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第55回朝日杯フューチュリティS(GI)
2003年12月14日(Sun) 中山芝1,600M 2歳オープン 馬齢 (牡・セン)(混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 コスモサンビーム 89 連勝で勢い乗るも小倉2歳Sの完敗は気になる。
2 アポインテッドデイ 87 控えて残った前走評価もここで勝ち負けは疑問。  
2 3 メイショウムネノリ 80 不良ダートを勝っただけでは強気になれない。  
4 マイネルパナシュ 85 先行して渋太いが前走完敗の内容で狙い下がる。  
3 5 ダイワバンディット 89 休養明けで割引必要も距離延長に順応は評価。
6 グレイトジャーニー 88 追って差が詰まらない前走不満も上積み見込む。
4 7 メテオバースト 90 決め手あるが時計平凡。関西馬と未対戦は不安。  
8 フォーカルポイント 88 純粋な上がり勝負には強いが力比べでは劣勢。  
5 9 キョウワスプレンダ 87 早仕掛けで連敗も単純に力が足りない恐れあり。  
10 モエレエスポワール 90 札幌2歳S勝ちも特殊な流れ。マイルでは忙しい。  
6 11 フサイチホクトセイ 87 前走太目残りで敗退。上積み期待も相手揃う。  
12 コスモステージ 77 2,000M勝ちは評価できるがそれだけでは苦しい。  
7 13 マイネルゼスト 87 前走快勝も相手が強いと置かれる。距離も微妙。  
14 リガードシチー 83 距離延長は不安要素。それ以前に実績足りない。  
8 15 メイショウボーラー 91 ラストで加速する脚脅威。急坂も問題にならない。
16 スズカマンボ 91 前走一貫したペースで快勝。マイルの流れ合う。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 一介の快速馬に非ず・加速する逃げ馬メイショウボーラー
■予想構築

 過去10年における朝日杯フューチュリティSの傾向を紐解くと以下のようになる。
  • 前走連対は必須。勝ち馬全てが前走勝利。前走3着以下、直近2走未勝利はカット。
    ―→前走3着以下のマイネルパナシュキョウワスプレンダモエレエスポワールフサイチホクトセイと直近2走未勝利のアポインテッドデイリガードシチーが消える。
  • 中2〜3週が理想ローテ。中1週、中2ヶ月以上の極端なローテは割引。
    ―→中1週以内の強行ローテで挑んだ馬は延べ20頭いるが、連対したのは'02年1着エイシンチャンプのみ。またローカル重賞を勝ってここへぶっつけで挑んだ馬は延べ5頭いるが、連対したのは'02年2着サクラプレジデント(札幌2歳S勝ちから中2ヶ月)のみ。連闘のリガードシチー、中1週のメイショウムネノリ、中2ヶ月のダイワバンディットは不安。
  • 1,400M以上戦出走経験は必須。1,600M以上戦出走経験馬が17連対(9勝)。
    ―→前走距離は長ければ長いほど良い。1,600M以上戦初出走のアポインテッドデイメイショウムネノリマイネルゼストリガードシチーはパンチ不足。
  • 理想キャリアは2〜4戦。複勝率100%馬が17連対(7勝)。
    ―→キャリアの過少・過多は特に問題にならないが、重賞以外で6着以下がある馬、6着以下が2回以上ある馬は論外で、複勝率75%以上は必須。以上を踏まえるとマイネルパナシュキョウワスプレンダモエレエスポワールコスモステージマイネルゼストスズカマンボが消える。
 狙いに挙がるのはコスモサンビームグレイトジャーニーメテオバーストフォーカルポイントメイショウボーラーの5頭。

 軸はメイショウボーラー。一介の快速馬なら普通はラストでタレる。しかしこの馬はこれまでの4戦全てでラストにかけて加速している(下記参照)。しかもフェニックス賞を除く3戦は自ら引っ張っての結果で、現時点での完成度は群を抜いている。ケチをつけるなら外枠と急坂だが、少なくとも後者はラストにかけて加速する脚で相殺できるとみる。前者については好位に控えるなど鞍上の機転に期待したい。

【メイショウボーラーの戦跡(03/12/13現在)】
レース名 コース 着順(着差) レースラップ
(新馬) 小倉芝1,000M 1着(+0.4) 12.5-10.8-11.4-11.6-11.3
フェニックス賞 小倉芝1,200M 1着(+0.4) 11.8-10.2-11.2-11.7-12.8-12.4
小倉2歳S 小倉芝1,200M 1着(+0.9) 11.7-10.2-11.0-11.8-12.5-12.1
デイリー杯2歳S 京都芝1,600M 1着(+0.3) 12.2-11.2-12.1-12.2-11.7-11.6-11.7-11.4

 相手筆頭はグレイトジャーニー。前走でメイショウボーラーに完敗を喫しているが、走破時計は1分34秒4でデビュー2戦目の内容としては上出来。追い出してからヨレるなどレース振りに荒削りな面が残るが、武豊騎手が数あるお手馬の中でこの馬を選んだことに注目して抑えてみる。

 単穴はダイワバンディット。1,400Mを超えるとからっきしダメなBoston Harbor産駒の中にあって1,600Mの新潟2歳Sを勝った貴重な存在。確かに休み明けは割引材料だがサンプルが少なくアテにならない。新潟2歳Sの走破時計は1分35秒0とまずまず。

 連下はコスモサンビーム。京王杯2歳Sをレコード勝ちしているようにスピードは申し分ないが、小倉2歳Sでメイショウボーラーに決定的な着差をつけられているのは大問題。連勝で勢いがあること、枠の内外差が強調材料となる。

 フォーカルポイントは東京スポーツ杯2歳Sの走破時計が平凡でマイルの流れが合いそうにないため見送り。メテオバーストもいちょうSの時計が平凡な上、関西の一線級と対戦がない人気の関東馬ということで危険な香りがするため見送る。

◎メイショウボーラー
○グレイトジャーニー
▲ダイワバンディット
△コスモサンビーム


■馬券構築

 メイショウボーラーから馬複流し。

[馬複] メイショウボーラー−グレイトジャーニー 50%
[馬複] メイショウボーラー−ダイワバンディット 20%
[馬複] メイショウボーラー−コスモサンビーム 30%


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