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第51回府中牝馬S(GIII)
2003年10月19日(Sun) 東京芝1,800M 3歳以上オープン 別定 (牝)(混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 6 9 レディパステル 牝5 56.0kg 蛯名正義 1.46.6 464kg(+4) 1
2 7 12 ローズバド 牝5 56.0kg 横山典弘 1.46.8 1 436kg(+4) 3
3   6 10 スマイルトゥモロー 牝4 55.0kg 柴田善臣 1.46.9 1/2 446kg(+2) 5
4 4 6 オースミコスモ 牝4 55.0kg 常石勝義 1.47.0 1/2 428kg(+4) 2
5   2 2 シルクサンライズ 牝6 55.0kg 勝浦正樹 1.47.2 1 1/2 488kg(+8) 11
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 11.7 - 10.9 - 10.6 - 11.3 - 11.8 - 12.2 - 12.4 - 12.7 - 13.0
上がり 4F 50.3 - 3F 38.1
2コーナー 10-(1,2)6(3,11)(7,9,14)(5,8,12)13,4
3コーナー 10=(1,2)-(3,6)(7,11)(9,14)5(8,12)(4,13)
4コーナー 10=(1,2)(3,6,11)(7,9,14)(5,8)(4,12)13

■レース回顧 オークス馬の競演・大逃げ封じる末脚披露レディパステル!
■レース解説

 ミツワトップレディが好スタートから先手を窺うも、それを追ってスマイルトゥモローが飛び出す。そのままぐんぐん後続を突き放していく。余りの大逃げに2番手ミツワトップレディとシルクサンライズが実質レースを引っ張る形になる。遥か前方に1頭、2番手が2頭、そこから2〜3馬身置いてその他という展開。スマイルトゥモローは3コーナー、大欅の向こう、4コーナーとただ1頭単独で回り直線に向く。直線に入ってからはさすがに一杯になるも、まだ後続に対しては20馬身近いリード。残り1ハロンでもまだ10馬身。そのまま逃げ切りかというところでレディパステル、ローズバドの末脚が炸裂。レディパステル、ローズバドがスマイルトゥモローをゴール寸前で捉える。


■レース回顧

 ハズレ。スマイルトゥモロー大爆走からあわや逃げ切り寸前。(゜д゜)ポカーン

 スマイルトゥモローは気難しい馬で、いっそのこと逃げたらどうなるのかなと考えたことはあるが、実際に逃げたらこうなってしまうのか…。1,000M通過が56秒3。2〜3ハロン目が10秒台と猛烈に速く、4ハロン目も11秒前半と中距離戦では考えられない自暴自棄のペース配分。1,200M通過も1分08秒5で、下手なスプリント戦より速い。3コーナーを回ってからの実況映像も手前に目一杯引いたアングルでしか映らない。実にファンキーなレースだった。

 レディパステルは牝馬限定戦ではモノが違う。課題の詰めの甘さも徐々に解消されつつある。次走はエリザベス女王杯が有力だが、とりあえず昨年(3着)以上の着順は堅い。秋華賞を勝って三冠を達成したスティルインラブとの比較でもこちらの方が上だろう。

 ローズバドはレディパステルの後ろにつけたことで、最後までその差が埋まりきらなかった。上がりはレディパステルの33秒8(2位)に対してローズバドは33秒7(最速)とほぼ互角。ホーム(関西圏)ならレディパステルに雪辱することも可能。ローズバドは図ったように差せる横山典弘騎手と手が合うということも付け加えておきたい。

 オースミコスモはレディパステルに早い時点で並ばれアウト。スマイルトゥモローが大逃げを打ったことによりその他の馬が固まってしまったのは誤算。スマイルトゥモローばかりが映って他馬のリリースポイント(仕掛けの位置)が分からなかったが、おそらく前との差を見て早仕掛けになってしまった模様。鞍上の常石騎手が「直線はフラフラしていた」とコメントしているように、もう一踏ん張りが効かなかったのも残念。暫く短距離ばかりを使っていたことも影響していそう。

 ノブレスオブリッジは中央重賞、ましてや別定戦では勝負にならない。なのについつい抑えてしまうのは何故だろう?調べてみるとエプソムC(7着)で△、クイーンS(5着)で▲、札幌記念(3着)で△をつけていた。我ながらダメダメである。ローカルハンデ戦で53kg位なら2着がありそうだが。


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