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第51回京成杯オータムハンデ(GIII)
2006年9月10日(Sun) 中山芝1,600M 3歳以上オープン ハンデ (国際)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   4 8 ステキシンスケクン 牡3 54.0kg 後藤浩輝 1.32.0 456kg(-2) 10
2 3 6 カンファーベスト 牡7 57.0kg 江田照男 1.32.0 ハナ 478kg(+12) 6
3   7 14 マイネルスケルツィ 牡3 54.0kg 柴田善臣 1.32.3 1 3/4 506kg(+6) 2
4   1 1 ローエングリン 牡7 58.0kg 田中勝春 1.32.3 ハナ 494kg(+2) 3
5   5 10 マイネルモルゲン 牡6 57.5kg 吉田隼人 1.32.3 クビ 474kg(-2) 9
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 11.1 - 10.8 - 11.0 - 11.4 - 11.8 - 11.6 - 11.9
上がり 4F 46.7 - 3F 35.3
2コーナー 8,14(4,7,11,12,15)(2,10)(6,13)(1,3,5)9
3コーナー 8,14(4,7,12)(11,15)(10,13)(2,6)(3,5)(1,9)
4コーナー (*8,14)(4,7)(10,11)(2,6,13,12)(5,15)(3,9)1

■レース回顧 開幕週の先頭だけは譲れない・快速時計で逃げ切ったステキシンスケクン!
■レース解説

 ステキシンスケクンがハナを奪う。2番手以降はごった返してマイネルスケルツィ、ワディラム辺りが前に出る。インセンティブガイは好位集団の中、ペールギュントは中団の外を追走。カンファーベスト、フォーカルポイントは中団やや後方、ローエングリン、マイネルハーティーは後方待機。いつも通り最後方を進む。ステキシンスケクンが先頭で3コーナーを通過。マイネルスケルツィが2番手でこれをがっちりマーク。馬群が固まりながら直線に向く。ステキシンスケクンが先頭をキープ、マイネルスケルツィとマイネサマンサがこれを追う。マイネサマンサが脱落するもステキシンスケクン、マイネルスケルツィは止まらない。カンファーベストが馬群を割って一気に強襲をかけるも、ステキシンスケクンが僅かに凌ぎ切る。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。やっぱり開幕週は前だなぁ。休み明け軽視は正解だったが…。(-_-)

 ステキシンスケクンがスタート直後の先行争いを楽々制した上で後続に2〜3馬身のリード。こりゃマズいという感じでマイネルスケルツィとワディラムが直後まで押し上げていった。3コーナーを過ぎてもステキンスケクンは楽な手応え。マイネルスケルツィも持ったままで応酬。ワディラムはこの2頭の迫力に押されたのか、間もなく脱落した。

 逃げるステキシンスケクン、追いかけるマイネルスケルツィの脚色は同等。後ろからも追ってきているのだが、それ以上に前の手応えが楽だった。この2頭の行った行ったかと思われた矢先、カンファーベストが猛然と迫ってきた。鬼の形相でマイネルスケルツィを交わし、ステキシンスケクンに体当たりを食らわしかねない勢いで突っ込んできたが、ハナ差だけ捉え損なった。

 ステキシンスケクンは結局のところ、アイビスサマーダッシュを叩き台に使ったのが今回の先手奪取に繋がったのだと思う。1,000M通過56秒7というハイペースで持ったままというのは速さの絶対値が違わないと出来ない芸当。1週前に栗東坂路4F50秒9という猛稽古を積んでいたのはレースの後に知った。

 カンファーベストは位置取りが後ろで、馬群を捌くのに苦労していた。内に出来た僅かな隙間を突いて鞭を入れてからはまさに電光石火。勢いのあまりゴール前で内側にヨレてマイネルスケルツィの前をカットしてしまったが、幸いにしてお咎め無し(過怠金10万円は科されたが)。首を上下に振って懸命に走る様子を見る限り、完全復活とみて良い。

 マイネルスケルツィは最初からステキシンスケクンをマークしながら最後までタレなかった点を評価しておきたい。それにしても休み明けで通用しかけたというのは意外だった。ローエングリンは今回も後方待機。この馬やハーツクライ(昨年の有馬記念で逃げ切り)を見ていると、脚質って一体何なんだと思えてくる

 ペールギュントとマイネルハーティーはこの時計で差して来いというほうが無理。幾らデキが良くても、幾らハイペースでも、コイツらの場合は前が止まってくれない限りは出番が無い。ワディラムは付いていくだけで精一杯といった内容で、前走に引き続き重賞では力不足を思わせた。

 インセンティブガイは直線で前を追っているうちに手応えが無くなって後退。フォーカルポイントはどこを走っているのかすら分からなかった。このレースではまず休み明けの人気馬を疑うことから始めたほうが良い


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