HOME > 重賞回顧 > 第41回テレビ西日本賞北九州記念
第41回テレビ西日本賞北九州記念(GIII) 2006年8月13日(Sun) 小倉芝1,200M 3歳以上オープン ハンデ (混)(特指) |
|||||||||||
着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | 2 | 2 | コスモフォーチュン | 牝4 | 52.0kg | 角田晃一 | 1.08.0 | − | 476kg(+6) | 11 | |
2 | ◎ | 5 | 8 | ゴールデンキャスト | 牡6 | 58.0kg | 小牧太 | 1.08.3 | 1 3/4 | 478kg(-4) | 4 |
3 | ▲ | 6 | 10 | ホーマンテキーラ | 牡4 | 56.0kg | 佐藤哲三 | 1.08.3 | クビ | 536kg(-6) | 2 |
4 | 7 | 12 | タマモホットプレイ | 牡5 | 57.0kg | 渡辺薫彦 | 1.08.3 | アタマ | 474kg(0) | 9 | |
5 | 4 | 5 | リミットレスビッド | 牡7 | 58.0kg | 川田将雅 | 1.08.4 | 3/4 | 490kg(-4) | 5 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.2 - 10.9 - 11.3 - 11.8 - 12.0 - 12.2 - 12.3 - 11.9 - 12.1 上がり 4F 46.0 - 3F 35.1 3コーナー 1,2,10(3,5,6,11)4(8,9)(12,13)(7,14) 4コーナー 2,1,10(3,5,6)(4,8,11,9)(12,13)7,14 |
■レース回顧 日替わりヒロイン続々登場・盛夏の小倉で単騎爆走コスモフォーチュン! |
■レース解説 内からコスモフォーチュン、次いでサチノスイーティーがダッシュを効かせて前に出る。ローランジェネルー、ホーマンテキーラが少し離れて3番手を追走。その直後にリミットレスビッド、マルカキセキがつける。そこから間隔が開いてゴールデンキャストが追走。前2頭が後続にリードを保ったまま4コーナーをカーブ。後続各馬が大外を回して直線に向く。インコースを通ったコスモフォーチュンが俄かに独走態勢に入る。サチノスイーティーは一杯、替わってホーマンテキーラが2番手に上がる。後方からはゴールデンキャストらが末脚を伸ばしてくるも、コスモフォーチュンがリードを生かして押し切る。 ■レース回顧 紐抜けハズレ。サマースプリントシリーズ、ちょいと難しすぎやしませんか。・゚・(ノД`)・゚・ レース展望を作成するに当たり、まずは出走馬全てについてコメントを付していく。これをきちんとやっておけばレース後の検証に役立つ。勝ち馬に対してどのような評価をしていたのかというのは、レース後のささやかな楽しみでもある。 コスモフォーチュンに対しては「前走はアイビスSDより速い。テンの速さ生かしたい。」と付していた。アイビスサマーダッシュの前日、しかも重馬場にも関わらず、アイビスサマーダッシュよりコンマ3秒速い勝ち時計。クラスが違うと言われればそれまでだが、アイビスサマーダッシュ自体レベルが低いレースだと捉えていたので、こんなに人気が無いなら美味しいなとは思った。しかし結局買えなかった。外れてばかりなのでどうしても手堅くなってしまう。 コスモフォーチュンが楽に先手を採り、サチノスイーティーが追いかける展開。道中はこの2頭が並んでいたが、レースの主導権はコスモフォーチュンが握っていた。そしてコスモフォーチュンは直線に向くところで迷わずインを選択。後続が軒並み外を回したこともあり、一気に独走態勢を築くことに成功。ただゴール前で接近を許していた辺りからして力で捻じ伏せたという印象は無く、内が荒れてきた小倉の馬場を逆手に取った小技の勝利だったと思う。 サチノスイーティーはコスモフォーチュンと競り合っているうちに消耗、4コーナーで外へ膨らんでいった。この辺りは鞍上の差が出たと思う。前述したことを繰り返すが、今年のアイビスサマーダッシュは出走メンバー、決着時計共に過去最低レベルだった。少なくともこの人気では買えない。 ホーマンテキーラはサチノスイーティーの失速と入れ替わる形で2番手に浮上。まだ太め残りで、ここを使ったことによる上積みを期待したい。ゴールデンキャストは予想に反して中団待機。ほぼ無策のまま外を回していたのは不満が残った。ホーマンテキーラ辺りの積極的な位置取りが欲しかった。ゴール前はゴールデンキャストの他にタマモホットプレイの急追も目立った。 マルカキセキは「だらしない」の一言。4コーナーで並んでいたリミットレスビッドですら一杯一杯の手応えながらも5着に持ってきた。前走・北九州短距離Sでゴールデンキャストに負けているにも関わらず1番人気。ゴールデンキャストは4番人気。「叩き2戦目だから今度は逆転できる」という先入観がパラドックスを生んだ好例。経験則上、このテのパターンは人気薄の先着馬から入ったほうが美味しい。 穴で狙ったケイエスストロングはシンガリ負け。同馬は前々走でコスモフォーチュンに完敗、その後小倉に転戦して勝利。ならば連闘使いの同馬を狙うよりはコスモフォーチュンを狙ったほうが良かったんじゃないかということはレース後に気付いた。これは前述の人気薄の先着馬から入ったほうが美味しいというパラドックス理論にも通じる。 |