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第1回夕刊フジ賞オーシャンS(GIII)
2006年3月4日(Sat) 中山芝1,200M 4歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   3 5 ネイティヴハート 牡8 56.0kg 内田博幸 1.08.6 494kg(-2) 14
2   1 1 コパノフウジン 牡4 56.0kg 佐藤哲三 1.08.8 1 466kg(-8) 6
3 6 12 シンボリグラン 牡4 58.0kg M.デムーロ 1.08.8 アタマ 528kg(0) 1
4   4 7 アイルラヴァゲイン 牡4 56.0kg 横山典弘 1.08.9 1/2 510kg(+2) 2
5   1 2 ギャラントアロー 牡6 57.0kg 大西直宏 1.08.9 アタマ 504kg(-8) 7
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:稍重)
ハロンタイム 12.1 - 10.4 - 10.8 - 11.3 - 11.3 - 12.7
上がり 4F 46.1 - 3F 35.3
3コーナー (*2,4,7)(1,10,16)8(3,6,9,11)5,13(14,15)12
4コーナー 2(1,4,7)(10,16)(6,11)(3,8)(5,9,13)(12,14)15

■レース回顧 6年越しの願いが叶った重賞制覇・脅威の末脚炸裂ネイティヴハート!
■レース解説

 ギャラントアローが先手を主張。コパノフウジンは若干立ち遅れて2番手集団の一角に留まる。スパイン、シーイズトウショウも前につける。これらの直後にアイルラヴァゲイン、ディープサマーらが続く。マイネルアルビオンは中団の外を追走。ネイティヴハートはその内を進む。マルカキセキは後方から徐々に進出の構え。ギャラントアローが先頭も直後は横一線でごった返す。直線に向き、ギャラントアローがラチ沿いに進路を採って逃げ込みを図る。そこへコパノフウジンが外から並びかけて交わす。アイルラヴァゲインがこれを追いかけるも差は変わらない。前3頭の脚色が同じになったところでネイティヴハートが馬群を縫うようにして猛追、コパノフウジンとアイルラヴァゲインの間を通って突き抜ける。


■レース回顧

 ハズレ。いやいや、これを予想するのは無理だって。競争馬のピークって何だろう?(´・ω・`)

 前年のスワンSからオーシャンSを使うというローテは4年連続で、ネイティヴハート自身もすっかり慣れていたようだ。そこへ舞い込んできたのがオーシャンSの重賞格上げ。いつもの始動戦が中央重賞挑戦の場となった。過去20戦ことごとく跳ね返されてきた壁をここであっさり越えてくるのだから不思議だ。先週の阪急杯も「出来過ぎ」だったが、今回は「嵌り過ぎ」。

 ギャラントアローが飛ばし気味に逃げた結果、1,000M通過は55秒9の超ハイペース。コパノフウジン、アイルラヴァゲインも前を追いかけるだけで一杯といった感じ。それでも前3頭は後続を引き離しており、このまま居残るのだろうなと見ていると、内からネイティヴハートが狂ったように伸びてきた。進路を修正しながらの追い込みは凄いの一言。

 コパノフウジンはハイペースでもバテないが、差し込みには相変わらず弱い。ただ番手抜け出しで安定した走りを続けているので、そのうちチャンスが巡ってくると思う。アイルラヴァゲインは控えても気負い気味に行ってしまう癖があるようで、ハイペースだと苦しくなる。ギャラントアローは坂を駆け上がるところでコパノフウジンに交わされていた。出来れば直線平坦コースで狙いたい馬である。

 シンボリグランもネイティヴハートに引けを取らない凄い脚を使って突っ込んできた。スタートで立ち遅れてしまい、直線に向いた時点で最後方という位置取りで、完全に後追いになっていたのが悔やまれる。上がり最速の脚を使いながらも手応えは余し気味だった。現時点では高松宮記念に一番近い位置にいるのではないだろうか。

 シーイズトウショウは直線に向いてから見せ場を全く作れなかった。池添騎手は本気で追っておらず、ここは出来レースだったようだ。「追い切りはマズマズ。大一番はこの後だけに体に余裕はあるけど、格好は付けられると思っている」(池添騎手)というコメントを真に受けるならば、次は勝ち負けとなるはずだが…。

 マイネルアルビオン、マルカキセキは共に外を回し過ぎ。福永騎手は常習だが、柴山騎手も必要以上に外を回す傾向がみられる。今回差して好走した馬はいずれも内を突いており、この辺りは騎手の巧拙が出たと思う。


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