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第9回シルクロードS(GIII)
2004年2月8日(Sun) 京都芝1,200M 4歳以上オープン ハンデ (混)[指定]
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 6 11 キーンランドスワン 牡5 56.0kg A.スボリッチ 1.08.6 488kg(-2) 1
2   4 8 サーガノヴェル 牝5 54.0kg 岩田康誠 1.08.7 1/2 486kg(-2) 9
3   3 5 サニングデール 牡5 57.5kg 福永祐一 1.08.7 ハナ 452kg(+2) 6
4 8 15 トーセンオリオン 牡4 54.0kg 安藤光彰 1.08.8 クビ 468kg(+2) 5
5   8 16 サダムブルースカイ 牡5 55.0kg 角田晃一 1.08.8 クビ 536kg(+6) 10
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.5 - 10.8 - 11.1 - 11.1 - 11.2 - 11.9
上がり 4F 45.3 - 3F 34.2
3コーナー 3(10,15,16)(11,14)(1,8)-(5,13)9,12,6(2,7)4
4コーナー 3(10,15)(11,16)14(1,8)-(5,13)(9,7)(2,12)(4,6)

■レース回顧 叩き2戦目で鮮やかに復活・淀の短距離はお任せキーンランドスワン!
■レース解説

 サーガノヴェルが立ち遅れてスタート。内からドローアウターがじわじわと進出しハナを奪う。外からモンパルナス、トーセンオリオンが続く。キーンランドスワンは先行集団の内を追走、この後方外に立て直してきたサーガノヴェルがつける。ワンダフルデイズは後方内、これに並ぶ形でゴールデンキャストが追走。ドローアウターとこれを直後でモンパルナスがマークする状態で直線に向く。ドローアウターが突き放して単独先頭となるが、内からキーンランドスワン、トーセンオリオン、サダムブルースカイが並んで接近。更に外からサーガノヴェル、サニングデールが強襲。ラスト100Mで先頭に替わったキーンランドスワンが際どく迫るサーガノヴェルらを退けゴール。


■レース回顧

 大ハズレ。ゴールデンキャスト=短距離版モノポライザー。φ(..)メモメモ

 キーンランドスワンは好位の内から瞬く間に抜け出してきた。フットワークが小刻みで速いピッチ走法で、いかにも平坦短距離が合っているといった印象を持った。個人的には荒れた馬場でのスピード落ちを課題としていたがそれも楽々クリア。前々につけながら上がり33秒台を刻んで勝ったのは評価すべきで、高松宮記念でも有力視して良い一頭。同じ上がりなら位置取りの差で「聖剣伝説」に歯止めがかけられるかもしれない。

 サーガノヴェルはスタートで浮き上がり、後方からの競馬を余儀なくされたがこれが結果として好走に繋がった。無理に抑えたり他馬に突付かれるとやる気を無くす我がままな面がある同馬にとって、成り行き上後方に置かれたことでスムーズに追走出来ていた。馬混みを避け、馬群の切れ目に誘導した岩田騎手の手腕も見逃せない。ただいつもこの競馬が出来るかといえばまだ疑問が残る。

 サニングデールは再び主戦の福永騎手を乗せ、馬群の真っ只中から直線外に持ち出し鋭伸。サーガノヴェルに際どく迫ったがハナ差の3着に敗退。福永騎手はトレセンリポート(GCの番組)の中で、自身が騎乗していなかったオーロC(12着)、CBC賞(11着)、ガーネットS(7着)の3戦について「えらく後方からレースをしているなぁと思った」とコメントしていた。今回は中団に位置取り本来の切れ味を取り戻した。得意の舞台でGI獲りに色気を見せるには十分の内容といえる。

 ゴールデンキャストは3コーナー過ぎに行きたい素振りを見せていたように少々掛かっていた。余分な行き脚がついてしまった分大外を振らざるを得ず、直線で他馬と脚色が同じになり埋没。「1番人気を背負って飛ぶ」という最悪の状況は逃れたが、前走勝利でもまだまだ上積みが足りないらしい。期待先行のうちは来るまで見が正解か。

 ワンダフルデイズはゴールデンキャストやゴールデンロドリゴ、リキアイタイカンらと同じく追い込み勢には苦しい前が止まらない展開に泣いた感が強く、決して力負けではないだけに次走以降人気落ちに注意したい。特にリキアイタイカンは「前科」が多いだけに要注意。


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