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第56回毎日王冠(GII)
2005年10月9日(Sun) 東京芝1,800M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   6 12 サンライズペガサス 牡7 58.0kg 後藤浩輝 1.46.5 486kg(-6) 9
2   2 4 テレグノシス 牡6 58.0kg 勝浦正樹 1.46.8 1 3/4 472kg(-6) 6
3   4 7 ケイアイガード 牡4 57.0kg 柴山雄一 1.47.0 1 518kg(+2) 13
4 3 6 バランスオブゲーム 牡6 58.0kg 田中勝春 1.47.0 クビ 470kg(0) 5
5 2 3 ダイワメジャー 牡4 58.0kg 横山典弘 1.47.0 ハナ 520kg(-8) 1
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:稍重)
ハロンタイム 12.9 - 11.8 - 12.2 - 12.3 - 12.0 - 11.7 - 11.1 - 11.1 - 11.4
上がり 4F 45.3 - 3F 33.6
2コーナー (*3,6)-(5,7)-(8,9,12)13,10(1,17)(4,11,16)15(2,14)
3コーナー 9,3(6,12)(5,7,13)(8,11,17)(1,10)(4,16)(15,2)14
4コーナー 9,12(3,6)13(5,7,17)11(1,8,10)4(15,16)2,14

■レース回顧 悲願のGI獲りへ渾身の走り・古豪サンライズペガサス完勝!
■レース解説

 ダイワメジャー、バランスオブゲームが好スタート。ダイワメジャーが先頭、バランスオブゲームが2番手。少し離れてケイアイガード、スズノマーチが続く。コスモバルクはその後に控えるが幾分掛かり気味。サンライズペガサス、スイープトウショウはその外を追走。テレグノシスは中団馬群の後方につける。3コーナー手前でコスモバルクが先頭に替わる。サンライズペガサスが外を伝ってダイワメジャーに並びかけていく。スイープトウショウも好位へ。コスモバルク先頭で直線に向くも、直後からサンライズペガサスが並びかけてこれを交わす。最内からダイワメジャー、馬群の中からケイアイガードらが絡んで2番手以降は大混戦。最後に大外からテレグノシスが飛んでくるも、サンライズペガサスが完全に抜け出て快勝。


■レース回顧

 ハズレ。サンライズペガサス強過ぎ。今まで何やってたんだ?(゜Д ゜;)

 フルゲートに1頭満たなかったものの、出走17頭は毎日王冠の歴史の中で最多。キレ過ぎ牝馬に新潟帰りの皐月賞馬、府中専用機にトライアル大将、小倉三冠馬に暴走癖馬と多士済々のメンバー構成。その一方で明確な逃げ馬不在で展開が読めない。う〜む、参った。サッパリ分からん。一応は夏を使った馬重視でダイワメジャーとメイショウカイドウを中心視してみたが…。それにしてもダイワメジャーが1番人気ってどうよ?こんなに人気するとは思わなかった。

 そのダイワメジャーが好スタートからそのままレースを引っ張らされる羽目に。コスモバルクは当初抑えていたものの、やっぱり我慢が利かず3コーナーを過ぎたところでダイワメジャーを追い抜いて先頭へ。何となく中途半端な位置取りになったダイワメジャー。手応えは十分でも後続がここぞとばかりに迫ってくる。…はいはい終了終了。

 4コーナーを回るところで気になったのは、サンライズペガサスの脚色がバカに良かったこと。馬なりでコスモバルクに並びかけ、鞭を入れて加速し始めるともう誰もついてこない。後ろから来る馬以上の勢いで着差を広げていった。テレグノシスが一完歩づつ確実に詰め寄ろうとも全くお構いなし。産経大阪杯を勝った時はどこかフワフワしていたが、今回は正真正銘のベストパフォーマンス。脚に爆弾を抱える馬で「一戦一戦が勝負」なら、次も当然全力投球だ。

 テレグノシスは府中専用機らしさ全開で2着を確保。ラスト1ハロンで俄然加速する様はいつも通り。この馬は勝負どころで一旦置かれかけそうになるところが弱点。これは叩いて良くなるといった性格のものではなく、乗り役に工夫が求められるところ。

 ダイワメジャーはやはり横並びの展開ではキツイ。昨年は最内を通った馬が極端に残っていたが、今年はそうでもないらしい。結局ゴール寸前でケイアイガードらに抜かれ5着。「喉は相変わらず鳴っていて、やはり辛いでしょうね」という横山典弘騎手のコメントが物悲しい。

 バランスオブゲームは正攻法から詰め切れず4着。GIIでも相手が揃いすぎるとダメらしい。小倉三冠馬メイショウカイドウは残念ながらどこを走っているのかすら分からなかった。来年の小倉大賞典まで寝ていてください。

 スイープトウショウは直前のバランスオブゲームと同じ脚色になり6着。ただこれは休み明け&2kg増の言い訳が利く。馬場入りをゴネたり、スタートで立ち遅れるところは相変わらず。中団からレースを進める術を身に付けてきているのは収穫だろう。次はハイペースで突き抜ける脚を見てみたい。

 コスモバルクは時間の経過と共に一層気難しい馬になってきている。マイネルの岡田総帥はこの馬に控える競馬を身に付けさせたいらしいが、今回の走りを見る限りではそれは無理な注文じゃないかと思えてしまう。「行く馬がいないのでどうせなら最初からハナに行った方が良かったかもしれません。そうすればもっと折り合いがついたでしょうね」という安藤勝己騎手のコメントが正直なところだろう。


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