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第39回小倉記念(GIII)
2003年8月17日(Sun) 小倉芝2,000M 3歳以上オープン ハンデ (混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 7 8 ロサード 牡7 57.0kg 武幸四郎 2.00.7 436kg(0) 4
2 4 4 サンライズシャーク 牡5 54.0kg 幸英明 2.00.7 クビ 480kg(+6) 1
3   8 10 グリーンブリッツ 牡9 53.0kg 池添謙一 2.00.9 1 1/4 520kg(0) 9
4 3 3 エイシンスペンサー 牡5 56.0kg 吉田稔 2.00.9 ハナ 490kg(+4) 5
5   7 9 タイチルドレン 牡5 51.0kg 柴原央明 2.01.0 1/2 488kg(-4) 10
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:稍重)
ハロンタイム 12.5 - 11.0 - 12.3 - 12.6 - 12.4 - 12.0 - 11.8 - 11.7 - 12.3 - 12.1
上がり 4F 47.9 - 3F 36.1
1コーナー 1,2,6(3,11)5,10,7(8,9)=4
2コーナー 1,2,6(3,11)(5,10)7,9,8=4
3コーナー (*1,2)(7,3,6,11)10(5,9)8-4
4コーナー (*1,7)(2,11)(3,6)9(10,8)(5,4)

■レース回顧 優遇ハンデで能力全開・ロサードが小倉記念隔年制覇!
■レース解説

 タイチルドレン出遅れ。最内から好スタートを決めたアラタマインディがそのまま先頭を窺う。コスモリバーサルも楽な手応えでこれに追随。以下マヤノアブソルート、エイシンスペンサー、クレンデスターンと続く。ロサードは馬群後方、サンライズシャークはそこから7〜8馬身後方を追走。3コーナー手前から各馬が徐々に仕掛け始め、メイショウドメニカが先頭近くに躍り出る。レースを引っ張ったアラタマインディを巡って外メイショウドメニカ、内グリーンブリッツが差を詰める。グリーンブリッツがあっさり抜け出たところへ4コーナーで大外に振って追い込んできたロサード、サンライズシャークが強襲。2頭併せの状態から僅かにロサード優勢でゴール。


■レース回顧

 馬複▲−◎(30%)的中。このレースとは相性が良い。毎週やってください。(^-^)

 このレースには当初エイシンプレストンが出走を予定していた。管理する北橋師は「ハンデが60kg以下なら使いたい」旨のコメントをかましていた。

 ンなわけないって。

 香港GI2勝、国内でもGI1勝2着2回。他にもGII・GIII勝ち多数の馬が60kg以下にはならないでしょう。仮に札幌記念(賞金別定)に出たとしても62kg。60〜60.5kg位が妥当な線。多分ハンデキャッパーへの譲歩を図ったのでしょう。言うだけならタダだし。

 しかしハンデ設定を見てビックリ。エイシンプレストン、59.5kg。きっちり60kgを割ってきた。

 JRA、必死だな。

 「スターホースを招いて売上アップ!」という魂胆がミエミエ。これには北橋師も驚きを隠せず「61kgだと思っていたから意外。オーナーから馬場が悪いならやめてくれと言われているが、このハンデなら使う方向で相談したい」とコメント。結局馬場の悪化を懸念して事前に出走を回避したが、これにはハンデキャッパーもさぞかし悔しがっただろうと思われる。(^-^;)

 そんなこんなでレース回顧。軸馬サンライズシャークは出遅れたわけでもないのに、スタンド前通過時点で後方待機ロサードから更に5馬身後方というとんでもない位置取り。向こう流しに入っても最後方でドッシリ構えたまま。前は緩い流れで余力がありそうなだけにこのままではヤバい。飛んだか?しかしそんな杞憂は何処吹く風、サンライズシャークは直線できっちり飛んできた。

 ロサードは4コーナーで捲ってそのまま大外へ持ち出した。馬場の内は徐々に荒れ始めてきているが、外は依然綺麗な状態。小倉開催も折り返しに入り、外差しが威力を発揮しつつある。上がり3ハロンはロサードが35秒3(2位)、サンライズシャークが35秒0(1位)。内を突いて伸びたグリーンブリッツが35秒8(3位タイ)ということからしても、4コーナーを回ったところで殆どケリがついたようなレースだった。

 馬場要因の他にも連対した2頭は他馬よりも斤量面でのアシストが大きく作用した。ロサードは本来ならば57.5〜58kg位にならないと割に合わない(一昨年57kgで勝利、昨年58kgで5着敗退)。昨年の小倉記念以降にGII勝ちのある馬が前年比1kg減というのは全くもって理解に苦しむ。エイシンプレストンの登録→回避で相対的に軽くなったとしか思えない。サンライズシャークは予想構築で長々と述べた通り。

 一方で先行馬はアラタマインディ9着、コスモリバーサル10着、マヤノアブソルート11着と下位を独占。アラタマインディは手応えを残していながら内を突いたグリーンブリッツにあっさり交わされた。湿った馬場が影響したと思われる。好位で追走したマヤノアブソルートは3コーナー過ぎで手応えが怪しくなり脱落。仕掛けが早まるような展開には弱いらしい。コスモリバーサルは見立て通りキレ不足を露呈して沈没。北九州記念3着とはいえ勝ち馬から0秒7差では評価に値しない。


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