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第38回共同通信杯(GIII)
2004年2月8日(Sun) 東京芝1,800M 3歳オープン 別定 (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ビッググラス 85 芝とダートで対極的な戦跡。スピード不足。  
2 2 ブラックコンドル 91 前走快勝評価も芝では決め手不足目立つ。  
3 3 アサクササイレン 88 新馬を勝ち上がったばかり。ここは様子見。  
4 4 マイネルゼスト 93 流れに乗れると堅実。単騎逃げも視野。
5 5 レディインブラック 83 前走敗退不満も純粋な追い比べなら脈あり。
6 6 エプソムボス 85 時計の掛かるダート勝ちのみでは苦しい。  
7 7 ナムラシーザー 88 末脚堅実も前走からの距離延長は割引材料。  
8 ボブビースト 87 先手を取っても直線失速の近走内容不満。  
8 9 アポインテッドデイ 97 ハイレベルGIで先行して3着。相手関係は楽。
10 マイネルデュプレ 87 同一コース勝ちあり。溜めれば鋭脚使える。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 傑出馬不在で混戦必至・最速の上がりで突き抜けるマイネルデュプレ
■予想構築

 過去10年(ダート施行の'98年は除く)における共同通信杯の傾向を紐解くと以下のようになる。
  • 重賞経由馬が過去10年で8勝を挙げている。
    ―→重賞を経由して勝った馬は8頭いるが、'99年ヤマニンアクロ(東京スポーツ杯2歳S4着)を除く7頭は前走で連対していた。ちなみに'99年と'03年は重賞連対経由馬が不在だった。今年は'99年、'03年と同様に重賞連対経由馬がおらず混戦が予想される。
【過去10年の勝ち馬一覧】
年度(回) 馬名 着別度数 芝1,800M上 前走
'94年(第28回) ナリタブライアン 【4・1・1・1】 【1・0・0・0】 朝日杯3歳S(GI)1着
'95年(第29回) ナリタキングオー 【1・4・0・0】 【0・2・0・0】 ラジオたんぱ(GIII)2着
'96年(第30回) サクラスピードオー 【2・2・1・0】 【0・1・1・0】 京成杯(GIII)1着
'97年(第31回) メジロブライト 【2・2・0・0】 【2・1・0・0】 ラジオたんぱ(GIII)1着
'98年(第32回) (降雪のためダート変更)
'99年(第33回) ヤマニンアクロ 【1・1・0・2】 【1・1・0・2】 東京スポーツ(GIII)4着
'00年(第34回) イーグルカフェ 【1・2・1・0】 【0・1・0・0】 京成杯(GIII)2着
'01年(第35回) ジャングルポケット 【2・1・0・0】 【2・1・0・0】 ラジオたんぱ(GIII)2着
'02年(第36回) チアズシュタルク 【1・2・0・0】 (なし) シンザン記念(GIII)2着
'03年(第37回) ラントゥザフリーズ 【2・2・0・3】 【0・0・0・2】 若駒S(OP)4着


  • 500万経由馬はそこで勝っている必要がある。
    ―→500万経由馬は延べ28頭が出走して2着馬が3頭出ているものの勝ち馬が出ていない。また勝ち経由【0・3・1・14】(16.7%)、負け経由【0・0・0・10】(0.0%)となり、そこで勝っていることが連対のための最低条件となる。前走で底を見せたレディインブラックは苦戦が予想される。
【連対を果たした500万経由馬一覧】
年度(回) 馬名 着別度数 前走コース・着順 共同通信杯成績
'96年(第30回) エイシンコンカード 【2・1・0・1】 京都芝1,600M・1着 2着(4人気)
'00年(第34回) ジーティーボス 【2・3・2・1】 中山ダ1,800M・1着 2着(6人気)
'03年(第37回) タカラシャーディー 【2・0・1・4】 小倉芝1,800M・1着 2着(5人気)


  • 1勝馬は劣勢。新馬・未勝利勝ち直後の馬は要らない。
    ―→連対を果たした1勝馬は4頭いるが、いずれも重賞を経由していた。この点からもレディインブラックは苦しい。上位進出のためには強い相手に揉まれていることが必要で、新馬・未勝利を勝ったばかりの馬は【0・0・2・17】(0.0%)と厳しい結果が出ている。アサクササイレンは岡部騎手騎乗という点が'95年4着カチボシと合致することからして危険な人気馬となる可能性が高い。
【連対を果たした1勝馬一覧】
年度(回) 馬名 着別度数 前走 共同通信杯成績
'95年(第29回) ナリタキングオー 【1・4・0・0】 ラジオたんぱ(GIII)2着 1着(2人気)
'99年(第33回) ヤマニンアクロ 【1・1・0・2】 東京スポーツ(GIII)4着 1着(10人気)
キンショーテガラ 【1・3・3・2】 京成杯(GIII)6着 2着(13人気)
'00年(第34回) イーグルカフェ 【1・2・1・0】 京成杯(GIII)2着 1着(4人気)

【新馬・未勝利勝ち直後にも関わらず人気を集めて凡走した例】
年度(回) 馬名 前走コース・着順 共同通信杯成績
'95年(第29回) カチボシ 東京ダ1,600M・1着 4着(4人気)
'99年(第33回) ドラゴンブライアン 京都芝1,800M・1着 12着(2人気)


 軸はマイネルデュプレ。前走・ひいらぎ賞(500万・中山芝1,600M、1着)の勝ち時計1分35秒1はアポインテッドデイが朝日杯フューチュリティSでマークした1分33秒8より1秒3も劣るが、少頭数で強力な逃げ馬がいないここはペースが落ち着きそうで大勢には影響しないように思える。同一コースの新馬戦で上がり34秒5(1,000M通過62秒2)をマークしているように、緩い流れならここ一番の決め手が冴える。

 相手筆頭はアポインテッドデイ。コスモサンビームに接戦が2度あることからして能力の高さには疑いはないが、距離伸びて詰め甘い戦跡と逃げに近い戦法を合わせて鑑みると軸には推し辛い。ここは相手弱化で押し出されるようにして逃げる可能性がある。

 単穴はマイネルゼスト。全7戦の4コーナーにおける位置取りをみると、勝った3戦は4番手以内(うち2回は先頭)、負けた4戦は5番手以降。朝日杯フューチュリティS(8着)は流れが速すぎて取り残された感が強く、ペース次第で巻き返しが考えられる。前走・ジュニアC(OP・中山芝1,600M、1着)ではハナを切りながら上がり34秒6(1,000M通過60秒2)でまとめている。

 連下はレディインブラック。前走・赤松賞(500万・東京芝1,600M、2着)の敗戦が痛いが、新馬戦(東京芝1,400M、1着)の勝ち時計1分22秒9、上がり34秒7はなかなか優秀。先行して決め手を繰り出せる点も合わせて評価しておきたい。

◎マイネルデュプレ
○アポインテッドデイ
▲マイネルゼスト
△レディインブラック


■馬券構築

 マイネルデュプレから馬複・3連複流し。

[馬複] マイネルデュプレ−アポインテッドデイ 30%
[馬複] マイネルデュプレ−マイネルゼスト 20%
[馬複] マイネルデュプレ−レディインブラック 20%
[3連複] マイネルデュプレ−アポインテッドデイ−マイネルゼスト 10%
[3連複] マイネルデュプレ−アポインテッドデイ−レディインブラック 10%
[3連複] マイネルデュプレ−マイネルゼスト−レディインブラック 10%


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