HOME > 重賞回顧 > 第26回小倉2歳S

第26回小倉2歳S(GIII)
2006年9月3日(Sun) 小倉芝1,200M 2歳オープン 馬齢 (混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 7 12 アストンマーチャン 牝2 54.0kg 鮫島良太 1.08.4 466kg(-2) 3
2   3 4 ニシノマオ 牝2 54.0kg 野元昭嘉 1.08.8 2 1/2 470kg(+6) 5
3   1 1 スーサンライダー 牡2 54.0kg 和田竜二 1.09.0 1 1/4 472kg(0) 4
4 8 14 エーシンウェーブス 牝2 54.0kg 渡辺薫彦 1.09.7 4 474kg(+2) 8
5 5 8 ストラテジー 牝2 54.0kg 太宰啓介 1.09.9 1 1/4 474kg(+6) 2
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 11.5 - 10.1 - 10.9 - 11.4 - 11.6 - 12.9
上がり 4F 46.8 - 3F 35.9
3コーナー (*8,12)(1,13)4(2,3)9,6,10(11,5,14)7
4コーナー (8,*12)1-4-(2,14,13)(6,3,10,9)-(11,5)7

■レース回顧 直線向いて早くも独走・速さの化身アストンマーチャン!
■レース解説

 ストラテジーがハナを主張。アストンマーチャンが直後をマーク。コウセイカズコ、ニシノマオ、スーサンライダーも前につける。アーバンストリートが最内から追い上げていく。シルバーストーンは馬群後方でいきなり鞭が入る。エーシンウェーブスは後方から徐々に上がっていく。ストラテジーとアストンマーチャンが殆ど並んだ状態で直線に向く。アストンマーチャンが早くも先頭。ストラテジーはインコースで粘り込みを図る。3番手からスーサンライダーがアストンマーチャンを追いかけ、ストラテジーを交わして2番手に上がる。しかしその間にもアストンマーチャンが着差を広げて独走。必死に追いかけるスーサンライダーにニシノマオが追いついて2番手に替わるも、アストンマーチャンは前方で楽々ゴール。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。アストンマーチャンの相手が皆目分かりませんでした。じゃあ単勝買えよ…。(^-^;)

 直線走路の傷みはそこそこだったにせよ、向こう正面から3〜4コーナーにかけては荒れ放題。勝負どころでは砂埃が舞い、まるでダートのようだった。しかし開催後期にかけて外伸びが確認された新潟とは違い、馬場差を意識して外を回す馬はみられなかった。

 注目の先行争いはストラテジーであっさり決着。しかしテン3ハロン32秒5は過去10年でも最速の超ハイペース。戦略(strategy)も何もあったものではない。ただこれに涼しい顔で楽々付いていった化け物がいた。アストンマーチャンである。

 アストンマーチャンは4コーナーでストラテジーの手が動き出しても知らんぷり。直線に向いたところで自然と前に出ていた。後は独走。得意のピッチ走法を披露するまでもなかった。小倉2歳Sの勝ち馬はここを勝ってから行方不明というケースが多いが、同馬には当てはまらないだろう。マイルもこなせなくはないが、素軽さを生かすにはこれ位の距離がベスト。ダートは鬼かもしれない。

 アストンマーチャンとストラテジーの直後につけていたニシノマオとスーサンライダーがそれぞれ2着、3着。アストンマーチャンを捉えに行ったスーサンライダーが先にバテてしまい、後から追ってきたニシノマオが漁夫の利を得る形。着差がバラけたのはそのままアストンマーチャンの強さを物語っているのではないだろうか。

 エーシンウェーブスは馬群を縫っての追い上げも実らなかった。このペースで前につけた馬が止まってくれないのではお手上げ。ストラテジーはアストンマーチャンの余裕の手応えに押し潰されたような格好。新馬戦はあそこから伸びてきたのだが、今回ばかりは相手が悪過ぎた。

 シルバーストーンはいきなり追っ付け通し。あまりの手応えの悪さに鞭まで入っていた。それでも周りの馬は馬なりでシルバーストーンを追い抜いていった。これには酷いを通り越して笑えた。このレースに関しては、連勝したから強いという考えは捨てたほうが良い。むしろ連勝したことでお釣りが無くなったと取れば今回のような悲劇は回避できるはず。


■このレースの展望へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.