直線でルミナスハーバーを内から交わし、残り400Mを残して先頭に立った。ピッチ走法は今回も健在。ルミナスハーバーとの差はみるみる広がっていく。しかし残り200Mを切ったところで俄かに脚捌きがバラつき始めた。懸命に粘り込むアストンマーチャンに外からウオッカが襲い掛かる光景はいつぞやのラインクラフトとエアメサイアを見ているようだった。

 ウオッカはアストンマーチャンの直後から4コーナーで外に持ち出しての進出。メジロアダーラとクラウンプリンセスの間から抜けようとしたところ上手くいかず、クラウンプリンセスの後ろから大外へ回して追い上げてきた。アストンマーチャンが坂を迎えて脚色が鈍り始めたのとは対照的に、ウオッカは坂を迎えて俄然加速。今回ばかりはウオッカの完勝だった。

 アストンマーチャンの後ろは3馬身半開いており、一応マイルでも問題ないことが分かった。仕掛けどころを修正すれば来春の桜花賞でリベンジ可能だろう。ルミナスハーバーはデビュー以来の馬体減が止まらず、直線で加速するところまではいかなかった。イクスキューズは差しに転じたが他と埋没。馬群の内につけたことで折り合いはついていた。

 ハロースピードは今回も出負けして後方から。直線に向いたところでハギノルチェーレより後ろではまず届かない。ピンクカメオも3コーナーで後ろに置かれてしまったのが最後まで響いた。前につけた馬が速い上がりを繰り出すのだから、後ろから行く馬はたまったものではない。

 ローブデコルテは不本意の後方待機策。向こう正面からの発走でスタート直後のゴチャつきこそ解消されたものの、インを採った馬が最初のコーナーで主導権を握ることが出来るのは以前と変わらない。「コースが替わっても内枠有利は変わりません。今日は外枠だった分負けた感じです」という福永騎手のコメントはあながち負け惜しみではないと思う。


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